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転生したら精霊だった  作者: ホワイトw
二章 学園編
11/19

~戦闘の果て~大切な者を守るため

――レイ・カンナ――



夕食を食べた後、監視の順番を確認し一足先に寝る


「く~く~」


今は睡眠中


安心して眠っている


すると…


「起きてカンナ、それにテシード君とガウス君」


そんな声が聞こえる


ふと目を開けるとそこには焦った顔をしたリーゼの顔があった


その顔からは、寝ている場合ではないという意志がひしひしと伝わってくる、急いでレイも起こす


そして、私たちが起き始めた頃を見計らってリーゼが説明を始める


「ゴブリンに囲まれている、皆戦闘準備をして」


『ゴブリンにかこまれている?』


その言葉にみんなの目の色が変わる、それはレイも同じだ


その後、急いで戦闘準備をして外に出るそこはまるで戦場だった


周りを見渡す、


状況の理解をまずはする


(戦っているのは主に炎魔法の生徒か、それにしても数が多いな)


そんなことを考えているとリーゼが走り出すそしてゴブリンを倒しだしす、その姿からまずは数を減らすそんな感じだろうか


そんな自分の感性に任せて自分もレイを連れて掃討に入る


『ウィンドボディー』を発動し平原をかける、その間に断続的に『エアスラッシュ』を発動しまず数を減らすように努める


そして数分後、かなりの数のゴブリンを倒したが数の減る様子が全くない、そして周りを見るとけが人も増えている


このままでは危ない、そう判断する



(どうすれば)



そう考えていると不意にレイが話しかけてくる



「カンナ、よく聞いて、私はこれからある魔法を放つからあなたはあそこらへんに人を全員集めて」



そういう彼女の目はいつもはあまり見せないまじめなものだった、それに威圧されながらもうなずく


「じゃあ行くわよ!」


そう言って彼女は唱える



『ソーティングシールド!』



その瞬間、私を中心に透明な障壁が現れるそしてその障壁はどんどん大きくなる


しかもその障壁に入れるのは人間だけ、さっきまで戦っていたゴブリンたちは障壁によってどんどん外へ追い出されていく


そして魔法発動から数秒後その障壁はすっぽりとテントの群れを包み込むまでになる


そこまで行ってレイは私に肩を離れ障壁の外へ


そして…そこで精霊化を解き宣言する



『私は精霊王レイ、この戦場は預かった、そして生徒諸君よ、これから見せる戦闘は、力により多くをねじ伏せる戦闘だ、これは君たちが決してやってはいけない戦闘だ、

しかし、この戦闘はその目に焼き付けておけ』


そう言って彼女は一息吸うそして…


魔法を発動それは『マインドクロックス』




――レイ――




『エアスラッシュ』


『ぎゃぁ』


『エアスラッシュ』


『ぎゃぁ』


そんな攻撃が数分続く


しかし周りはゴブリンだらけ、


しかもカンナは少し息が上がり始めている


(これで押し切られてしまう)


そう思い打開策を思案する


そこで自分のステータスのスキルを見る


認識語弊level.4・魔力操作level.Max・風魔法level.7・炎魔法level.7・水魔法level.8・

土魔法level.7・光魔法level.7・主従契約・マナイーター・  副魔術level  .Max・魔法耐性level.Max・魔法耐性付与level.Max・物理耐性level.6・物理耐性付与level.6・魔眼・隠密level.6

・精霊化


その中の特に副魔法


副魔法…これは通称:特殊魔法ともいわれ効果が特殊な魔法です

種類:重力魔法(グラビティ―ヘイブ…重力を2倍にする)


・次元魔法(マインドクロックス…自分の意識を鋭くさせ1秒間を60秒ぐらいまで伸ばす)



・障壁魔法(障壁を作る魔法そしてその障壁には魔物は入れない)

  

(これしかないか)


ある作戦を思いつく


まずは、障壁魔法の発動それからカンナにある場所に人を集めるように指示し、皆の安全を確保


その後私は動きが鈍い精霊化を解き


『マインドクロックス』を発動


その後、この戦方が皆にとって目指すべきものでないことをいう


理由としては、これが原因で力で無理やり押し通るそんなものたちの増加を抑えるためだ


その後『ウィンドボディー』を発動し、体を俊敏に動かせるようにしながら使い慣れている『アイスニードル』を前の世界のマシンガンのごとく連射しながら掃討


そんな感じだ


この考えがまとまったところでカンナに話しかける


「カンナ、よく聞いて、私はこれからある魔法を放つからあなたはあそこらへんに人を全員集めて」


そういうとカンナはこっくりとうなずいてくれる


それを見た私は…


「じゃあ行くわよ!『ソーティングシールド!』」


魔法を発動する


そして完全に障壁がテント群を包み込者を見た後カンナの肩から離れ動きの鈍い精霊の姿から人間の姿に戻り、障壁の外へそしてこう言う


『私は精霊王レイ、この戦場は預かった、そして生徒諸君よ、これから見せる戦闘は、力により多くをねじ伏せる戦闘だ、これは君たちが決してやってはいけない戦闘だ、

しかし、この戦闘はその目に焼き付けておけ』


『決まった』


そんな気持ちでいっぱいになりながら


さらに魔法の発動


『マインドクロックス』


まずは意識の加速



それにより目の前の風景が時が止まったかのようになる



そして…



『ウィンドボディー』



俊敏性にUP、体を風の補助で加速した意識の中でも早く動かせるようにする

 


そして



『アイスニードル』連射



掃討用の魔法の発動



すべての準備が整う


さあ、戦闘開始だ!


まずは目の前の約70体はいるゴブリンの掃討



『ズドドドド』

 


『グシャジャキ…』


0.25秒


次に左のゴブリンの群れざっと65匹



『ズドドドドド』

 


『ギャンザス…』


0.50秒


次後ろのゴブリンの掃討ざっと90体



『ズゴゴゴゴゴゴ』



『スコ―ンザンギシャ』


0.75秒


次右のゴブリンの群れおよそ55体

 


『ズドドドドドド』



『ガン、グシャ』


1秒



『ズド~ン』



衝撃波



その瞬間、戦闘が終わる



(終わった…)



その瞬間、目の前がかすむ



その目で自分の体を見る



綺麗だったワンピースは、スカートの部分がビリビリに破けていて、腹の部分は、右側の部分だけもう生地がない ひどいありさまだ


そんな姿に笑ってしまう


それも つかの間


私は地面に倒れる


(あ…駄目だ…)


どんどん意識が遠のいていく


それに任せゆっくりまぶたを閉じる


『ざっざっざ』


朦朧とした意識の中かすかに聞こえる足音


そして私の体が不意に温かいものに包まれる


そして一つのしずくが私の体に触れる


そんな感覚とともに私の意識は途絶えた



×



――エミリー――


「起きろ!」


そんな声とともに目が覚める


驚いて飛び起きる


するとそこには武装した他の先生方


「どうしたんですか?」


つい近くの先生に問いかける、すると…


「どうやらゴブリンの大群にいつの間にか取り囲まれてしまったらしい」


そんな答えが返ってくる


「え…」


素直に驚く、しかし驚いている暇はない、すぐに寝床を飛び出す


するとそこには多くの戦う生徒と教師


まさに乱戦状態


何匹ものゴブリンが倒されているが一恋に数が減る気配がない


(戦わなきゃ)


そんな思いで息をのみながらも急いで戦闘に参加する



『エア・ランス』


くっ


『エアスラッシュ!』


魔法の発動とともに


多くのゴブリンを蹴散らしていく


その頭の中には風魔法のクラスの皆のこと


そう、カンナに負けたそんな弱い私でも受け入れ慕ってくれる私の大事な生徒


確かに私は弱いかもしれないでも、私は守りたい、こんな私でも慕ってついてきてくれる生徒のために


その一心で魔法を放つ


『エアクロススラッシュ!』


でもゴブリンの数は減るどころか 増えていく


ふと周りを見渡すと、足をけがをした生徒うずくまっている


こんな戦場の真っただ中だ 危ない!


そう判断し、生徒のもとに駆け寄り、その体を抱きかかえ 比較的安全なこの広場の中央部分まで連れていく


そんなことをしている間もゴブリンが増えていく


今見えているだけでもざっと200はいるだろう


(倒しきれない…)


正確には魔力が持たないだろう


そんな思考がよぎる、しかしそんな思考を吹っ飛ばす


(今はそんなことを考えている場合じゃない!倒さないと!)


そう言って一歩を踏み出そうとした瞬間



『ソーティングシールド!』



そんな声とともに透明な障壁が広がっていく


それは、ゴブリンと生徒を選別してゴブリンだけを外に追いやっていく


それもいつしかテントの群れを囲えるほどの大きさなり大きさが確定する



それと同時に一つの小さな影が障壁の外へ飛んでいく



(あれはレイ?)



それはなんとなく大きさでわかった



しかし…


その影は光りながらだんだん大きくなる


そして光が収まるとそこにはきれいな人間の女性がいた


淡い水色の髪、服装は白いワンピース


その特徴は、精霊姿のレイとぴったり合致していた、


しかし……



その姿はきれいな人間



私はこれまで生きてきて人間の形になる精霊なんて見たことなかった、というかそもそも精霊なんてこの目で見たことなかってので文献に載っていた知識しかないが 



精霊とは普段は目に見えないものである、しかし、その見えないものが集まり その濃度がある一定の濃度に達すると、どうやら見えるようになるらしい


そしてその種類は6つあるまずはこの世の魔法の基礎である五大元素(炎・水・風・土・光)そしてもう一つの種類はこの世に一人しかいないともいわれている


そう、五大元素すべとを操る精霊王だ


その一人がレイだと思ってきた


しかしそのレイが今は人間の姿をしている


その感覚が私に夢を見ているのではという錯覚を起こさせる


しかしそこでふと疑問に思う


(それにしてもレイはなんでこの障壁の外へ?ここにいれば安全なのに?)


しかしその疑問はすぐ解き明かされる



彼女の一言によって…



『私は精霊王レイ、この戦場は預かった、そして生徒諸君よ、これから見せる戦闘は、力により多くをねじ伏せる戦闘だ、これは君たちが決してやってはいけない戦闘だ、

しかし、この戦闘はその目に焼き付けておけ』


(精霊王……レイが?)


五大元素魔法を操ると言われるあの精霊王?


そこであることを思い出す


「この学園には彼女をしのぐものが一人だけおるしのぉ、上には上がいるものじゃそう落ち込むことはない」


それは学園長が私を励ますため私の家に来た時の言葉


皆に謝ることで頭がいっぱいだったので忘れてしまったが、その言葉が言う相手が誰なのかが今わかった


(精霊王レイ)


それが今、目の前にいる


そして戦闘を始めようとしている



しかし…



私はすぐにその姿を見失う


一瞬分身したかのように姿が掻き消える


そして


『ズド~ン』


すさまじい爆発音が聞こえる


その瞬間土埃が障壁を覆うように上がる


そしてその中に、レイがいる



それも元の位置に



早すぎて、何をしたのか全くまったくわからなかった


しかし、周りを見渡すと



さっきまで私たちを囲んでいたゴブリンの群れが屍の山と化していた


ざっと2~300匹はいたはずなのにそれを一瞬で…


それはまるで人が決してあらがえない 絶対の暴力を見せつけられているようだった。


背中に一粒の汗が流れ、肌には鳥肌が立っていた


そして彼女 レイから目が離せない



しかし…



(なんか様子がおかしい?)


そう思う、なぜならさっきの爆発音以降、彼女は一歩も動かないのだ


そしてただ立ち尽くしているように見える


しかしその瞬間



バタン



彼女が倒れる



ふと周りを見渡す


周りの人たちも何が起きたかわかっていないようだ


少しの沈黙


しかし、その沈黙を破ったのは一人の少女の声だった


「レイ!」


そうカンナだ


その声にみんなの顔に正気の色が戻る


そんなことも気にせず彼女は倒れた例の元へ駆け出す


その目からはすごい量の涙が流れていた


そしてレイのもとに就いたカンナは彼女を抱きかかえる


しかしレイは動かない


(死んだのか?)


ふと思うしかし私はそんな思考をすぐさま消した



そして…



気が付けば走り出していた



そう彼女達カンナとレイの元へ


そしてカンナとレイの元へ着くと


まずはレイを見る


胸のあたりが上下に動いている


どうやらまだ生きているようだ


だがそんなことに気が付かないカンナは泣いたまま彼女を抱きしめている


そんな彼女を落ち着けるため言葉を選び話しかける


「落ち着いてカンナ、彼女レイはまだ生きてる、まだ助かるわ」


そんな言葉に


カンナが泣いたままだが顔をことらに向ける


しかしその顔にはまだ不安の色が色濃く残っている


思わず抱きしめるそして言う


「大丈夫だよ…落ち着いて」


のか一応泣き止んだしかし流石に彼女の笑顔までは取り戻すことは出来なかった



数分後



状況はまだすべては理解できていないが、とにかく『助かった』そんな状況だけは伝わったらしく、他の先生たち、そして、生徒たちが大急ぎで帰りの用意を始める


本当は朝まで待って、帰るはずだったのだがこんなことがあってはさすがに帰らなければいけない


その理由の一つとしてはあまりのもけが人が多かったことがあげられる


その数は重軽傷合わせると1学年の四分の一は占めるだろう


そして何より、生徒・教師全員を救ったレイが全く目を覚まさないことが原因の一つであった


その彼女はいま私の背中で眠ったように目を閉じている


その服装は悲惨なものだった


すそがびりびりに破けた白いワンピース、それに腹の部分に関しては右半分は完全に生地がなくなっている


しかし幸いと言ってもいいのは彼女自体にはほとんど外傷が見られないことだろうか


そんなこんなで後かたずけ、もとい帰りの用意は続いた


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