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新世紀の殉教者

星を掴む人

作者: keisei1

 人の不幸になんて興味ない

 同情する心すら忘れてしまった

 ペイン 痛みだけが胸の奥に残る

 僕らは同じ道を歩むはずだったが エゴイストだからだろうか

 僕らは違う軌道上を 彷徨さまよい 星を掴もうとしている


 人の栄光になんて関心ない

 称える気持ちさえ忘れてしまった

 目眩 立ちくらみだけが足元を震わせる

 僕らは手に手を取るはずだったが 身勝手だからだろうか

 僕らは違う高架線こうかせんの上をすれ違い 星を掴もうとしている



 僕らはそんなに悪い人間でもないし

 卑怯者でもないし ルール無用の人間でもない

 どこかでボタンを掛け違えてしまったかもしれない

 抵抗できない力が 僕らの魂をどこか遠くへ運び

 枯れるまで 僕らを搾り取ろうとしている


 僕らはそんなに善人にもなれないし

 聖人ぶるつもりもないし スクウェアな人間でもない

 どこかでボタンを掛け違えてしまったかもしれない

 抗えないエネルギーが 僕らの魂をどこか彼方へ運び

 光なくすまで 僕らを使い切ろうとしている



 謝ったって何も始まらない話

 僕らは最初から罪人だったって 彼も言ってた

 後悔してももうどうにもならない

 克服できない試練はないって 彼も言ってた



 僕らは足でリズムを取りながら

 夜空の先に手を伸ばし 叫び 髪を掻きむしりながら

 真実の輝きを身にまとう 星を掴む人になろうとしている

 

 僕らは手で拍子を取りながら

 夜空の果てに手を伸ばし 頬に爪で傷をつけながら

 真実のヴェールを脱ぐ 星を掴む人に


 そう 僕らは使い古した靴を捨てて

 夜空の先へ手を伸ばし 猛り狂いながら

 なろうとしているんだ 真実を口にする 星を掴む人に

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