登場
新キャラ来るかも…?
「共犯者?そしてそいつがくる…?」
「おお、約束したんや。どちらかが10年経っても出れなかったら脱走を手伝うってな」
「…え?でもその人も同じ日に容れられたんじゃないの?」
僕は最もな質問をした。
「アイツは1日だけ俺より捕まるのが遅かったんや。だからアイツにとっては明日が10年目。だからアイツが今日ここに来る」
「来るかなんて分かんなくないか?もし来ないって事も…」
「来る。絶対にな」
亜希は真剣な眼差しで言った。
そんな顔をしてると亜希は意外と顔が整っているな、と気がつく。
…なんて関係ない事も僕は考えていた。
《緊急事態発生、緊急事態発生。○○からNo.9が脱走。只今こちらに向かっている模様。直ちに捕獲せよ。もう一度告ぐ…》
突然けたたましい機械音が鳴り響いた。
ここにいる人たちがざわめく。
監視員たちも一斉に動き出した。
「何があったんだ?No.9?」
Yは困惑している様だ。その一方亜希は不敵な笑みを浮かべた。
「ナイスタイミングや。」
「え?」
その瞬間窓が勢いよく開いた。というか、壊れた。
僕が声を出したのと窓が開いたのはどちらが早かっただろうか。
「待ってたで」
窓の縁に誰かが立っている。
「遅くなってごめんね!」
そいつは可愛らしい声をだした。
女だろうか…
「久しぶりやなー」
亜希は違和感なく話している。
その子は飛び降りて僕らの前に立った。
「そうだね~やっと迎えに来たよっ」
僕の頭にすぐ浮かんだのは可愛いという文字。Yの表情からしても僕と同じ事考えているんだろう。
窓から吹き込む風で揺れるスカート。そこから伸びた長くて綺麗な足。パーツが整った綺麗な顔。
女の子の鏡のような女の子だった。
笑うと天使の様だ。…なんて思うのも恥ずかしいけど。
「さぁ脱出しよっ」
新キャラきたー