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7

 王都にて――


 自室の扉を開けるとそこには見知らぬ男が、我が物顔で椅子に座って居た。


「やぁ、待ちくたびれたよ。一体どこに行っていたんだい?」

「質問に質問で返すのは嫌なのでな、答えてやる。エルフの村だ」


 言いながら男との距離を縮めていく。


「へぇー、エルフか。僕も何度か見たことがあるよ」

「そうか、それは良かったな。それで、話は終わりか?」


 言いながら男の目の前で立ち止まる。


「はっは、そんな訳ないじゃないか。ただの興味本位、世間話じゃないか。まぁ、僕の顔も覚えていない様だし仕方ないか」

「……もう良い。どうせプレイヤーだろう」


 どこからともなく取り出した細身の長剣を男の首筋に当てる。


「おっ、おいおい、確かに俺はプレイヤーだが、この屋敷の異変に気付いていない訳ではないだろう? 俺はただの伝言役だが俺を殺せば――」

「知らん」


 長剣が横へと走る。


「え? お前何をし――」


 男の言葉はそこで途切れ、首に一筋の横線のみを残す、ただの死体へと成り変わった。


「やれやれ……」


 帰還して早々災難だったが、血で汚れることが無かっただけ良しとしよう。


 そうしてベッドへと倒れ伏す。

 

 自身がいない間も手入れされていたのか、それはふかふかで非常に眠気を誘う。


 明日は久々にゲティを食べよう。

 そう決意したところで意識は深く沈んでいった。

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