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正体不明

作者: K.Fドイル

我々は宇宙人だ・・・


いやいや動物だ


生物だ


感情があるから人間だ


何で出来ているのか


肉だ


肉の塊だ


あと感情があるから魂だ


感情か


父と母の感情だ


父と母の愛し合った結果だ


アイは感情だ


二人の生まれてからそこに至るまでの感情も含まれてるんだ


喜びや悲しみや楽しさや


憎しみや嫉妬や怒りや


二人それぞれが関わりあった人たちのそれも含まれて


たぶん生まれた瞬間真黒だ


黒くて黒くてどす黒い憎しみとか嫉妬とか


本人は悪くないのに


その黒さがあまりに怖い生まれたての君は


怖くて怖くて怖くて大声を出す


その声はどす黒さを吹き飛ばす


体の細胞をきれいにきれいにする


酸素が君の体中にいきわたる


黒さはどこえやら


世界は白く美しい


みんなみんな鳴き声を上げる君をみて笑ってる


産声を聞いている


混沌とした世界にようこそ


君はまだ知らない


知らなくていい


いや守られながら立ち上がり


そのうち気がつくだろう


赤い血が流れていることを


人間であることを


動物であることを


生物であることを


自由で不自由なこの世界で旅することを


そしてすべてを語り合おう


その理由のない理由を・・・・・・


脈々と受け継がれた得体のしれない自らの正体を・・・・・・・・・・・


ありがとうございました

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