表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2/5

超絶ビッチ風の金髪ギャルは中学時代、陰キャの中の陰キャだった。地味過ぎて空気だった。

マヒロは今でこそ、超絶ビッチ風の派手派手女子だが、

小学校、中学校と空気のような存在だった。

とにかく目立たない。地味に徹してた。

黒縁眼鏡をかけて、休み時間は読書にふけるような女子。


重ため前髪にして、腰くらいまである

黒髪ロング。


つまり、何が言いたいのかと言うと。

マヒロは昔、超絶地味女子だったんだ。


それが、高校デビューをしちまって、

現在の姿になってる。


俺は幼馴染のマヒロとたまに一緒に帰ることがあるが、男子や女子によく絡まれた。

と言っても揶揄いの類いの範疇でそんなに

害はない。殆どがわざと聞こえるような声で言ってくるこんな言葉。


「変な組み合わせだな。

ま、彼氏彼女じゃねぇことだけは確かだな」


「ギャルと陰キャww友達だとしても、マジ受けるんだけど!」


「ごめん、シンジ。嫌な想いさせて」


こんなことがある度に、マヒロが俺に小声で言った。


俺は決まってこう答える。


「別に。俺はそんな気にしない」


「私がこんな派手派手なカッコ、してるせいで

笑われちゃってさ」


「言いたいやつには言わせとけばいいのさ」


「うん、そうだね」


こんな、他人想いな優しいマヒロが金髪ギャルをやってるのには訳があった。


マヒロ曰く。


「小学校と中学時代、よく根暗や地味や陰気くさいって男子や女子に揶揄われてきたから、

高校入ったら、見た目を変えて、そんなん

言われなくするんだ!!」


確かに。

高校入学後。

マヒロはインキャやら地味な女などとは周囲に

言われてない。


だがな。


その弊害とて、エロっちい身体付きのせいで超絶ビッチ女などと形容されちまってる。


俺は、これ、非常に由々しき事態だと思ってた。



iPhoneから送信

評価してもらえるとうれしいっす。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ