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未来を求めて

永久樹木はホムンクルスの爆発により大樹の半分が消え、ダメージの定量に到達すると跡形もなく消滅した。

そして地球は崩壊の危機に陥った。


大地が割れ、空が割れ、そして海が割れる。

大陸各地から火山が噴火し世界は混乱の渦に飲み込まれる、それはまさに地獄を見ているかの様。


永久樹木の近くにいた魔法を使える人間はすぐさま補強魔法を使い大樹を再生させようとするも、規模が大きすぎる為にまったく効果がない。

徐々に地球が形を変えていくその時、あの男は動いた。


「リーム!僕に回復魔法を!! 」

アルは自身に回復魔法をかけるよう言った。

リームはすぐさま「キュア 」と叫び両手をアルに向ける。

徐々に体力が回復していき、アルはタイミングを見計らいリームのリュックから魔導書を取り出し、見つけるとすぐさまページをめくる。

「な、何を?! 」

アルの目は赤く輝いた。


魔導書の最後のページを開いたまま目を閉じそっと呪文を唱える。

「 Revival Incantation (復興魔法)!!! 」

空から赤い光が差しアルを包むと上に上にと体が浮かび時が止まった。

だがそれは一瞬だった。


大地は未だ揺れ続け火山も噴火は収まる気配は無く、何も起きなかった。

そしてアルは地面に倒れ込み、目の前が真っ白になるとそれから先は奇妙な出来事が次々と起こった。

そう、魔法は成功したのだ。

だがアルは一人様子が違かった。


アルの魔法により自然災害は全ておさまったが何かがおかしかった。


その時地球は無になった。




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