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の、孤独
昔から、自分は一生孤独なんだと思っていた。
たった一度、想いを告げた。
たった一度、想いを告げられた。
何度か、素敵な人に会ったけど、でも淡くてすぐに消えそうで、とてもじゃないけど激しく燃え上がる、小説のような恋を味わえそうにない。
どこかで気づいていた。
嗚呼、私はずっとこのままなのだと。
人生諦めたら終わり、何て言葉は疲れるだけ。
頑張るって大変だ。
だから、諦めるのが楽で楽で。
流されて、自分の感情が見えなくて、未熟さを痛感する。
年を重ねたら自然と誰かを想えるようになる。
そんな簡単な話じゃないはずだ。
そんな簡単に心の鎧が壊れるわけがない。
そう思い込むのが当たり前になった。
自己暗示も影響している。
悲劇のヒロインみたくただ閉じ籠っていたら、いつか誰か、男の人が迎えに、こじ開けに来てくれるんじゃないかって、さ。
そのくせ口では、白馬の王子をバカにする。
まさしく、論語読みの論語知らずではないか‼
けれど、わかっていても、溢れてくる不満の声は止めどなく。
抑えられない。
押さえなければならないのに。