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始まり

崩れゆく街、泣き叫ぶ群衆の、唸る業火

平穏などとは程遠い


私の住むジョセフ公国は何千年も前から魔王の支配下だった

だけど魔王討伐を謀る人などいなかった

魔王が強大であるのもその一因だかそれだけではない

魔王が課した税のせいで我々に暇などないからだ


私の両親はお米や野菜など広大な土地で農作物を育てていた

私は弟と一緒に時々手伝うのだった

自分で収穫すると苦手なピーマンもおいしく食べられた

真っ赤なトマトは太陽の滴りを体に這わせ、ナスは艶やかに

収穫したそれらをかごに乗せ絵に描く

最終日まで宿題を残すといいことがない

弟は毎回泣きながら宿題をやっつけている、毎年毎年

今年はもう4年生なんだから「おねーちゃーん、たすけてー」なんて言われても知らんぷり

私は初めの一週間でほとんど終わらせたんだから


グラッ


トマトがかごから飛び出した

また地震か

「おかーさーん、今揺れたよね?」

「そう…みたいね…このところ地震が少し多い気がするんだけど」

「なんでかなー」

「嫌な感じよね 大きいのが来なければいいんだけど」

するとお父さんが急に慌てだした

「ねえ、まま 今年は何年だい!?」

「急にどうしたの?あなた 確か今年は……!!」

「ついに来たんだ 代替わりの時が」





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