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第5話 それでも釣り部は始まらない

鍵っ子です。


久々に洗車を致しまして、近々釣りに行って来ようかなぁ? と、考えております。まだまだ、釣りに関しての要素は少ないですが、徐々にそう言った要素も出てきます! 自分が釣りをやっていることもあり、ソチラに関しても楽しく描きたいと思います!

 第二の壁にも亀裂が走り、僕たちはお互いにお互いが許し合う形で見事に壁は崩れ落ちた。

 それと同時に、この高校生活の中で僕が一番話をしている人達が今ここにいる。

「じゃあ、桐内君。この場を借りて僕たちの問題も春山さんと冬梅さんにお願いしてみよう」

「だね! 実はお二人をここに呼んだ理由にはもう一つだけ意味があるんだ」

「それって、なんなの?」

「もう一つの理由、私も聞きたいです」


 まだまだ、不安が残る春山さんと冬梅さんの二人は僕たちが次に何を言うのだろう? と、戸惑っているようにも感じた。

「あー、ダメダメ! なんか、すっごい意識するから早く言ってよね!」

「……」


 スクールバッグを両手で前に持ち、普段の強きな態度とは裏腹に、もじもじと手遊びをする春山さん。

 一方は俯いたままで、ただでさえ小柄なのに更に小さく見える冬梅さん。


 「あっ……いやーそのですね? お二人さんには俺たちが再始動させる部活動の部員になって欲しいなぁー? って、思いましてー」

「普通に言いなよ。僕たち釣り部の部員を募集中でさ、是非とも参加してくれると嬉しい」


「ハァ?」

「え?」


 短い疑問の声と意表をつかれた声だけが一瞬だけ響き、後に静寂……。


「あっ、あーーね? なるほどねーううん、別に分かってたよ? うんうん! 部活動の勧誘ね、あははー」

「つ、釣り部……魚繋がりで海、なるほど」

「あ、あれぇー? 想像とは少し違うリアクションだけど、大山君が言ってくれたことが全てで、もう一つの理由って言うのもコレだよ」

「女子に魚釣りをする部活は微妙かもしれない。でも絶対に楽しいから、保証する」

「へぇ~? なんかアタナたちって意外な組み合わせだけどそれなりに友達をできてるのねー? にしても釣り……釣りかぁ〜」

「わ、私なんかは元々部活動には入部しようって考えもありませんでした」


 まずい! 流れと勢いの桐内君スタンスで見切り発車し過ぎた! 勧誘する以上は実際に釣りを体験させないことには意味がないかも! あわわわわわ! 失敗する流れだ、非常にまずい!


「でもね! お二人さん? 大山君が言うように魚釣りってさ、見た目以上にまーじて面白いからぁ! とくにね! 魚が――ウンタラカンタラほんにゃらへにゃらら――」

「はいはい! 分かったわよ。別にこの部活はやる! とか、なかったし仮入部ね! 分かった? まだ、仮入部だから!」

「わ、私はちょっと……興味あり、ます。よろしくお願い、ぃたします……」

「よかったわね、これで二人とも入部希望者よ! 初めてやるんだから、釣りする時はちゃんと楽しませてよね! じゃないと、すぐに辞めるけんね!」

「よっしゃぁああああ! これで残す部員は後一人だぁ!」

「意外にも順調だね、よかったよ」

「てか、まだ部員足りないの? なら、丁度私の友達に釣りがなんたらー! って、言ってるのがいたわ」

 ポンッ! と、手を叩き春山さんが思い出した! みたいな勢いで次なる部員候補者が浮上する。

「あ! 後は、部員になるんだからせめてここにいるメンバーの連絡先くらいは交換するわよー」

「そ! そですね!」

「やりぃ! 新しい連絡先をゲットォ!」

「あぁ、うん」

 

 こうして、僕のサインには新たに二人の連絡先が加わることとなった。そして、桐内君は例にも漏れず、ウケグチのくだりを二人にも披露し、結果は撃沈。

 そんな楽しそうな様子を僕は一歩引いた視点から眺めている。あぁ、なんて眩しいんだろうなぁー、そんな感じ。


「おーい大山! 話があるからこっちに来てくれー!」

 不意に少し離れた位置から先生のお呼び出しを受ける。

「わかりましたー」


 砂浜の沈む感触をかみしめながら、先生の元へ歩み寄る。

「どうかしましたか?」

「フッ……分かりきったことを、中々にやってくれたなぁ。昨日の今日でいきなり私を利用するなんてな」

「いえ、先生も青臭いのは嫌いじゃないと仰っていたので、もしかしたらと思ったんです」

「朝一に桐内が私の所にやってきた。そしたら、今日の放課後は空いていませんか? 僕と大山、二人の青春が始まる瞬間を見せる代わりに車を出していただけませんか? と、きたもんだ」

「事実だったので」

「誘いに乗れば、女の子が二人もいるしお前さんはいきなり土下座するわで、全くもって眩しい光景で楽しい瞬間だった。今回の評価は悪くない」

「実際にうまく行って、僕自身が安心してます」

 そんな僕の言葉を曖昧に返事して、木下先生は少し離れた先の三人を眺めている。

「土下座ってな、実は平伏を表す意味もあるんだぞ?」

「はぁ、いきなりどうされましたか」

「大山、お前を見ていて思ったがあいつらとはしっかりと自分を解放して、腹を割って話すんだぞ? 良き仲間として、対等な関係を築き……その先で必ず大きな選択肢が待ち受ける」

「なんですか、いきなり」

「いいから覚えておけ、お前が選択をしていく物に正解も不正解もありはしない。だが、理解し続ける思考だけは常に働かせておけよ」

「善処します」

「そうすれば、失っている様に見える感情や表情も元通りになる日が訪れるぞ、オーヤマ」

「あ、や……そっすね」


 不意に突かれた核心、僕の様子をみて先生は何かを掴んでいた様だ。


「ま、なにはともあれ! ご苦労さん、よぉーし! みんなー、帰るぞー!」


 そう言って、木下先生は僕の背中を叩く。ちょっぴりタバコ臭い先生も僕達と同じように臭い人だと思った。


 だけど、それでもまだ……。

 釣り部は始まらないのだ。



〜それでも釣り部は始まらない END To be continued〜

我ながら、まずまずなペースでお話を更新できているなぁ~……。

なんて、思っていたりします。実際に毎日投稿を継続されている方は本当に素晴らしいと感じます。

私、自身は毎日投稿は……どうですかね~あはは! ともあれ、まだまだお話は続きますので少しでも気に入って頂けた方や面白いと思って頂ける方が一人でも多くなればの精神で頑張ります!

良ければ、ブックマーク、評価&感想もお待ちしております! 

ではでは! 次の更新も張り切って参ります!

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