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8話 トロイの木馬

 よし、まずは目を抑えようか。


--()()ということは何か計画があるのですね?--

--でしたら体中の力を抜き、私にご指示ください。--


 いいねぇそれ!てか反応速度お前のほうがいいんだから、ずっとお前でいいんじゃないの?


--いえ私は燃費が悪いのでフルダイブだと5分程度で必要物質を使い果たし、欠乏症で死にます。なのでいまの状況だと3分で切りあげます。--


 なるほど、了解任せたぞ。


--そちらこそ--


--魔法補助プログラム起動--

--対象関数:空間族通信系統魔法--

--接続成功->実行します--


 突如目が閉じたきっとユストが閉じたのだろう、ほぼ同タイミングで閉じたはずの瞼が明るく変わる。数秒後に目が開くと目を抑えて悶絶している奴がいた。


 次は水で体制を崩せ。


--魔法補助プログラム起動--

--対象関数:空間族通信系統魔法--

--接続成功->実行します-


 高圧洗浄のような水撃を足元にあて、土と混ざった結果沼となり体制は崩せたが倒れることを悟ったのかうつ伏せの体系に無理やり方向転換させ手で体を受け止めた。


 なるほど、勢いを増してアキレス腱を切ろ。


--魔法補助プログラム起動--

--対象関数:自然族風力系統魔法--

--対象関数:空間族通信系統魔法--


--【送風放射(サーキュレーション)】を発動します。--

--接続成功->実行します-


 四肢を噴射口にして体ををジェットにした飛行法で瞬時に相手に近づく

 その勢いで水を噴射してみるが効果がない


--もっと水圧あげれば皮膚に傷をつけることは可能ですが、その場合フルダイブ時間が-4分されます:水圧後のフルダイブ残り時間[-1]分--


 つまり無理だと・・・この【火炎放射(ファイアリング)】はどういう仕組みなんだ?


--この魔法関数でインポートされているモジュールを表示します。--

--{Molecular} from {Magic}--

--{communication} from {Magic}--

--.........--


 無数の文字列が脳を埋め尽くす


 違う!ソースコードじゃなくて()()()


--発火のプロセスを説明します--

--①メタンの合成、放射--

--②着火--

--大きく分けてこの二つによって【火炎放射(ファイアリング)】は発動しています。--


 メタンか、着火をせずに放射は可能か?


--試してみます...--

--PermissionError: [Errno 13] Permission --

--アクセスエラーです、許可してください。--


 いいよ~


--PermissionError: [Errno 13] Permission --

--アクセスエラー!?--

--どうして・・・--


--魔法補助プログラム起動--

--対象関数:自然族風力系統魔法--

--【送風放射(サーキュレーション)】を発動します。--


 瞬時によけるが危機一髪、尻尾が後ろから追撃をしてきた、どうやら奴が目が醒めたようだ


--魔法補助プログラム起動--

--対象関数:空間族通信系統魔法--

--接続成功->実行します-


 先ほどと同じように瞼を閉じるが、少し焦りを感じたような動きである


--どうしたら・・・--

 

 落ち着け、じゃあ右手で【火炎放射(ファイアリング)】、右手で水を左手より強く出せばメタンの抽出は可能か?


--でしたら可能です。--


 あいつの口にメタンを仕込みたい、つまりできれば食われたい。


--まだあの生物の力は未知数です推奨しません。--


 じゃあ体ごと嚙まれないようには?


--やってみます。--


--魔法補助プログラム起動--

--対象関数:空間族通信系統魔法--

--接続成功->実行します-


 ジャブのように放たれた水撃で奴は起き上がりこちらに殺意の目を向けてきた。しかし


--魔法補助プログラム起動--

--対象関数:自然族風力系統魔法--

--対象関数:空間族通信系統魔法--

--【送風放射(サーキュレーション)】を発動します。--

--接続成功->実行します-


 そうだなぁ、あいつの手に捕まれ。


 どれだけ攻撃しようともかわされてしまう、尻尾を使おうが爪を振ろうが何の成果も得られない。どうにかして動きを止めたい、腹もへった。手中に収めて食ってやりたい。


 野生動物はそんな感情が渦巻いてしまえば次の行動は必然、そうして奴はディレムを掴んだ、ああよかったようやく動かない食い殺せる。


--魔法補助プログラム起動--

--対象関数:空間族通信系統魔法--

--接続成功->実行します-


 突如光る獲物に手は緩む


--魔法補助プログラム起動--

--対象関数:自然族風力系統魔法--

--【送風放射(サーキュレーション)】を発動します。--


 開いた口に風の如く突っ込み、見事体を相手の中にねじ込んだ。


 今だ!!


--魔法補助プログラム起動--

--対象関数:空間族通信系統魔法--

--対象関数:自然族火炎系統魔法--

--【火炎放射(ファイアリング)】を発動します。--

--接続成功->実行します--


--オートメーションスキルトリガー確認--

--魔法同時合発動プログラム起動--


 両手を合わし、捕食されているのは自分だがまるで立場が逆なような姿の後に多くの水、ただし異変に気付く野生動物吐き出そうとする。


--魔法補助プログラム起動--

--対象関数:自然族風力系統魔法--

--【送風放射(サーキュレーション)】を発動します。--


 しかしそれにあらがうように自らの獲物が自らの腹めがけて消化されに行こうとする、とても自然なことだただ明らかな不自然吐かなければ・・・


--メタンの推定量を確認--

--着火します--


 ここで両手の均衡を壊す、その瞬間消火されていた着火がためにためられた、風によって圧縮されたメタンは巨大な爆発を起こした


--オートメーションスキルトリガー確認--

--魔法補助プログラム起動--

--対象関数:生物族遺伝子系統魔法--

--【修復リペアー】を発動します。--


 勢いよく爆風とともに口から飛び出る、奴の牙も同じようだ


 いってぇ~・・・

 やばい、意識が・・・


 幾つ経っただろうか


 暗い暗い場所にいた


 声が聞こえる


 --目を覚ましなさい--

 --立ちなさい--




 はっ!!


--起きましたか?良かったです!--


 どれくらい寝てた?


--そうですね・・・でも5・6分です。--

--それより討伐おめでとうございます!--


 そこには外見は何も変わらないが目が溶け、口や鼻から臓物の破片のようなものが飛び散った野生動物が倒れていた

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