第二十九話 ダンジョンハウス(俺たちの愛の巣)完成
「て、てめえら……グスン…よくも…プルプル…絶対に許せねぇ…グスン」
「や、矢野くん……大丈夫…?」
「伊藤さん、これが矢野 徹という男の人生だよ。笑」
「ほんの一部だけだけどね〜。笑」
永野、お前は笑い過ぎな…
「プールとかよく分からない言葉が出てきたりしてたけど、どんな状況でどういう出会いがあったのかは分かったよ。要するに徹は背の小さな年下に見える女の子が好きなんだね!」
「…そんな簡単にまとめなくても…苦笑」
流石は異世界人…そう思わずにはいられなかった敦史であった
話が終わる頃には皆も体力が回復した様だったから改めて先に進む
矢野に関しては、今回の暴露をキッカケに親友として認めてあげることにしたのに、逆に矢野の方から断られてしまった。笑
さぁてボス(アホ)は何処に居るのかなぁ…ルンルン気分で道を歩きボス部屋を見つけると、想像通りの頭の悪そうなチンピラ風の男が二人
「ちぃっ!やっぱりあれだけじゃ足りてなかったのかよ!……どうする!?」
「…クソがっ!人数多過ぎだろ…どうすんだよ!」
チンピラ男の二人が悪態をつきながらコチラを睨む
「どちみちお前らは生かす訳にはいかないだろうな。いかにもって感じだし、どうせ色々とやらかしてきたんだろ?」
「母さん、彼らの能力は?」
「あなた、二人ともジョブはゴロツキね。笑
レベルは赤髪の短髪の人が17で、金髪の人が18よ。今の私たちからすれば弱いわね」
「なら殺そうぜ!こんなヤツら生かしといてもロクなことにならないだろ!!」
「そうね、こういう人は嫌いだわ!」
光も早見おばさんもノリノリだな…
「な、なにぃっ!ならテメェからぶっ殺してやるよ!!」
ゴロツキAが怒鳴り散らしながらコチラを睨みつけように肩を揺らして歩いて向かって来ていた…2人とも武器は鉄パイプだ。笑
「…こいつらくらい俺一人で良いよ」
俺はスピリッツ オブ ソードを出してゴロツキAに向かって思いっ切りダッシュして斬りかかる!
…バキンッ!……
ゴロツキAが構えようとしていた鉄パイプごと首を跳ね飛ばして瞬殺!
そして、そのまま駆け出してゴロツキBに向かう!
「ち、ちぃっ!!クソッタレがぁ!」
……スパンっ!…ゴト……コロコロコロ……新しく入った仲間たちも康介の強さは知っていたが、あんなにもあっさりと人を殺すとは思ってもいなかった様子で揃ってポカーンといった表情をしていた
「終わりだ、コアを回収して帰ろう。もう一つは明日にして今日は急いで戻って休もう…」
《ダンジョン攻略おめでとうございます。
皆様には連続ダンジョン管理者の討伐にボーナス3000P差し上げます。そして、ダンジョン最速四つ目クリア5000P、連続クリア2000P、連続完全踏破1500P、通常クリア1000Pを報酬として合計12500ダンジョンポイントを差し上げます》
コアからDP12500Pをもらってコアを回収して地上に上がった
今回は何もなかったな…前回のあのスライムは何だったのだろうか?
ゴロツキの遺体はそのまま土に返してやったよ
家に帰ったらコアを吸収させに向かうんだけど、その前にウチにはテイムしているゴブリンの子供が居るので小田さんには攻撃を仕掛けない様に頼んでおく
コードと暗証番号は危険過ぎるから教えてあげられないが、操作方法は覚えてもらいたかったので全員を連れて行く
そろそろ魔導石とかいらなさそうな素材は売ろうかな…一応みんなと相談してからにしようかな……
《四つ目のダンジョンクリアおめでとうございます
………………コアの吸収が完了致しました。
レベル4のダンジョンを攻略されましたので私に50の経験値が入ったことにより、レベルが6になりました。そして、管理者様にはダンジョン最速四つ目クリアにより5000P、連続クリア2000P、連続完全踏破1500P、通常クリア1000Pを報酬として合計9500ダンジョンポイントを差し上げます》
「あぁ、分かった」
「これがダンジョンコアの機能なのか…」
「はい、小田さん。俺たち初期メンバーの中でも口が堅い数人にしかコードや暗証番号を教える事が出来ないのは先程言った通りです。くれぐれも扱いには気を付けて下さいね」
「あぁ、気を付けるよ」
「本当にこんな便利な物があるなんて凄いわね
あ、それとさ。苗字で〜さんとかって何か他人行儀みたいで嫌だから皆も名前呼びにしない?新入りのアタシが言うことじゃないけど…」
周囲を見渡すと他の人達もそれで構わないと肯定する様に首を縦に振る
「……はい、ニアさん。ん〜、防衛の為に皆のレベルを上げたんだし、これからは班を二つか三つに分けて強くないダンジョンをコツコツと攻略してレベルを上げてもらいながら、コチラの防衛にも戦力を置いて交代でやっていこうと思ってるんですよね」
「うん、了解したよ康介くん。でも、他のダンジョンに比べてここは何層もあるわけじゃないんだね?何故なのかな?」
「敦史さん、俺たちとしてはダンジョンの強化や拡張をする前にここで安定した生活を送れる様にしつつ、友人たちを助けてあげられる様に大規模な避難場所を先に作りたかったんですよ」
「とは言っても、自分たちの信用出来る人達しか入れる気はないんだけどね」
皆も父さんの言う事には納得した様子だが、何人か微妙な表情だな…友人、知人で助けたい人でも居るのだろうか?
「信用出来ない人達は何かあった時が怖いからと…?」
「瑠美さん……え、ええ、そんなところですね。それじゃあ俺はこれから小田さん達の部屋なんかを追加して作るんでシルフ以外は向こうで休んでて下さい」
「あぁ、正直かなり疲れていたから有難いよ。これからよろしく頼むね…それと助けてくれて本当にありがとう」
頭を下げてお礼を言った小田さんたちに続いてゾロゾロと皆は喋りながら部屋へ戻っていく
本当に疲れたんだろうな
俺も早くやる事やって休みたいものだ
「…で?康介、僕をここに残したのには何か理由があるの?」
「あぁ、ただ…シルフの部屋だけ待ってもらっていたからさ。どこにどれくらいの規模で作ろうかと考えててな。どんな部屋が良い?」
「あ、そうだったね!この世界の部屋の大きさは皆に聞いたりしてて大体分かったから、二畳?だけで良いよ!精霊用は小さくて済むからDPは余り使わないと思うけど、風呂トイレ等は付けて欲しいかな!」
「分かった、それじゃあ何処に作る?」
「ん〜、なるべく康介の部屋の近くが良いかな。何かあった時にすぐ行き来できるし!」
「了解、それじゃ家作ってやるか…………っと…
これでよし!シルフの部屋は俺たちの家の中に作ろう。
シルフ、詩音ちゃんに部屋の場所を移動させたから教えてあげといてくれるか?
あ、あと…小田さんの仲間の女性三人にも、俺たちの部屋の場所を空けて三人で寝泊まり出来る様にしたからって。小田さんのは…ここにしよう」
「うんうん……うん!…分かったよ!じゃあ僕は戻るね!」
「あぁ!また後でな!」
とりあえず小田さんの部屋は独身男性陣が比較的集まっている区画に六畳部屋を、女性三人は俺と詩音ちゃんが使っていた十畳の部屋のあった場所を明け渡した
俺と詩音ちゃんの部屋は、家を一軒造ってこのコア部屋へ通じる通路の近くに置いてシルフの部屋はその家の中に客間を一階に作って中に風呂とトイレを設置してみた
部屋だけでなく、風呂やトイレ、リビング、キッチンなどを揃えて普通の二階建ての家を一軒用意してみたのだ
内訳は
家用玄関二畳(200P)家用廊下10m(300P)
リビング十畳(450P)
六畳部屋✕3(1050P)《一つはシルフの部屋にした。精霊用風呂とトイレ合計╋350P》
十畳部屋(450P)は移動させただけ
カーテン✕2セット(400P)
家用階段(500P)靴箱四人用(400P)
台所とテーブルセット4人用(800P)
リビング用ローテーブル、ソファ八人掛けセット(1800P)
絨毯八畳✕2(700P)浴室(300P)
二階廊下5m(200P)シャワー(250P)
トイレ(250P)机と椅子セット✕2(500P)
脱衣場洗面台(400P)ダブルベッド(250P)
タンス(300P)クローゼット(300P)
雑巾、ふきん、タオルセットそれぞれ一つ(300P)
部屋用ローテーブル(150P)化粧台(400P)
ダブルサイズマットレスと布団合計(700P)
室内物干し台(350P)
合計12200Pか〜。いやぁ、家って一軒建てるだけでもDPめちゃくちゃ使ってしまうんだな…!
オマケにダンジョンコアに端数の30Pを経験値として入れてレベルを7にした
レベル7で生成出来るモンスターの種類が増えた
そして、これによりDPは残りが22150Pとなった
バスタオルやクッション等は持ち込んでいる物を使うから良いとして、無かったらこれらもDPを使って買わないといけなかったって事か…消耗品もこれで一応は買えるけど、余り使い過ぎない様にしないと人数が増えたら不味いかな…
必要な家具等を一般家庭四人と想定すると約1万2000Pかかる事が分かった
皆にこれを見せて教えて、今後家を持つ時の参考にしてもらいたいと思う
それから新たに加わった小田さん達、四人のジョブや武器も明日には作らないといけない
忙しい日々が明日以降も待っているので今日はこれで終わりにしてゆっくり休もう…
俺は皆の所へ戻り、食事と風呂をさっさと済ませて休んだ




