第十六話 人間と戦闘した時の恩恵と早見母の秘密
ザシュッ!
「ま、って…」ドサッ…
最後の一人を光が仕留めて侵入者との戦闘は終わった
やむを得ないとはいえ人を殺めた事で罪悪感を感じた俺たちは地面に座り込み心を落ち着かせる事に務めた
俺は称号などステータスに何処か変化はないかと見てみたらレベルが上がっているのに気付いた
人を殺めてもレベルが上がるとか狙われたら怖過ぎるぞ!?
などと考えつつ…横目でチラリとグリード、オーク達を見ると疲れた様子でモンスターも疲労によって座り込んだり寝転がる事が分かった
…どうでもいい新発見だな。苦笑
皆に休んだらゆっくりでも死体を埋める為の大穴を掘ってもらうように頼んで、俺は一人ダンジョンコアの所に来てコアに触れた
《管理者様、お待ちしておりました。そして初の賊の討伐おめでとうございます。初めての賊の討伐成功によりダンジョンポイント1500P、更に賊を全滅させた事によるボーナスポイントを1000P差し上げます》
「…え、は!?そんなのもあるのかよ!?」
《はい、そして討伐された賊の死体は埋めずにアンデッドにする事をお勧め致します。》
「……はぁ…そんな事まで出来るのかよ。あっ!?やべっ!」
俺は急いで戻り、皆に謝りながら穴掘りを中断させて再びコアの所に戻った。
コアから詳しい話を聞くと、死体をアンデッドにする方法だが賊を退治した事でダンジョンに経験値が50入り、レベルが5になったからモンスター生成にグールが追加されたからとのだった
《死体は既にありますので一体につき30Pを消費するだけでアンデッド種のグールは生成可能です。
死体がない場合は一体につき150Pで生成出来ます。》
「分かった。それじゃ《お待ち下さい》え?」
《死体に欠損などはございますか?》
「ん?…あぁ、あるな」
《それならば先にその切り落とされている部位を添えるだけでも構いませんのでくっ付けておいて下さい》
「くっ付けてなかったら部位が欠損したままとか?」
《はい、その通りです。ご理解が早くて助かります》
そういう事なら仕方ないのでまた道を戻り、皆に事情を説明して切り落ちた頭や手足を付け、こいつらの持って来ていた武器を手に握らせてからコアの元に皆で戻った
……気持ち悪そうだから見たくないらしい
俺は改めて画面を見ながらキーボードを操作してグール生成にカーソルを合わせて決定した。
《おめでとうございます。これで19体のグールが生成されました。次に配置先を設定して下さい》
「一体30Pでも数が多かったから570Pも消費してしまったな…」
「うん、ちょっと多かったね…とりあえず、グールはオーク達の部屋の隣の行き止まりの部屋にでも放り込もう。
あ、あとその…賊?を倒したらレベル上がってたんだけど、人を殺めてもレベルって普通に上がるみたいだよ?」
父さんの呟きに返事をしながらグールの配置先を決め、レベルが上がった事を教えると予想通りの反応が皆から返ってきた
「「えぇっ!?」」
《はい。確かにレベルは上がりますが、それはこのダンジョンに賊が侵入して来て倒した場合のみです。
それと、今回の戦いにより私に経験値50が入り、レベルが5になりましたのでボーナスポイントを1500P差し上げます。また、新らしく機能が解放されました事をご案内いたします。
先ずは新しいジョブが幾つか追加されました。
今のジョブのレベルを100…MAXにして頂けると変更する事が出来ます。
他にも新スキルの解放と生成出来るモンスターが増え、ダンジョンポイントで購入する事の出来る物が増えておりますのでご確認をお願い致します。》
「分かった。それじゃあ今は…6180Pか…これだけあるけど、何かスキル習得しとく?」
「そうだよね…こんな怖い事もあるんだし、今後の事を考えると習得しておいた方が良いんじゃないかな?」
「そうだな…俺も賛成だ」
詩音ちゃんと父さんから賛成を得た所で重要な事を一つ思い出した
「あ、そういえば…早見おばさん、少しだけ二人で話出来ます?」
「え?うん、大丈夫よ。何かあったの?」
「はい、お願いします。みんなはスキルの一欄見てどうするかを考えておいてね」
皆から離れた場所に移動した康介は早見おばさんと向き合い
「単刀直入に言います。風俗で働いていましたよね?もしかしたら今後それに関係するジョブが出てくるかも知れないので、それは皆には秘密にしておいた方が良いと思うんです。それと…おじさん、自力でその事に気付いてましたよ?」
言った直後、おばさんにかなりの動揺がみられたがすぐに元に戻り「…!……分かったわ」一言そう言って顔を俯かせつつも再び口を開き「康介君は何でもお見通しなのかな?適わないわね…主人との事も今後、気を付けるわ」それだけ言い残して皆の所に戻って行った
んじゃ、今はジョブをいじりようがないので一人ずつスキルを考え話し合いながら決めていき結果こうなった
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名前:加藤 康介(16)
レベル:17 ジョブ:策術士レベル4
能力:体力E、筋力E、魔力E-、敏捷E、魅力E、運E、総合力E
装備:洋服、スニーカー、鉄の剣、短剣
スキル:策略【ランクG】誘導【ランクG】
指揮【ランクG】尋問【ランクG】
魔法:罠魔法【ランクG】
称号:先駆者、裏ルート攻略者
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名前:加藤 晴夫(46)
レベル:16 ジョブ:盾戦士レベル4
能力:体力E、筋力E、魔力E-、敏捷E、魅力E-、運E、総合力E
装備:洋服、スニーカー、大盾、短槍
スキル:庇う【ランクG】ガード【ランクG】
刺突【ランクG】シールドバッシュ【ランクG】
魔法:
称号:裏ルート攻略者
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名前:加藤 美由紀(43)
レベル:16 ジョブ:商人レベル4
能力:体力E、筋力E、魔力E、敏捷E-、魅力E、運E、総合力E
装備:洋服、スニーカー、短剣
スキル:交渉【ランクG】鑑定【ランクG】
アイテムボックス【ランクG】指導【ランクG】
魔法:
称号:裏ルート攻略者
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名前:加藤 美優(14)
レベル:16 ジョブ:テイマーレベル4
能力:体力E-、筋力E、魔力E、敏捷E、魅力E、運E、総合力E
装備:洋服、スニーカー、短剣
スキル:調教【ランクG】テイム【ランクG】
指揮【ランクG】
魔法:支援魔法【ランクG】
称号:裏ルート攻略者
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名前:加藤 光(12)
レベル:16 ジョブ:盗賊レベル4
能力:体力E、筋力E、魔力E-、敏捷E、魅力E、運E、総合力E
装備:洋服、スニーカー短剣、盗賊セット
スキル:罠解除【ランクG】罠発見【ランクG】
斥候【ランクG】夜目【ランクG】
魔法:
称号:裏ルート攻略者
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名前:早見 理沙(43)
レベル:16 ジョブ:料理人レベル4
能力:体力E、筋力E、魔力E、敏捷E-、魅力E、運E、総合力E
装備:洋服、スニーカー、包丁セット
スキル:解体【ランクG】配合【ランクG】
調理【ランクG】
魔法:火【ランクG】水【ランクG】
称号:裏ルート攻略者
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名前:早見 詩音(15)
レベル:16 ジョブ:魔法使いレベル4
能力:体力E、筋力E、魔力E+、敏捷E、魅力E、運E、総合力E
装備:洋服、スニーカー、杖、ローブ(黒)
スキル:魔力増強【ランクG】集中【ランクG】
魔法:火【ランクG】水【ランクG】風【ランクG】
称号:裏ルート攻略者
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名前:早見 玲奈(12)
レベル:16 ジョブ:治癒術師レベル4
能力:体力E、筋力E、魔力E、敏捷E、魅力E、運E、総合力E
装備:洋服、スニーカー、杖、ボウガン、ローブ(白)
スキル:介護【ランクG】浄化【ランクG】
魔法:治癒【ランクG】解毒【ランクG】
称号:裏ルート攻略者
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装備も出来れば一新したかったが、DPを貯める為に玲奈ちゃんにボウガンを譲るだけで我慢した
今回の取得スキル、魔法…尋問、刺突、指導、夜目、浄化、水魔法、風魔法(100P)…スキル名、魔法名通りの効果
支援魔法(150P)…今は攻撃力アップのみ
もう夕方だ…今日はこれで終わりにしてゆっくり休もうかな
夕飯と風呂を済ませ、これでやっと寝れる!
そう思っていたのに…………部屋へ入ると憤怒の魔女(詩音ちゃん)が床にクッションを置き、その上に正座をした状態で紅茶を飲んでいた……………………何かあるのか?
「康ちゃん、スキル取る前にお母さんと二人で何を話してたの?…覚悟は出来てるから何かあるなら教えて?」
あー、そっちか……でも、覚悟は出来てるとはいってもやっぱりあの話はし辛いんだよなー
だから「俺からは聞かない方がいいよ。知りたいならおばさんから直接聞くべきだよ」って言っておいた
それにしても、いきなり憤怒の魔女は絶対にダメだ!
怖い!!!!




