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折れた心

作者: 秋葉竹






もうしかたがないのかな


恥ずかしい魂を

胸にぶら下げて

生きてゆく


どこかへ逃げれるすべももたない

ただの重たい心を引きずった

いい加減な生き方で


憎しみも

噛み殺し

怒りも

凍りつけ


ひとり


目の前の坂を幾度も

越えて

越えて

波風立てずに

生きて来たつもり


ただひとり


生きるってことは

前へ進むことだと

頭ではわかっていても

心は折れてしまい

つき刺さった想いは

やがて赤く錆びついてしまった



雨が降る

夜通し降って眠れない



冬なのに

薄着でも熱いくらいの

暖房を効かせた部屋で


咳ひとつ

炬燵のうえに落とす


ただひとり

みあげると真っ白な壁


神さまお願い

しあわせにして


悲しみ消して

しあわせにして


ゆめひとつ

炬燵のうえに落とす








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― 新着の感想 ―
[一言] ラスト 好きです
2024/01/20 14:05 退会済み
管理
[良い点] 寂しさをがゆっくりと息を潜めながら ひっそりと呼吸しながら 咳ひとつ ただひとり ゆめひとつ と、落とした炬燵と見上げた白い壁の 間に囁かれる声、咳が ゆめの儚さを表しているのか、、趣…
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