11話 帝都ジュレード
「よし、着いたぞ~」
ローズに声を掛けられ気が付くと日が明け始めていた、どうやら飯を食べた後にそのまま寝てしまったらしい。目の前には石レンガによって作られた大きな城門がそびえたっていた。
「たしか、ちゃんとした説明がまだだったな・・・」
「ここが俺の今住んでるところで名前はジュレードっていうんだ。この帝都ジュレードはこのジュシラディア帝国の首都ってことには一応なってる。」
「君にはこの国から魔法と情報を学んでもらいたい。」
なるほど・・・まぁ悪い話でもないし自分が何者なのかどうかももしかしたらわかるかもしれないな、よし。どれくらい長くなるかは分からないが、とりま過ごしてみるか。
「出張お疲れさまでした、通行許可証の提示をお願いします。」
門番が入口で声をかけてきた、
「うい~」
そう言ってポケットから薄型のカードを一枚出し門番が差し出してきた石板に乗せた。その瞬間微弱な光が石板から放たれた。
--魔法発動確認--
--対象関数:空間族通信系統魔法--
え、なに?グローブ使ったのか?
--いえ、あの石板から魔法が実行されました。--
そんなことも分かるのか・・・
了解。いちいち表示されても俺は何もわからんから、いったんそっちでとどめておいてくれ。
--わかりました。またログを確認したい場合にはお申し付けください。--
「ありがとうございます、確認できました。どうぞお通りください」
門番はそう言ってカードを返却し、石板を腰に戻した。
「にしても簡単に出入りできなくなったよなぁ」
「そうですね、最近では東の大陸でもミラーリングタイプ増えてますからね。」
「最近の暴魔族はレベル高いっすねぇ」
「あ!暴魔族は差別用語ですよ、最近は魔親族って言うらしいですよ。」
「へぇ~勉強になりますわ。じゃあ行ってきます!」
「はい、では。」
ローズは手を振り門を後にしてついに帝都ジュレードに足を踏み入れた。
そこには一昨日いた村も発展していないわけではなかったが、この都市はとてもくらべものにならないほど大きく、加工技術からもその力の差を認識することはとても容易であるとしか言いようがなかった。
「見えるか?あの教会見たいな建物の横の長方形の建物が俺ら公務員の寮だ。
「俺は502号室、シフォンは隣の棟の601号室だから覚えておきなね、それで君はしばらく俺と一緒に502号室にいてもらうから、よろしくね。」
「ああ、こちらこそよろしく。」
そうして紹介された建物に入るのかと思ったその時、また新たな人物に話しかけられた。
「うい!ローズ、シフォンちゃんお疲れ~!馬もらうで~」
「か!」
「ど!」
そうして馬を回収され、建物の横の道に消えてしまった。
近くで見ると迫力が違う、ここが今から過ごす場所かと思うと心に力が湧いてきた。




