~その後、学園~ 残念リーゼちゃん
皆さん、コメントありがとう!!
なんか、すごいやる気が出ました
皆さんの期待に応えるためにもやはり続けます。
優柔不断ですみません、でも、頑張ります
目が覚める
「……?」
体が重い
(あれ?私一人で寝たはずだよな?)
そう思いながらも、右側をを向く、そこには…
安らか、安心しきったような顔の『カンナ』
左側を見る、そこには…
こちらも同じく安心しきったような顔で寝ている『リーゼ』
その二つの体重を一身に受けているため起きれないようだ…
そしてその理由は多分昨夜のことにある
昨夜…
学園長に話で疲れた俺は
だるく思い体を引きずりカンナとリーゼの部屋に戻った
その瞬間
「「レイ!お帰り!」」
そんな声とともに、カンナとリーゼが腰に抱き着いてきた
バランスを崩しそうになるが、後ろ足で踏ん張り何とか受け止める
そして…「お帰り」そんなあいさつに答える
「カンナ・リーゼ…ただいま」
その後、カンナとリーゼから学校の話を聞いた、
どうやら、今、学園では私の話題で持ち切りらしい
それを聞くと…
(あ~、学校行きたくない)
そう思ってしまう
そんな思いの中、さっきの疲れが襲ってきたので
「もう寝るよ…」
そう言って、二段ベットを上がり布団に入ると、泥のように眠ってしまった
そんなこんなで…今である
(動けない)
そう思いながら、周りを見渡すが、まぁここから抜け出す手段は浮かばないが、不意に…
「レイさん」
そんな声が耳に届いた
声のするほうを向くと、リーゼが眠い目をこすりながら、艶やかな目でこちらを見ていた…そして
「どうしましたの、そんな苦しそうな顔をして、どこかお加減でもよくありませんの?」
そんな疑問を問いかけてきたそれに対して私は…
「いや、そういうわけではないのですが…」
そう言って、カンナを見る
まだぐっすりと眠っている
その視線で感じ取ったのかリーゼは苦笑をしながら
「まぁ、カンナさんすごく心配してましたからね、そっとしてあげては?」
そう言った
(まぁ、それが普通か…)
そう思い少しの間そっとしてあげる
「……」
「……」
「……」
ねぇ、いつまでこうしてるの?
あれから約2時間ほどこの状態
流石に、これほど同じ体勢をとっていると体がつらい
不意に窓から外を見る
太陽がに上がっている…7時くらいだろうか
「そろそろ起きなきゃな」
そう思いカンナの肩を揺らし起こしてみる
「カンナ…朝だよ」
「…むにゃむにゃ…」
起きない、
もう一度声をかける
「……」
やっぱり起きない
(起きない…こうなったら!)
私は指でカンナの頬をつまむ…そして
「カンナ、朝だよ」
そう声をかけ頬を引っ張る
「…~んにゃ?なんれふか?」
そう言って眠い目をこすりながら、むくりと起き上がる
それを見ながらもう一度話しかける
「カンナ、朝だよ」
そう言いながら、頬から手を放す、すると、ぼんやりとした瞳がだんだん色濃くなっていく
「あ…レイおはよう」
そう言ってくる
(もう、大丈夫かな…)
そう思い、ベッドから降りようと後ろを向く
すると、そこにはリーゼがいた
まぁ、当たり前と言えば……当たり前なのだが、なんか様子がおかしい
理由としては、なんか目が妙に艶めかしくウルウルしている
なんだろう、そう思いながら瞳を覗く
そして視線が外れないままにこう言ってきた
「わ…私もつねってください」
「え…」
(どういうこと?)
疑問に思いながらも瞳を凝視
その目を見ながらあることを思い出す…
(なんかこの瞳デジャブを感じるな)
そう…この目は…
そう、初めてリーゼと会った後、倒れてしまったリーゼをベットまで後、起きたリーゼがしていた目だ
なんでここまで鮮明に思い出せたのかは分からない…しかし…リーゼなら、なんか納得…出来てしまう。
まぁ、なんというか、このままだと、朝、登校できなさそうだし…つねるか
「ふに~」
「痛い…でも…」
「好き…」
(あ…やっぱこの子駄目だわ)
今後のリーゼに一抹の不安を覚えるレイであった
その後、食堂に行き食事をする、私は今精霊化を解いている
カンナとリーゼは特に気にしていないようだが、皆の視線が私に向いている、
そんな気まずい中で私は食事をして、逃げるように学校へ、とはいえ、その突き刺すような視線は変わることなく、気が付けば教室の前まで来ていた
そこでカンナが立ち止まる、どうやら教室の中で話しているクラスの皆の会話を聞いているようだ
それに続くように私も会話に耳を傾ける
「ねえ、あの事件からもう4日目になるけどあの方は来ないのかしら」
(あの方?)
なんか気になるな、そう思いながら聞き耳を立てる
「あの方ではないわ、『レイ様』よ、あぁ~思い出すだけで、あのお姿が…とてもかっこよくおまけに美しい…あんなのはの反則ですわ…思わず惚れて惚れてしまいます…」
「……」
(うわ…なんというか予想通りというかなんというか、この中であと3年間は確実に過ごすのか…)
なんか、それを考えただけで胃が痛くなりそうだ
そんなことを考えていると、カンナが話しかけてくる
「どうする…入る?」
その目には心配の心が浮かんでいる、やっぱりこの子は天使である
(う~、そんな目で見られたら……入るしかないよね…)
そう決心し、カンナの問いに軽くうなずく
それを見ていたのか、カンナはドアに手をかけ教室の中に入っていく
その瞬間、何人かの生徒がこちらを向く、それは自然なことだが、その目だけは違っていた、最初はカンナをそのあと私を見る
しかし、あからかに私を見る目がカンナを見る目と違う
何か尊いものを見るかのような目
しかしカンナはそんなことを気にしないかのように、リーゼと話しながら詩文の席まで歩く
その後、こんなの席まで着くとリーゼと別れる
その時、リーゼが少し不満そうな目でことらを見てきたのは、華麗に無視した
その後、多少の会話はあるものの、ことらに話しかけてくる気配はない、
そんな空気の中、扉が開く、それとともに響く声…
「おはよう皆、ホームルーム始めるよ」
そう、エミリー先生である
そんな声に、皆が席の戻り始める
その後、私のほうをちらりと見た先生は一息おいて話を始める
「それで、みんなは気が付いていると思うけど、これからのことはあまりほかのがあく年には他言無用でお願いしたいんだけど…レイさんいいかしら?」
そう私に質問を振ってくる
それに対して私はうなずく、これは昨日校長先生と話し合ったことだ
「まず、ゴブリンの森研修であなたたちを救ってくれたのは、紛れもなく、そこにいるレイさんよ、これは変わらないでも、そのレイさんはあの日言ったように『精霊王』…この力は強大でその力を狙う人も多い、なので彼女が『精霊王』であることはあなたたちには隠しておいてほしいの」
そう静かな声で言う、その顔には、責任という文字が浮き出てきそうなほどまじめな顔をしていた
そして、その話を聞いていた生徒たちの顔も少しこわばっている
そしてそのまま、ホームルームも終わり先生が出て行ったとたん緊張が解けたように教室の空気が動きだす、
(まあ、あそこまで止められては私に話しかけてくる人も少ないだろう…少し悲しいけど)
そう、これは一つの抑止策である、関心を薄くするための
そう、今はそれが利いているのか、視線は感じるが、話しかけてい来る人も少ない
(はあ、これで安泰…)
ではなかった
ふと周りを見る、
なんか視線がおかしいような?
これは別に私の神経が敏感なのではなく、明らかにおかしい、
そう、皆の目が輝いている、
頭で警告のサイレンが鳴り響く
これって…
そう、このクラスは貴族が多いその分、英雄にあこがれているものが多い…つまり、力のあるところに人が集まる、この予測から生み出される結果は…
クラスの皆に囲まれる
そう思うが運の尽き
私はクラスの皆に囲まれ、カンナと離ればなれになってしまう
というか、すでに離ればなれ……
(ていうか、皆、近すぎーー)
周りから押し寄せる体による物理的圧力、特に『女子』いろいろ当たってはいけないものが……て、何考えているんだ俺!
そんな俺をしり目に、俺の周りの人は目を輝かせながら思い思いの言葉で私に話し掛けてくる
「つ、強くなるためにはどうすれば…」 「私に魔法を教えてくれませんか」
「できれば…私のお姉さまに…」
おい、最後 趣旨がなんか周りとは違っているぞ…大丈夫か?
でも…
こんな、状態でも落ち着いている私、すごいと思う
そんなことを思っていると
「皆さん、静かにしなさい、レイさんが困っている名がわかりませんの?」
そんな、凛とした声が教室に響き渡った
その声の主は…リーゼだった
そんな、一言を放ったリーゼにみんなは視線を向け我に返ったのか私に頭を下げて戻っていく
(あぁ、女子の圧力…)
ちょっと残念だが…
そう思いながら、リーゼを見ると目が合った
適当に微笑んでおく
プシュ~バタン
「あ、倒れた」
出来る子なのに、やっぱり残念 リーゼちゃん
あぁ~コメントの力って偉大だな
by著者