冒険者ギルド…そしてクエスト
それからリベロさんと別れ冒険者ギルドに向かった
扉をくぐり抜けると受付が見えたのでそこに向かって歩く
(ちらっ、ちらっ)
「―――?」
なんかすごい視線が……なんかおかしいのかな?
そう思いながら、受付の人に話しかける
「あの、冒険者登録がしたいのですが?」
「はい、ではここに名前、性別、使う武器を書いて下さい」
そういって紙とペンを渡された とにかく記入……
「こちらでよろしいでしょうか」
「はい!」
「ではこちらの水晶に手を当ててください」
そう言われて出てきたのは手のひらサイズの水晶玉だった
言われたように手をあてる
するとそこには、自分のステータスが表示される
ステータス
名前 レイ
種族 精霊
レベル23
体力 4500
魔力 9000
スキル
魔力操作level..Max・風魔法level.6・炎魔法level.6・水魔法level.7・
土魔法level.6・光魔法level.6・主従契約・マナイーター・副魔術level.Max・魔法耐性level.Max・魔法耐性付与level.Max・物理耐性level.5・物理耐性付与level.6・鑑定・隠密level.4
・精霊化
あれー、なんか鑑定で見た時よりも弱くなってるし、認識語弊のスキルがないぞ~
そう思っていると……
「しょ、少々お待ちください。」
そう言って受付の人は奥に引っ込んでいってしまった
(今度こそ何かしでかしたかな?なんかさっきから周りの視線がこっち向いてるし)
そんなことを思っていると…
「ちょっとそこのあなたこっちに来てくれる」
さっきの受付の人が奥で呼んでいる
(なんかこの感じ図星かな、何をやらかした俺?)
そう思いながら受付の人ついて行く。
受付の人があるドアの前で止まる
「こちらです、お入りください」
ガチャリ
扉を開く
そこには、顎髭を生やした強面のいかにも冒険者って感じの男が座っていた
そして彼は受付嬢に
「ほお…この方か」
「はい」
「……」
数秒の沈黙 顔を凝視
(なに?わからない、怖い、帰りたい~)
体中の穴という穴から汗が噴き出す
それに築いたのか彼は
「あぁ、すまない、そこにかけてくれ」
やっとの開放、けどまだ気はぬけない
とりあえず彼の指示に従いソファーに腰かける
すると、いきなり質問が来た
「それで話なんだが、君は5つの魔法が使えるということであっているかな?」
「――――?」
なんとも思っていたことより明後日の方向の質問に思わず首をかしげる
「すまない、となると…」
男は少し考える素振りをするとこう切り出してきた
「要するに五大元素魔法 炎・水・風・土・光 この五つの魔法が使えるかそう聞いているのだ」
今度はちゃんと理解できた、なので落ち着いて……
「はい」と答えた。
「そうか…」
そこで言葉を止め息を吸い込むと
「素晴らしい」
そうとだけつぶやいた
しかしそれだけではとどまらず
「そうかすべて使えるのか、まさか生きているうちにマジックロードに出会えるとはな!」
そう言ってなんか笑い出した
少し気持ち悪かったが彼の言葉の中に聞き覚えいや見覚えのある単語があった。
(マジックロード)
それは私のステータスの称号のところにあったもの
詳しく調べるため自分に鑑定をかける
・マジックロード
五大元素魔法すべてが使えるマジックマスターの上位互換
結果
呼び出された理由を理解
推測をまとめるとこうだ…
水晶の鑑定で五大元素魔法すべてが使えることが判明
↓
多分珍しいのだろう…つまり物珍しさで呼び出される
(なんとも いい迷惑)
なのでこう切り出す
「あの、話がそれだけなら、早く冒険者登録してくれませんか、宿も探さなければいけないですし」
それに対して、男は
「まあまあ そう焦るな、ちゃんと登録はしてやる、それに宿といったな、なら私の権限でいいところを一つ取ってやろう」
訂正(いい迷惑) 迷惑が取れて『いい』だけ残った
その後というもの、長々と冒険者ギルドの過去話やらを聞かされた
やっぱり 『いい迷惑』
『私はガレフここでギルドマスタ―をやっているそしてさっきの受付嬢がミラここ一番の美人受付嬢だ』
そして……
『ようこそ、冒険者ギルドへ』
その後は、ギルドマスターが言ってた宿に向かい、一夜を過ごした
×
――リベロ――
その日はいつも通りの道をいつもの馬車で走っていた
(あ~なんか刺激がないと退屈だな)
なんとなく思った
だがその刺激は意外と早く来た
「-――ん?」
道に一人の女性、遠目から見てかなり美人
だけどその女性は不安そうな顔をしているのが見て分かった
(おぉ~)
なんとなくその物悲しそうな顔が目に留まり
「助けたほうがいいか?」
なんとなくそう思った俺は彼女の隣まで来たところで馬車を止め聞いた
「おっ、ねえちゃんこんな所で何してる?」
そうすると少し頬を緩ましながら
「み、道に迷ってしまって」
それを聞いて俺は不思議に思った
(道に迷ったって言って前の町からここまで一本道だぞ?)
そう少し思いながら彼女の顔を見ると、まるで子犬のようなかわいそうな目でこちらを見つめてきた
(そ、そんな顔されたら乗せるしかねーだろ……美人だし)
「そっそうか、ならねえちゃんうちの馬車に乗ってくか、ここからなら街も近いしちょうどいいだろう」
そういうと彼女は安どした笑顔を向けて
「はい、ありがとうございます」と
不覚にも心臓がときめく
(こんなの反則だろ~)
×
数分後 俺は彼女に話しかけた
「「所でねえちゃん見たことねーなりだが、どこから来たんだ?」
そう聞くと彼女は
「あの森です」
そう言って左にある森を指さした
(あの森って確か)
そう思い記憶を探る
それは最近の話
彼女が指さしていた森ではホワイトウルフ異常に増えているらしいと
そんな噂が流れていたなと思いながら返答する
「あの森か、また危険な所に居たんだな」
それに対して彼女は
「それで、あなたは?」
それは唐突な質問だった
「ーー?」
質問のみ意味が分からず少し考える…
(あなたは?…あ!名乗るの忘れてた)
忘れていたがそういえば初対面だった出会いが突然すぎてすっかり失念していた
「ああ、俺か俺はリベロしがない商売人さ、あんたは」
「私は…」
そこで言葉が止まる、なんかあるのかそう思いかけた時何かを思い出したかのようにその名を言った
「レイです」
「ほぉ、レイかいい名前だな」
とりあえずほめておく
そこで俺はなんとなく鑑定をかけてみる
ステータス
名前 レイ
種族 精霊
レベル 23
体力4500
魔力9000
スキル
魔力操作level.Max・風魔法level.6・炎魔法level.6・水魔法level.7・主従契約・マナイーター・副魔術level.Max・魔法耐性level.Max・魔法耐性付与level.Max・物理耐性level.5・物理耐性付与level.6・鑑定・隠密level.4精霊化
称号
(――ん?精霊それにこのステータス上位種か)
なんとなく気になったので聞いてみることに
「それにしてもあんた…」
そこまで言ってなぜか彼女は焦りだす
(ヤバい、なんか焦りだしてるしやっぱり詮索はよくないかな…でも、ここまで言ったら~)
そう思いまず落ち着かせるためにこう切り出す
「いや、別に変なことではないんだが、鑑定でねえちゃんを見たんだが種族か精霊になってるから驚いただけだ」
(これでいいかな)
多少彼女の顔が落ち着きを取り戻すしかし…すぐに
「え?」
そんな驚いたような声を出す
(あれ?地雷踏んだ?)
思わず聞き返す
「どうした?」
「あの、いや……」
(歯切れの悪い言葉、今度こそヤバいと思ったが、その不安は空振りに終わった)
「精霊?あの精霊魔法の精霊?」
返答に少したじろぐ、
「ああ、そうだがどうした?」
そう答えると
「いえなんでもないです」
それだけ言うと外に目を向けた
「そっそうか」
ほかに精霊なるものがあるのかと思たがすぐにその考えを頭から消し前を向く
そこには、他人の事をずけずけと聞くのも悪いかなという思いが20%くらい阻止でもう80%は……
なんというか焦る姿とかもじもじする姿とかが可愛いから!
そんな理由
そこで久しぶりに自分が男であることを実感するリベロであった。
×
その後は、鑑定のこととか教えたぐらいで特に会話という会話はしなかった
そう思うのもつかの間、いよいよ街が見えてきた、
それと同時に彼女と一緒の馬車に乗っていられるのもあと少しだと思うと寂しいが、歩みは止めなかった
門番に話しかけられる
「次っ、身分証は」
そう言われて、ポケットから一枚のプレートを出して渡す
「えっとガルガン商会 リベロ、良し 通って良いぞ、で、そっちの方は?」
声が少し尻すぼみになっていた
(おい!なに鼻の下伸ばしてやがる)
心ではそう思ったが…言わない
ふと彼女のほうを振り返ると
「えっ、え~と」
そう言ってもじもじしていた
(か、可愛い……いや、違うだろ)
何とか助けなきゃそんな思いとともに、なんとなく思いついたセリフを言う
「すまない、そのねえちゃんは、俺の連れだ、どうも田舎から来たらしいから身分証は、持ってない」
(これでどうだ!)
我ながらなかなかの出来のセリフだった
それを聞いて門番は
「そうか、分かった、通れ」
そう言った…ちょっとした安堵を感じていると
彼女が…
「ありがとうございます」
そう俺にだけ聞こえる声で言ってくれた
これだけで、彼女を助けてよかったと思えた
そこからは、彼女の予定なども聞き分かれた
今日は一人の女性を助けた それだけどいつもの何百倍もいい気分だった
そして思った
『予定も聞いたし、彼女いや確かレイといったか、とにかく仲良くしていきたい!』と
×
――レイーー
朝、目が覚める
そこには木目調の天井
「もう朝か」
そんな言葉とともに、やっとちゃんととした寝床で寝れたと思った
とは言っても、森にいたのも一日・二日くらいなので実質一日しか野宿していないのだ
それでもやはり寝床がいい
落ち着くから…
「おっと」
感慨に浸っていた気持ちを奮い立たせる
さあ今日から仕事だそう言って宿を飛び出し…たかったのだが
「ぎゅるるる~」
腹が鳴る
そういえば、この世界に来てから何も食ってなかった
なのでまずは、宿に備え付けの食堂で腹ごしらえ
その間に冒険者の説明を…
冒険者それはこの世界では比較的普通の職業らしい
そして、要因としては対象年齢に制限がないということだろう
それはそれとして、この職業にはランクというものがある
最低はEランクから最高はSランクまで幅広い
ランクを上げる条件は自分の今いるランクのクエスト5~6個達成することらしい
なので、早くランクを上げるには、一気にクエストを受けたほうがいいらしい
報酬は最低でも5千ベル(5千円相当)は出るらしい、宿・食事なども含め、一週間普通に過ごすなら2千500ベルは必要らしい
By 宿のおばちゃん
そして、朝食も食べ終わり冒険者ギルドに向かうのだったが…
何でだろうギルドに入った瞬間の視線の集まりよう、その後、受付嬢のミラに呼ばれ
今俺は、昨日も会ったむさくるしいおっさん(ギルドマスター)と対面中
話が続く
「……」
話が続く
「…」
話が…
以下略…
要件を端的に言うとこうだ
「君はこれからそうだなまずAランクに上がる試験を受けてもらういいかね?」
「……は?」
(いいわけねーだろ、じじい)
本筋としてはこれだ、なのにこのじじいは、余計な話まで話して来やがる、しかもその目はキラキラ輝いている始末
正直…ウザイし気持ち悪い
そう思い、露骨にいやそうな顔をすると
「そんなにいやそうな顔をしないでくれ、きれいな顔が台無しだ、それに、これは、ちゃんとしたクエストだ報酬もAランクのクエストだけあって高いぞ15万ベルだ」
(報酬?)
食いつくところが露骨だと思うだろうか
否
今、金持っていないし、まあ15万ベルはかなりいい
受けよう
「わかりました、受けます」
「ありがとう、助かるよ、それでさっそくクエストの内容なんだが…」
内容はこんな感じだった
街から出て徒歩数分の森(聖緑の森)でシルバーウルフを狩る数40体
依頼達成条件、特定部位(牙・皮)の回収
それだけでなんとなく依頼は分かった、シルバーウルフとは多分ここに来た時に戦ったあれのことだろう
確かにあれは早いし、知能があるのか、ことらの攻撃を読んで避けてくる厄介なやつだったそれも含め了解
「わかった、行ってくる」
そう言って席を立つと
「待ちたまえ、そんな装備で大丈夫か?」
「……」
刹那の沈黙
自分の格好を確認
ワンピース(一張羅)
ダメだでも……
でもこの一言に対する返答はこれしかない!
「大丈夫だ問題ない」
「そうは言うものの…まぁいいこれだけでも持っていきなさい」
そう言ってどこからともなく出てきた鞄
それに彼が説明を加える
「これはマジックバックだ大きさの割に内容量は多いから役に立つだろう」
俺はそれを受け取りギルドを後にした
でも心配なのでその後、防具屋寄りました。
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