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転生したら精霊だった  作者: ホワイトw
一章 転生編
4/19

~学園への道のり~

ということで王都への行き方を模索していると、不意に馬車とリベロさんことを思いだし、それを使えないかという話になった


それをミラさんに話すと「だったら…ガルガン商会を訪ねてみたらどうだ、彼はそれなりに有名だから」


という風に話がまとまり、この街のガルガン商会までの地図を渡されたので実際にカンナと行ってみることにした



徒歩6分くらいだろうか、大通りから少しそれたとこに大きな館を発見した


見た目は木で出来ていて、門番がいて、貴族の館っぽいが、屋根の下の看板には『ガルガン商会』と大きい文字で書いてあったのでここで間違いない


そこで俺は、門番の人に話しかけた


「あの~、ガルガン商会の門番さん、リベロていう人を探しているのですけど今ここにいますか?」


「おぉぅ、ちょっ、ちょっと待ってください」


そう言って館の中に引っ込んでいく門番


なんかカタコトだ、この感じにも慣れた、いや 慣れたくなかったが


そんなことを思っていると、館の扉は再び開いて…


そこには、門番とリベロさんが立っていた




その後、無事に館の中に入れてもらい、ここは商談室だろうか、そこで彼と対峙している


「久しぶりですリベロさんいきなり押しかけてすみません」


一応謝っておく


「別にいいですよ、ここ、商館ですし」


と、さらっと言った


ありがたいそう思いながらこれまでのいきさつを話した


「――へー、そんなことが」


そう物珍しそうな顔をした後、彼の視線は俺の隣で俺にしがみつくカンナへと行っていた


「この子と王都に行くための馬車を見繕ってほしいと?」


「はい…駄目でしょうか?」


「いいえ、大丈夫ですよ、しかし…これはれっきとした取引なのでお金はもちろんかかりますよ?」


「はい、それは承知の上です、それでなんですが、いくらほどですか」


そこもで言うと彼は不意に考え込み…


「そうですね~、王都・片道となると3千ベルが妥当でしょうか」


「はい、それくらいなら大丈夫です。」


(やっぱ、一週間2千500ベルと考えると高いな)


今の残金15万ベル ― 2千500×2 = 14万5000ベル


まあ足りるから問題ない! そう思ったのでお願いすることにした。


「じゃあ、そういうことでお願いできますか」


「はい、ではお金は後日貰うとして、それ以外にほしいものは、何かありますか?」


「いいえ、まだ今のところは大丈夫です、また何かほしくなったら相談しに来てもいいですか?」


「いいですよ、いつでも来てください!」


そんなこんなで商談はまとまった



いよいよ王都・学園へ




×




――リベロ――


あれから2週間、彼女のもとを訪ねようか尋ねまいか迷っていた


それには、いろいろと理由があるが、大半を占めているのがこれだろう


数日前、こんな噂が商会に入ってきた


噂が入ってくる理由は簡単だ、商人は 情報 が命だからだ


して、その噂とはこうだ


この街に、『マジックロードの称号持ちの、美しい女性がいると、その女性は白いワンピースに水色の髪の毛、蒼く澄んだ瞳をしていて、横には子供を一人連れているらしい』


と……


ここで俺はその噂のある部分が引っ掛かった


『水色の髪をしていて、蒼く澄んだ瞳をしている女性』


これは、ちょうど二週間前にあった彼女レイの特徴と合致しているからだ


(ちょっと心当たりはあるし聞いてみるか…いやしかし)


そう決めかねていると、扉をたたく音とともに門番の兵士が入ってきて


『水色の髪の女性が呼んでいるそう言ってきた』


最初は少し固まってしまったが、彼女から来てくれたのだ、ついでに聞いてしまおうと思った



そして彼女と対峙、彼女の横には一人の子供、それを見た瞬間、あの噂は彼女だと悟った


そして、彼女がここを訪れた理由は…


「この子を、王都の学園に通わせたいので、馬車を貸してほしい」


とのことだった、普通の依頼だ


なので、金額を提示して商談に持ち込んだ


彼女はそれを了承し「またほしいものがあったら相談する」とだけ言って帰っていった


そっれから数分後、自分の書斎でさっきの彼女との契約書をまとめ終えひと息、俺の商人友達のカエサルが書斎に飛び込んできたそして…


「なあ、あの綺麗な方は誰だ?」


そう顔面蒼白といった感じで聞いてきた……


なんとなく彼女(・・)のことだろうと察する


(あ~まぁ、あの人のことはだれにもいってないからな)


そんなことを思っているとカエサルはとぼとぼとまるでゾンビのように歩いてきて肩を『がしっ』と掴むと…


「なぁ、誰だ…彼女は、いよいよ俺との未婚協定は撤廃か、撤廃なのか?」


その言葉にリベロは乾いた笑いで返すのが精いっぱいだった。



それから誤解が解けたのはもっと後の話



×



ーーレイーー



朝が来る


それは1日の始まりであり1日の終わり


特に今日は特別な日だった


あさっての、カンナの学校入学のため今日ここを旅たち王都へ向かうからだ


そんなちょっと浮かれた気持ちで朝食を食べ、昨日の夜に頼んでおいた弁当二人分とカンナの分小分けにもらい


リベロの待つ商館へカンナとともに向かった


付くとそこには、いつの馬車とリベロ…ともう一人男が立っていた


その人は見たことがなかったが、リベロと仲良くしゃべっている感じから友達なのかな~、ということが感じられた


それを目の前に見据えながら馬車近づき声をかける


「おはようございます、リベロさん、それと、そちらの方も」


太ももの前で手を交差させ軽く会釈すると、リベロさんもなぜか苦笑を浮かべながら…


「あぁ、おはようレイさん、突然済まないのだが…」


そう言ってもう一人の男を指して


「こいつも同行することになった、ほら挨拶しろ!」


「しょ、紹介にあずかった、俺はカエサルリベロとは商会仲間で無二の友だよろしく」


ちょっと表情は硬いが見た感じ悪い人ではなさそうだ


それからは、同行する、いきさつをうかがった


「……」


聞くことをまとめると、彼も王都に用があるからそれだけだった、


それを聞いて私は


(うん、問題ないな)


そう思った



その後は、荷物を積み込み馬車は王都へ出発した


数時間後、気が付けば日は高く上がっていた


そこでちょっと気まずかったがリべロとカエサルさんを呼び


昼食を食べることにした


すると、カエサルさんからの話題として、こんな話になった


「そういば、昨日リベロに聞いたんだがレイ?さんは精霊でしかもマジックロードなんだと、そこらへんはどうなんだ?」


「それは……あながち間違ってないですよ、でも私がマジックロードであることは公の場では発表してないはずですがどうしてですか?」


「あぁ、それについては実は噂が入ってきてたんだ、今日からとなると…3日前くらいか」


その噂とは……


『マジックロードの称号持ちの、美しい女性がいると、その女性は白いワンピースに水色の髪の毛、蒼く澄んだ瞳をしていて、横には子供を一人連れているらしい』と


(刹那の沈黙)


その時俺は噂の根源について考えていた、まぁ、あてはまる人は俺の中には一人しかいないけどな!


(てめぇ、ガレフ(ギルドマスター)、変な噂流してんじゃねぞ!)


そんな、嘆きは誰に届くこともなく晴天の大空にきえていったとさ…




それからも談笑しながらの旅は続き、いよいよ王都の門が見えてきた



×



「大きい」


その門はさっきまでいた街とは比べ物にならないほど大きく重厚感があった


「そーだろそーだろ」


リべリが得意げに笑いを浮かべ言った


そこから少し門に入るたっめの列に並ぶ


そこからどんどんと他の人達が門の中へ入って行く中、いよいよ俺の番になった


「次の方、身分証を見せてください」


門番の指示に従いまずリベロとカエサルが身分証代わりのプレートを渡す


「え~、ガルガン商会のリベロ、同じくガルガン商会のカエサル、良し大丈夫です、それで後ろの荷台の方」


俺の番が来たので、少し前に冒険者登録した時にもらったプレートを渡す


「え~、Bランク冒険者 レイ、大丈夫だ、それで?隣の子供は?」


聞かれることは予想されていたので、前々から用意していた返答をいう


「この子は私の連れです、親か若いうちに亡くなってしまって今は私が育てています。」


「そうか、悪いことを聞いたな」


そうばつの悪い顔をしながらも門を通してくれる



×



「じゃあここでお別れだな、まぁ、俺たちはもう少し王都にいる、困ったことがあたらここを訪ねてくれ」


そう言って、王都の略地図とをくれる、そこには、赤いインクでガルガン商会の場所が書いてあった


「ありがとうございます」


私たちはそこで別れた、明日からはいよいよ学園の入学試験だ!




×





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