学園 彼女?生い立ち
今回は新キャラ?のサラスティーの生い立ちです
次回、やっと決闘です、戦いの描写が苦手なので何かアドバイスのある人はコメントお願いします
―レイ・カンナ―
決闘の申し込みを受けた日の放課後
私とカンナは闘技場の真ん中に立っていた
周りの観客席には上級生・同学年も含めた多くの生徒、
何処からうわさが広がったのかは分からないが、その中にはクラスメイトの人もちらほらと
そんな中……目の前には
レナ・サラスティー
カンナをバカにした張本人が高笑いでも浮かべそうな見下した目でこちらを見ている
見る限りでは、小物感が半端ないが、情報を見る限りかなり手ごわそうだ
そんなピリピリとした空気感の中、彼女が話し始める
「逃げずに来ましたのね、そこ話ほめて差し上げますわ、そして、まずは決闘のルールは……」
そう言って彼女はルールを話し始める、
まず初めに、学園生としての『決闘』では命を懸けないこと
それを基本として
1つ目、使うの個人の『魔法』としての技能のみ、魔道具などは不可
2つ目、勝利条件は相手が戦闘継続不可能また「降参」と言わせる、この二つである
たったこれだけのルール、シンプルかつ分かりやすい
そんなルールの下の決闘
彼女はルールを言い終わった後こう言った
「このルールを聞いて、あなたはわたくしの決闘を受けますの?降参してもよろしくてよ、まあ、降参した時点で私に屈した『弱者』としてのレッテルが張られてしまいますけどねおほほほほ」
「……」
レイ…カンナは思う
(やっぱり…うざい)
これが貴族なのか、いや、リーゼは違うかていうか
(リーゼは……あれで貴族だもんな)
そう思うとなんか、目の前の彼女が滑稽に……
「……」
おっと、危うく決闘のことを忘れるところだった、危ない…危ない
そう、思考を切り替えると、最初はもやもやしていた思考がすっきりし、決闘に集中できた
私はカンナに決闘を受けるように目で合図する
それに気が付いたカンナはうなずくと
「決闘……受けます」
そう言い放つ、それを聞いて、彼女……レナ・サラスティーは満足そうな顔をして
「いいでしょう、私の本気を見してあげますわ」
そして、戦闘が始まろうとしていた……
×
―レナ・サラスティー―
私は、レナ・サラスティー
成績優秀・容姿端麗の侯爵令嬢
誰も私の上になど立てない、私に勝てないそう思っていますは
だって私は『特別』ですもの
私が生まれたのは、ある大きな屋敷の一部屋
そこには、私のお母さま……レナ・クリスティーナ・お父様…レナ・クルストフ・そして、私の出産を手伝うお医者様たち
そんな中私は生まれた
一介の医者が赤ちゃんを抱えて優しげな声で話し出す
「クリスティーナ様、女の子です」
その一言に、彼女は目を輝かせながら、医者から赤ちゃんを受けとり
「名前はどうしますクルス?」
そうお父様に話しかける、それを聞きいたクルストフは落ち着いたようで、希望に満ち溢れた声で……
「クルスティーナから少し変えてサラスティーなんてどうだろうか?」
そんな声に、にこやかに
「サラスティー……レナ・サラスティー、いいですわね」
そう口ずさみながら微笑む
そうこれが私……レナ・サラスティーの誕生だった
それから五年……十年と時は過ぎ
侯爵家令嬢として甘やかされまくり、怒られることがなかった彼女は、いつしか自分は特別なのではと思うような『我儘お嬢様』になってしまった
それがさらに成長し『魔法』の存在話知り必死に訓練し、誰よりも早く・強くあろうと頑張り今の地位にある、この学園で私敵う者はいないそう……思っていた
つい、こないだまでは
それを知ったのは、一年生がゴブリンの森研修に行って帰ってきたころだった、
横を通る金色の髪で緑色の目を持った先生、その横にはうす黄緑色のショートヘアーで目は深紅の子がいたでも…
(彼女はエミリー先生……でも彼女はいまゴブリンの森の研修に行ってるんじゃ?)
そう思いながら彼女の背中を見ると、そこには傷だらけの人が担がれていた、
髪は水色で白いワンピースを着ている、様子だけ見るとただ気を失ってるだけに見える
そんなことを考えているうちに、彼女たちは私の横を通り抜けていった
(なにかあったのかしら?)
そんな、妙な胸騒ぎがした
×
その後、学園にはこんな噂が瞬く間に広まった
「一年にゴブリンの大軍勢を難なく屠るすごい魔導士がいる」と……
私はその噂を聞いた時、なんとなく心の中で燻っていたもやもやとした胸騒ぎの元凶に気が付いた
そして……
憤怒した
(この私よりも有名になるなんて許しませんわ、この『特別』な私よりも)
ここから、彼女の暴走が始まる
まずは情報収集、下級生の子たちに話しかけ少しずつ情報を集めていった
最初は黄緑色の髪の子くらいだったが、今では名前までわかっている
『カンナ』
そう、カンナ、特徴は黄緑色の髪の毛に赤色の眼、しかし彼女は平民らしい
(はっ、平民ですって)
正直驚いたが、平民なら平民で好都合
(だって、平民なら貴族に逆らえませんものね)
そう心の中で笑う
しかし……一つだけ疑問に思うことがあった
(なぜ『平民』にそんな力が?)
そう、疑問はここしかない、
なぜなら、彼女について情報を集める中、まったく集まらなかったのがここだからだ
(皆、彼女の『力』のことになると気まずそうに口をつぐんでしまう)
何かあるのかしら、口に出せないような何かが……
そんな不安はあるものも……
「と、言ってもただの『平民』その化けの皮はがして差し上げますわお~ほほほ」
成績優秀とは何ぞやな、お嬢様であった