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僕らの方程式。  作者: きつねうどん
4/5

記念日

(血のついたカッターを洗ってみたらよけい錆びそうになっちゃった…)

今は丁度夜中の2時。

結局亜希からの答えは曖昧で分からなかった。

それを考えているのともう1つ考えた事をしていてなかなか寝つけない。

眠いけど、寝れない。

それで、もう1つというのは、今日で丁度ここに来てから2年がたち3年目突入となるのだ。

僕は1年経つごとに何か普段やらないことをやろうと決めている。

そういうことやってたら楽しめるじゃん?

だから今回は何しようか悩んでいた。


「ま、こんな考えて思いつかないなんてもう今回は無理かー…」


そして本当に何も思いつかないまま朝がきた。


「X!おはよ!!」


Yは朝から元気だ。


「それと、3年目突入おめでとーっっ」


「いやいや、めでたいことでもないけど…。でさ、その事なんだけど…」


「なになに?あ、まだ何するか決まってない?とか?」


「その通り…」


「えっX今日で3年目なん!?」


またうるさい奴。亜希が何処からか湧いてきた。

Yが亜希に僕が毎回やることを説明している。


「そんな事やってたんか!…んなら、丁度ええな」


「?」


僕とYは視線を合わせて首を傾げた。


「俺も今日で10年目なんやけど、」


「え!?」


もう10年もここに居るなんて信じられない。

亜希はまだ普通に10代に見えるから幼い時に罪を犯したのだろうか。

それにしてもそんなことありえるのか?


「でもなーここでも人を何人か殺しちゃったから多分まだまだ居なきゃいけないわけなんよ。だから…」


「「だから?」」


僕らは声を合わせて尋ねた。


「だから、丁度10年やし脱走しよかなーって…」


ヘラヘラ笑いながら亜希はそう言う。


「は!?そんなの無理だよ!」


僕は反射的にすぐにそれを否定した。


「いやいや、できるんやでー」


亜希は笑顔で言う。


「これから俺の相棒が来るんや」


「相棒?」


Yが聞き返す。


「そっ、俺が悪いことしちまった時の共犯者や」


「共犯者?そしてそいつがくる…?」

皆仲よしですから。

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