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転生したら精霊だった  作者: ホワイトw
二章 学園編
10/19

~研修授業…ゴブリンの森へ~

数ヶ月後、授業も進み、実際に外に出て魔物を倒すことに



その名も、ゴブリンの森研修


その名前からもわかるようにゴブリンを狩りに行くのだ


場所は、王都を出て少しの森


通称ゴブリンの巣窟と言う森だ


そこには4人1チームとして挑む


1泊2日の3年に1度の大行事だ


そして今はその準備をしているところだ




「リーゼ~準備できた?」


カンナがそう声をかける


それに対してリーゼは


「今できたとこ、すぐ行く」


そう言って部屋から着替えなどを詰めたトランクを持って出てくる


「ちょっと待たせちゃったかしら?」


「いい、それより行こう!」


そう言ってカンナはリーゼの手を取り入り口に向かう


よくもここまで仲良くなったものだそれにうれしさを感じながら少し寂しさを感じる


(これが子供を持った親の気持ちなのかもな~)


そう言って、自分の親を思い出す


今でも覚えているその顔


優しい笑顔、でも今ここにはそれはない


その代わりカンナがいてほかの皆がいる、何も怖くないと言ったら嘘になるがあながち間違っていないと思う


そんなことをもいながら、カンナの後を追いかける


そして学園そこにはもう生徒が集まっていた、どうやら各クラス順に並んでいて、その中で、また班で別れているでいるようだ


そして私の班それは私とカンナを一人としてもちろんリーゼと他に二人


ほかの二人については、初登校日から数か月の間にリーゼ私ともに仲良くなった人たちだ


一人目


名前はテシード・リクト―ン 通称:テシード


彼はとても落ち着いていてこのクラスで2位か3位を争う秀才だ 学園ではだいたい本を読んでいて弱く見られがちだが、密かに家で鍛えているらしく、意外と運動もできる


そして二人目


名前は:ガウス


彼はどちらかと言えば熱血派に入るだろ特徴としては魔法を目指すものらしからぬ筋肉と情熱そしてすごく仲間思いで意外と気が利く、頭こそ悪いものもそれなりにいいやつだ



この二名を含めて私の班は構成されている


そしてそんな仲間に今しがた合流する


「ごめーん皆、待った?」


最初にリーゼが話しかける


それに対してガウスが


「そんなに待っていない、それとおはようリーゼ君とカンナ君」


「おはよう」


いきなりのあいさつにも普通に返事をするカンナ、少し彼女もたくましくなった気がする


でもできれば彼にだけは影響されすぎないでほしい


そう願うレイであった



それから数分後……



「これからゴブリンの森研修の出発式を執り行う全員なおれ 礼」


そんな声とともに出発式が始まる


そして、出発に際しての注意事項・点呼などを済ませ終わった後


こんなアナウンスが流れる


「次、学園長のあいさつ」


そんな声とともに学園長が皆に前に立つそして


「こんな快晴の空のもとこの研修が行えてうれしく思う、君達はこれから危険な場所へ赴くわけだが、そこでいろんなこと特に授業では学べないことを学んできてほしい以上だ」


そんな学園長の一言とともに出発式が終わる


そして出発、そこにいろんな顔が並んでいた



純粋に楽しそうな顔をしたもの



ちょっとの不安が顔に現れているもの



など様々だ、


しかしそんなことお構いなしとばかりにまずは炎魔法のクラスから行動を開始する


いよいよゴブリンの森研修の始まりだ



×



数時間歩くと、そこには鬱蒼生える木々、その間に少しの木漏れ日そんな森


ここが今回の研修場所か


ちょっとホラーチックだがそこがまたいい気がする


そんなことを思いながら前の人について行く


すると少し開けた場所に出る


そこ人工的に作られた場所なのか、そうではないのかわからないが、その場所は広く1年生と教職員のテントを張って寝泊まりしても、まだ敷地が余るくらいだった


まずはテントの用意、それはここからまた別れ班として行動した後、また、ここに集まり寝食を共にするからだ、さすがに寝るテントは男女別々だが


まあそんなことを抜きにしても、テントをこんなに多く張っておけば意外と目印になるからでもある


そしてテントを張り終えると、いよいよ班行動が始まる


まずは、班行動をすることの報告


これはテントを張り終わった班からここに行う


そして班行動の開始


これがカンナの初魔物退治になる




報告終わりに改めて班の皆の体調を確認する


「みんな大丈夫?」


そんなカンナの問いにみんなが声をそろえて答える


「大丈夫です」


「大丈夫だ」


「なら、行こっか」


「はい」




テントを離れて数分


いま私たちは軽快に陣形を組みながら森を歩いている


すると


「ガサガサ」


そんな音とともに奥の茂みが揺れる


「皆、周辺警戒!」


カンナは急いで指示を出す


するとその茂みからゴブリンが3体現れた


身長は120メートルくらいで肌は緑色をしていて頭から角を生やしている


それを見ながら心を落ち着けるカンナ


そしてカンナが初手の詠唱をする


『エアスラッシュ』


その瞬間、ゴブリンの一人の胸元に切り傷ができる


そしてそこから紫色の血を吹き出しながら一匹が絶命する


その瞬間にほかのゴブリンが左右に散らばる


それに対してカンナは


「まずリーゼは左をお願いそしてガウスは右を、テシードは周辺警戒を」


そんな指示を出す


それに対し皆が静かにうなずくと行動を開始する


まずリーゼ


彼女は初手として『エアニードル』を放つ


もちろんよけられる


しかしそれを見越していたのか、彼女はたて続けに、また同じ技を打つ、さすがによけた後でよけきれなかったのか、それはゴブリンの首元に刺さりそのまま後ろに倒れる


次にガウス


彼は手に風をまとわせ


『ウィンドナックル』


を放つ、その瞬間ゴブリンの体は後ろに吹っ飛び、そのまま木に当たり


そして木に紫色の血を残し絶命する



戦闘終了



はじめてにしては完璧すぎる勝利だ


それがうれしかったのか皆がカンナの元に駆け寄りながらハイタッチを交わす


それからも戦闘は続き空も赤く染まる頃


それは姿を現した


それはゴブリンにして大きな図体をしたゴブリン


ゴブリンの上位種『ホブゴブリン』だ


その個体自体は別に珍しいわけではない


しかしその図体は成人男性くらいで、とてもがっちりとした体型


そして普通のゴブリンにはない口の牙、その威圧感は子供には少々怖く感じるだろう


そのせいなのか、皆少し顔が強ばっている、それに気が付いたカンナはみんなに話しかける


「皆、大丈夫?」

その声を聞いてみんなの顔が少しゆるむ


「じゃあ行くよ!」


そうして戦闘を開始する


初手としてカンナが『エアスラッシュ』を放つ


それは胸元に当たりバランスを崩すホブゴブリン


そこにすかさず『ウィンドナックル』をリーゼとガウスな左右から叩き込む


それはうまく決まった、しかしホぶつけるゴブリンは、その衝撃を腹で受け止め、反撃にでる


大きく横の凪払い


それに対してリーゼとガウスは『ウィンドボディー』を発動し回避


それを見計らってテシードがウィンドクロススラッシュを叩き込む


それは顔面を捉え、ホブゴブリンの頭を吹っ飛ばす


さすがにホブゴブリンといえども頭がなくなってなにもできない


そしてそのまま後ろにどさっと倒れる


少しの静けさ、周りに敵がいるか確認…


いないことを確認し、警戒を解く


勝った


4人とはいえ子供だけでホブゴブリンに勝ったのだ


それはそれなりにすごいことである

なぜならホブゴブリンはDランク冒険者が2人でやっと倒せる強さなのだ


それを倒した


それを知ったみんなには笑顔が見える


これまでの敵とは違い、初めて恐怖を感じた勝負に勝ったそれは彼らにとって、いい経験になっただろう


そう思いながら、テントを張った場所間で戻る


そこにはもう、かなりの数の人が集まっていた


中には怪我をしている者もいる、ゴブリンにやられた程度なので重傷ではないがそれでもって痛そうだ



それを横目に、まずは無事生還したことを先生に報告し


野営に向けて食事と寝る用意を始める


まずは食事、それは学園ですでに作られたものが配られるので、給食用に立てられたらテントに行き、夕飯をもらう


今日はどうやらシチューのようだ、温め直したのか湯気が立っていて、とても美味しそうだ


すぐ食べたい気持ちに襲われるが、我慢し、自分達のテントでゆっくり味わって食べた


その後は事前に決めてあった野営の環視のローテーションを確認し少し早いが休む、明日も朝早い




――リーゼーー




そうしている内に夜も更け、辺りが暗くなるそしてみんなの警戒も眠気とともに緩くなる



『ザーザーザー』



木の葉が揺れる音が当たりに響く

今はリーゼが環視をしている



『ザーザーザーガサ!』



木の葉の音に草の揺れる音が混ざる



『ガサガサ』



しかし明らかに音が大きく回数がな多いことに気が付き周りを確認する


するとそこには緑色をした肌が見える


(ゴブリンか)


そう思いながらも、そのゴブリンの動きに注目する、しかし…


『ガサガサガサ』


まだ草をかき分ける音が鳴り止まない


改めて周りを360度見渡す


(囲まれている?)


そう、いつの間にか囲まれていた


ゴブリン大群に


この光景は明らかにおかしいそう判断したらリーゼは、慌ててテントで寝ているみんなを起こす


「起きてカンナ、それにテシード君、ガウス君」


皆が眠い目を擦りながら起きる


それに際して端的に説明する


「ゴブリンに囲まれている、皆戦闘準備をして」

 

『ゴブリンに囲まれている』そんな言葉に、危機感を感じたのか皆が戦闘準備をいそぐ



そして、テントの外に出るとその目の前には


すごい量のゴブリンと起きてきた生徒の姿


それが入り乱れ戦っていた


阻止でゴブリンの中には何匹かホブゴブリン、そしてそれの上位種も混ざっていた


明らかにその光景は異常で危険だった


慌てて戦闘に、加わる


まずは数を減らすため普通のゴブリンを倒す


1匹2匹、倒していく


しかし、倒しても森の奥からどんどん出て来て一向に数が減らない


ふと周りをみる、そこには戦っているものと怪我をして、逃げれてる者など様々な人がいた


(このままじゃ危ない、どうすれば?)


頬に焦りの汗が流れるすると




そんな声がここ一体に響き渡る


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