決闘呆気なく……ここから先はギャグの予感!
季節の変化で、体調を崩し、学校を休み、授業の遅れを取り戻すために勉強を頑張ったりして忙しい毎日で
投稿がとても遅れてしまいました、久しぶりにゆっくり出来る、でも明日から、また勉強の毎日
両立って難しい――でも頑張るのでこれからもよろしくお願いします。
―レイ・カンナ―
ルール説明後、決闘をすることに決めた私とカンナとレイはお互いに距離をとる
カンナは落ち着いた様子で目の前のサラスティーを見つめる
「……」
流石、二年というべきか、貴族特有なのか、彼女は堂々としながらも隙の無い体位
そう、落ち着き彼女の挙動をうかがっていると
「それでは、準備はよろしくて?まあ、私の勝ちは決まっていますし、初手は譲ってあげますわかかってきなさい」
そう言ってきた……
まあ、そう来るよな……貴族だし
そう、これこそ貴族スタイル
「かかってきなさい(ドヤ)」、と言っておきながら本気出すと、「やりましたわね」、
と逆切れ
ん~なんか未来が予想されるし、それとなく戦って気絶させて終わりにするか……
そう決断するまで約1秒、その考えをカンナに伝える……それなりにお茶を濁して
「あなただけの力を試してみなさいでも、エミリー先生の二の舞にならないよう気を付けて」
それに、カンナは小さくうなずくと、魔力を膝の裏、足の裏、腰、二の腕、肘の纏わせたまま、軽く手に魔力を集め、、魔法を発動する
「ウィンドカッター」
魔法発動に合わせ風の刃が飛んでいく……しかし
彼女に届きどうなところでその刃は掻き消える
(少し予想外だが、まあ手加減はしっかりできていたようだし、まあ、落ち着こう)
と、思ったのだが
やっぱり不幸は続くのかな、サラスティーはニヤッと笑うと高笑いをしながら
「おっほほほほ、そんなものですの、噂ではゴブリンの大軍勢を屠ったと言われていたけれど、こ・の・て・い・ど、正直……滑稽ですわよ、まあ、この程度といえど決闘は受けてしまわれた訳ですし、こちらも行かしてもらいますわ」
そう言い、空気を吸い込むとにやりと見下すような目を向けて
「テンペスト」
紡がれる言葉……だが
(ふっ、カンナをバカにしたな……テンペスト?そんなことさせるかよ)
カンナの足元に現れた竜巻もどきは、ただのそよ風になった
それを確認すると、カンナに指示する
「カンナ、反撃、テンペスト、やれ!」
それにうなずくと、カンナはテンペストを発動する
一方、サラスティーは何が起きたのか解らず動揺している
それを見てレイは満足した黒い笑みを浮かべ
(ふっくくく、それでも貴族かザマァねーな)
そんな笑みとともに、なすすべなく空中を舞うサラスティー
多分、テンペストの気圧にやられたのではないかと思う。
そして
「バタン」
サラスティーが地面に落ちる、それを見て、数秒、起き上がらないのを確認して
(勝ちかな……)
そう、胸をなでおろし
「カンナ帰るよ」
そう言い、胸ポケットで一息
そして思う
(私って、過保護過ぎるかな?親でも(・・)ない(・・)のに(・・))
そんな、悲しくも……暖かい嘆きは、空に消えていく
しかし、その後……悪夢が待っていた
×
その後、むかつく放漫貴族をぶっ飛ばし寮の部屋
「は~疲れた」
寝るため寝間着に着替えてベットにカンナと寝転がる
自分は何にもしていないけれど、一仕事終えた気分
程よい緊張感から解き放たれた心地のまま眠りにつき、あっという間ですぐに朝が来る
×
――レイ――
「……」
なんか今日は朝からとても騒がしい、それもそのはず
なんと明日は――『女神祭』
この祭りは、昔話……いわゆる神話の伝承で勇者によって魔王が打ち取られた日に相当する――なのになぜ『女神祭』かって?
まぁ、これも神話からなのだが――
ことは、魔王がいた時代まで遡る
この国は魔王軍の手先にどんどん砦を潰され滅ぼされそうでした
それを、見かねた王がやむなしとばかりに召喚陣を使い、勇者を召喚しました
すると、そこに現れたのは、黒髪の青年でした
王は必死に頼み込みます……
『魔王を撃ち滅ぼし、この国を救っていただきたい、どうか、助けてほしい』と
最初、勇者は戸惑った様子を見せたが彼は言った
「私なんかでよければ」と
そこから彼……勇者の魔王討伐の英雄譚が始まるのだった
そして、召喚されてからはや2年彼は魔王の目の前に立ち、対峙する
その後、勇者は魔王を倒した……のだがその姿は惨く(むご)傷だらけで気を失って意識が戻らないまま王室の一角に運ばれてきた
そんな姿を目の前に王は嘆き苦しむ
しかし、次の瞬間、その部屋を眩い光が包み目の前にきれいな女性が現れたそうだ彼女はこう言った
――――『私は慈悲と愛の女神――――
そう名乗った彼女はベットに横たわった勇者に手をかざした瞬間に淡くきれいな光が勇者を包み、次の瞬間には勇者は目を覚ました
ふと女神から視線を外し――その光景に、驚きを隠せず目を丸くした王
ふと、正気にもだった王が、もう一度女神のいたところに目を向けるが……そこには誰もたっていない
王は無意識のうちにつぶやく
『女神の奇跡だ……』
その後、王は『魔王を打ち倒した』と宣言し――国は平和になりました。
まぁ、以下のようなことがありその記念日として『女神祭』が開催されるようになった。
そして、今……
授業も順調に終わり、午後、残すは帰りのホームルームだけ、にもかかわらず、教室はざわざわしている
皆、祭りが楽しみなようだ――もちろんその中に私とカンナと……リーゼも含まれていて、予定を立てた
明日は……久しぶりに、皆で買い物だ―
次の日
今日は『女神祭』
この祭りのことは、前の町で王都について調べている時にふと目に着いたことでもあり、カンナの学園入学の次に楽しみにしていたことだ
そんな、回想をする中寮の一室――私の横でカンナとリーゼが出かける準備をしている
まあ、元々そんなに荷物のない私はもう整理は終わっている
ふとリーゼを確認する、彼女はいったん家に戻るそうだ、その時に私たちにもついて着てほしいそうだ、彼女は『お父様とお母さまに友達を紹介したいから』と言っていたが、大丈夫だろうか、日常的にリーゼを見ていると何かされそうで怖いが、まぁ、カンナとも仲良くしてくれているし一応……それなりに……いい人なので多分大丈夫だろう
数分が、皆の用意が終わったため寮から出ると一つの馬車が止まっていた、そこには一人の従者らしき男が立っていた、リーゼがその馬車に向かって歩いていくどうやらリーゼの迎えのようだ
(一応挨拶しておくか)
そう思いカンナと一緒にリーゼに着いて行く
馬車の前までくると
「おかえりなさいませリーゼお嬢様」
そう、従者らしき男がリーゼに話しかける、それにリーゼは
「お迎えありがとうセバス」
そんな短い会話が終わったころで従者がこちらに視線を向けてくる
私は今精霊化を解いているため普通の女性にしか見えないはず
そんな視線に築いたのかリーゼが従者に説明する
「ああ、この人たちは私の友達よ、一応連絡は入れてあったはずよ」
(連絡?)
そんなことしているのをこれまで見たことなかったがまあ、私が見ていないところでしていたのだろう
そんなことを思っていると従者がこちらに歩いてきて
「たしか……レイ様とカンナ様でしたか、いつもお嬢様としたイクしていただきありがとうございます、従者として感謝申し上げます、そして、さっきの会話をお聞きになられていたのならお分かりかもしれませんが、一応、自己紹介しておきましょう、私はリーゼお嬢様の従者のセバスと申します以後お見知りおきを――して、今日は、お嬢様とあなた方のお迎えを旦那様より仰せ付かっています、どうぞ、馬車までお連れします」
そう、丁寧なあいさつをしてくれた、流石、貴族の従者だ、歩き方お辞儀の仕方と言いとてもきれいだ
そうして、私とカンナとリーゼは馬車に乗り込んだ
はたして、リーゼの親はどんな方なのだろう、そんな期待と一抹の不安をいだきながら