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第24話 恋心はがらんどう

鍵っ子です。

唐突なのですが、前書きっていつも何を書こうか? と、なるんですよね。


ん~そもそも、皆さん前書きって読んでくれてるのかな? 需要ある? まぁ、ないって言われても書くんですけどね! 


こう見えて実は私! 恋愛経験はあんまありません! あれ? 言わなくても分かっちゃいます?

でも、アニメやゲームで恋愛物は好きなジャンルです! バトル物も良いですが、やっぱり恋するって要素のある物が特に好みですね。

 僕の勝ち負けに関係なく、時間はどんどん進んでいく。

 春山と解散した後は、素直に自分も帰宅する為に、伊予北条駅で久々のぼっちを満喫しながら、電車を待っている。

 別にぼっちだからと言って寂しいなんてのはない。本来ならば、これが初期設定(デフォルト)で僕の在るべくして当然の状況だ。

 寧ろ、これが僕の辿るべき道だったはず……。

 でも、予想以上に僕に手を差しのべてくれる人がいたことに気づき、驚いている。

 勿論、そのことに限っては感謝してもしきれないぐらいだ、だが――。


 一定のラインは必要で……そう、線引きが大事なんだ! 仲良くなり過ぎればまた――。 


 別れが辛くなるから。


 偉そうに線引きが大事だとか言いながら、僕は其の実で、そんなラインの引き方すら分からなくなっている。

 異性と付き合ってもいないのに手に触れたり繋いだり、頭を撫でられたり……。

 僕は浮かれ過ぎているんじゃないか? きっとそうだ! 僕はみんなの優しさに絆されて、甘えているに過ぎない。


 こんな関係は間違っている。


 冷静になれ! あり得ないだろ? 過去のデータからしてもあんな経験はなかったのだ。同情を出汁にして、仲間の懐を無理矢理に開かせた……。


 あぁ、なるほどな。


 そうでもしないと僕は僕自身に価値を見出だせなかった。


 セコいやり口で、僕が自ら線引きを狂わせようとしていた。


 ただ、もう打ち明けた以上は引くに引けない。


「まずったな〜、優しさに飲まれ過ぎている」

 挙げ句、春山にもっと交流するお願いまで……あの時、鳴瀬川が言っていたことは間違っていないんじゃないか?

『嘘はやめなよ? 春山さんに関連する仲間を助けて本人との距離を詰めて周りを固めるタイプ。もしくは、夏川さんに好意を抱いている』

『どちらもない』

『い~や、二つに一つだね!』

 まさか、エルフ先輩から夏川を救ったのは本命である春山へ更に接触する為だったのか? いや、そもそもあの時の作戦は春山に相談なしで行った単独での行動だ。この流れなら普通は夏川へと照準が合って行く筈なのだが……。


 そうは、ならなかった。


 現状、夏川よりも圧倒的に自然な形で異性としては接触回数や喧嘩みたいなイベントが一番多かったのが春山……二人きりで行動を共にするなかで、一番印象に残っているのも春山だ。


 “普通”ならば、簡単に辿り着く筈の春山に対して抱いていくであろうアノ感情――。


「僕は不完全でいい加減な奴だ。これでは、鳴瀬川にも迷惑がかかる。僕個人が嫌いなのと、春山との関係を妨害することはイコールにはならない」

 それと、鳴瀬川の気持ちを考えれば分かるだろ?

 どう見たって、僕は妨害をしている! 

 何度か自分でも妨害をしている様に感じていた部分があった。

 春山に対しての絆が、偽物じゃないことも理解している。

「何を、僕はやっているんだ……」


 今更、撤回もできない。

 今更、嘘でーす! 友達も実はしんでませーん! なんて、ホラも吹けない。

 既に間違いだらけ、恋心すらない自分自身(がらんどう)は鳴瀬川の恋慕を知っていながら、邪魔をしている――。

「くそっ! 思考ばかりの役立たずめ!」

 ガシガシと髪を指で持ち上げて荒らす。じゃあ、春山を好きになればいい。


 そんな話じゃない!

 何しろ、彼女を知り始めた僕が【じゃあ】なんて、簡単な言葉の判断で……。

 春山自身の有るべき道程に干渉すべきではない。本物を手にしてすらいない僕では誰かの道に並ぶことすら許さないし、何より自分自身がソレを許容しない!


 と、同時に春山自体が僕を選ぶとは思えない……ならば、僕ができる手段とするならば――。


「なし崩し的な感情を抱ける程、僕は器用じゃない」

 そこで、ふと……とある考えが芽生え始める。

「なるほど、その手があったか」


 僕が鳴瀬川と春山の橋渡しになればいい。


 そうすれば! 僕は鳴瀬川の邪魔をしないで済むし、春山にも彼氏ができるだろう。

「ふふ……」


 不意に溢れた声は笑えていたのか、いないのか……。

「ならば、鳴瀬川から情報を引き出すか」

 導き出すことができた答えを胸に……。

 丁度タイミング良くプシュー! と、音を立てて停車した電車に乗り込むのだった――。

 

 空席を探す為に電車内を軽く見回す、すると入口に入ってすぐの右隣にある隅っこの席が空いていた。

 

 セカンドバックを膝の上に置いて、顔を伏せようとした時に、僕は思い出す。

「あっ……そうか。結果報告をしないと」

 ズボンの左ポッケに入っているスマホを取り出し、釣り部のグループサインを開く。

【負けました】

 以上――。


 短い結果報告だけをして、僕は再びバックに顔を伏せた――。






 自宅前のすぐ横に自転車を止める。

 ガチャリ! と、音がなれば自転車のロックが完了した合図だ。外した自転車の鍵をくるくると指で回しながら家の鍵を取り出す。

「おー! あきも今帰ったかー」

「ん? あぁ、父さんもか、おかえり」

 仕事着の父親と家の前で合流する。

「ねぇ、父さん」

「ん? なんだ?」

「どうして、浮気したんだ?」

「し、失礼だな! 離婚してから付き合い始めたんだよ」

「そう……分かった。もういいよ」

「ほ、ほら! 入るぞ!」


 あぁ、なんて……下手な論点ずらしだろう。


 と、思った。

 

 一言も離婚してから付き合ったなんて理由を聞いていない……離婚してから付き合った、つまりは付き合う前の理由が知りたいのに……。

 そこまでして、父親は何故? あの人を選択したのか……母は僕を捨てたのか? 新しい彼女は一ミリも懐いていない僕を煙たがっているんじゃないか?


 僕の居場所は……何処にあるんだろうか――。


 愛情や友情……友達とはなんだったっけ?


 抜け落ちた物を取り戻す方法を知らない僕は、そのまま何も言わずに自宅の中に入った。

 その時、やけに鍵のツマミを捻った時の音が大きく聞こえた様に感じた。

 そう、分からないのだから鍵を掛けてしまおう。

 まずは、感情を取り戻すのが先だ! その他のことは後回しだ。あれやこれやと問題だけ増やしても解決に至らなくなる。


 当面は感情を取り戻すのを優先する。




 その後、19時過ぎに父親と揃って夕食のコンビニ弁当を食べる。

 食卓では、特に会話はない。

 と、言うより話すことがないのだ。


 なにせ、父親だって僕の事情を“知っている側の人間”だ。そして、それを加味してかどうかは知らないが部活をしていることすら“知らない側の人間”だ。


 それぐらいにお互いが距離を取っている、あるいは僕がそうしている。



 食事を済ませたら僕はすぐ、自室に戻る。

「あっ、そう言えば……」

 電車内で送信した、結果報告の返信を見ていないと思い出す。

 いや、別に見なくても良い様な気もする。そもそも、結果報告をしたのだからその時点で僕の役目は終了している。

 つまり、問題はないのだ。が、しかしだ……みないで良いとは言いつつも、結局はサインを開く機会は来るわけで……。

「わっ」

 そんな状況をまるで覗き込んでいたのか? と、言うタイミングでスマホが振動する。

「まじか」

 それは、サインの通知を表している。

「ま、まぁ……見ないわけにもいかないし、みるぞ」

 意を決して、スマホのサインをタップする。

【まぁ、普通に負けるだろうな】by木下

【お疲れ様でした】by冬梅

【ま〜、そんなもんでしょ。おっつ〜】by夏川

【あ~、駄目だったかー】by桐内

【一応、粘りはしたよね! 負けたけど!】by春山


 おぉう、どうやらこやつらには同情はないらしい……いや、多分僕が淡白過ぎて負ける前提で勝負したんでしょ? みたいな雰囲気すらある。


 いや、一応は五分だと思っていたんだが……プレッシャーに負けただけだから!

【では、明日からは皆で釣りをやるぞー!】

【いぇーい! てか、桐内は今日のことを言わないの?】

 ん? 今日のこととは何だろう? 夏川がなにやら意味深なメッセージを送っている。

【キチンと伝えろ! アイツのせいで私の部室が一部占領されかねん!】

【待って待って!? 先生まで、何を言ってるの?】

 春山が困惑するのも無理はない。僕らがいない合間になにやら起きたようだ。

【なんか、桐内が倒れてた動物に釣りたての魚を食べさせたら……気に入ったみたいで犬? かな、ついてきちゃった】

 つまりはあれか、腹をすかせた野良犬に桐内が、好かれた。いや、意味わからん。

【だーかーらー! 冬梅、何度も言わせるなよ! あれは、タヌキだ】

 た、タヌキぃー!? な、なんでタヌキぃ? つか、部室にタヌキいんの? やばくないか?

【いいか、今日だけだからな! あのタヌキを入れておくのも】

【えー! あんな小さいワンちゃんを外にほっぽり出すんですか!?】

 いかん、状況が進み過ぎている。とりあえずは……。

【状況は読めませんが、とりあえず動物がいるのは分かりました。釣りに行くと同時に外に逃がす様にします】

【だーかーらー! タヌキだってば!】

【だー! もー! 話を戻すんじゃないわよ! 馬鹿なの?】

【犬じゃないかな〜】

【絶対に犬だよね~! りあちゃーん】

【えぇい! やかましい! とにかく明日は必ず! 部室に全員が来なさい!】



 相変わらず、めちゃくちゃ……と、言うか先生やっぱり住んでるのか?

 なにはともあれ、明日の部活も楽しめそうな予感がする。






 気が付けば六月も下旬になっている。天気予報では、ここ3日間は晴れ間が続くと言う。

 しかし、そうと言えども梅雨は梅雨、突然の天候変化には注意が必要だそう。まぁ、常にレインスーツをビニール袋にブチ込んで自転車の籠に入れているし、傘はいらない。


 そんな今朝、流れていたニュースの内容をぼんやりと頭で思い返していた。なんと言っても今日の電車はぼっちだった。どうやら、桐内戦士は自転車登校を選択したみたいだ。

 教室でボケっとしている。なんとも穏やかな時間がここにはある。


「おはよ、口が開いてるから閉めたほうがいいんじゃない?」

「あっ、うん。おはよう、春山」

「な、なんよ! ジロジロ見て」

「今日はポニー……」

「ポニーテールの髪型にしてるな〜って、思った?」

「そうそ……って、冬梅か」

 全く同じ文言を言い当てられてしまい、驚く! なんだ、冬梅は時々だが不思議な感じがする。

「いつからいた」

「いや、アンタと同時くらいにいたわよ。つか、同じ電車じゃん」

「あー、たしかに」

「でも、最初に目についたのは、ぬるちゃんだったみたい。ポニーテール凄く似合ってるね」

「たまたま! 髪をセットするのが面倒だなーって思っただけよ」

「なるほど……なるほど〜、にしてはしっかり髪の毛はケアしてるじゃんか〜」

 ぎゅ~っと春山に抱きついて来たのは、夏川だった。

「うっさい! 後、暑苦しい!」

「およ?」

 すかさず、春山は夏川のだいしゅきホールドに対して体を捻らせて振りほどく。

 春山が身体ごと振るもんだから、短いスカートは当然……ふわりふわりと、揺れた。

「おっ……」

 まずい! 反射的に声が出たと思った時には――。

 スパァン! それは真一文字の一閃だった。


「ンゴッ!」

「見んな! どあほーーー!」


 そんな春山の怒号と共に、ハリセンは既に僕の顔面を通過していた。

 悶絶! 地味に痛い! てか、どっから出たの!?


「健康的な、生脚を晒しておきながらそれを見るなと申すのか……」

 手で顔を覆いながら告げる。

「うぅ……そりゃあ、そうなんだけど! そうなんだけどぉ〜……うぅぅ〜」

 面と向かって言われて恥ずかしいやら、なんとやらって感じだろうか? こう言ったことに関して僕は強い、照れていようとも顔に出ないからサラッと言える。

 

 しかし、なんだ……胸を見ても怒るし、晒している足すらさえも男子は見ちゃ駄目とは許せん。


 そんな理不尽を強いるならば、僕は立ち向かわなければなるまい。


「つまり! やまっちは足フェチ!?」

「うむ、足は良き。ニーソックスからすこ〜しだけこぼれ出ちゃうムチムチ感とかす……」

 スコーンッ! と、軽快な音を立てて僕の額に何かが投げ飛ばされた。

 それは、僕にヒットした後に宙を舞う。

 消しゴムやんけ! いてぇよ! 

 そのまま僕を介してバウンドし、夏川に向けて消しゴム弾は照準を合わせたかのように向かって行く。

「わっ! 消しゴム!? なんのこれしき、ていやー!」

 既所(すんでのところ)で、夏川がそれを手で弾く! 凄まじい反射神経を披露し、直撃を免れた消しゴムは更に勢いを増す!

 スピードは衰えることなく、別のターゲットに向けて撃ち出された。


「りあちゃん危ない!」

「ふぇ?」

 呑気な声と裏腹に、春山は消しゴム弾の軌道を別の場所に変えるべく、ハリセンを薙ぐ――。

「おわ」

 その正面に僕がいるが、何とかハリセン攻撃を頭に掠める程度で回避する。

「あー! 駄目よ! 消しゴムがあああ!」

「わあー!」

「おぼああああああああああああ!」


 スッパーンッ!

 スコーンッ!

 冬梅に消しゴムが直撃する前に、更なる犠牲者の断末魔も響いた。


「ひゃあああああああああああ!」


 もう、ね。 春山がマジ絶叫……まぁ、そりゃあね? 誰もいないと思うよね。うん、でも桐内が横にいたんだわー。

 スカブったハリセンの威力は僕たちに寄ってきていた桐内によって回収され、まだなーんもしてない桐内がハリセンでしばかれ悶絶し、春山は予想だにしていない所からの断末魔にもう、超びっくりしたみたい。

「おー! 消しゴムが飛んできた!」


 方や冬梅のダメージは問題なかったみたいで、悶絶と断末魔に絶叫の朝は終了した。

 後、余談だが水分補給をしていた岡本君が春山の悲鳴でびっくりしてお茶をかやしてしまった。







 そんな感じで始まった今日の一日だが、授業となればあっと言う間に時間は経過していく。

 特に授業なんて、板書を写しては先生の話を聞いて、たまに当てられて質問をされたら答えを外して恥ずかしい! なんて、想いをするくらいしかイベントはない。

 たまーに、スマホあんだからやる意味ねーだろ!とか、思いながら「〇〇さんに、手紙を回して」みたいなイベントだったり、消しカスを投げ合うイベントだったり、はぁ~全く……ガキな奴らめ!

 スマホの通知音が鳴り響いて教室内がピリつくわ……いや! イベント起き過ぎだろ!

 つか、学びを得るために来てんだろ!? ちったぁ、勉学に励めよ!

 後、なんで夏川は授業中に紅まどんな食ってんだよ!

「たーべーるー?」

 口パクでなんか言ってやがる。あんなのは無視だ! プイッとそっぽを向いてやった。


 シュパーンッ! 瑞々しい何かが頬へメリ込み、ノートにべチャリと、落下する。


「うほっ!」

「ごらああああ! おおーやまぁー! 静かにしろああああ!」

 はぁ~〜〜? 被害者なんだが!? 解せないんだが!? 

「いや、先生待って下さい。夏川さんから急にみかんを投げつけられました」

「んなわけあるかああああああい! 大体、お前の席から夏川は遠いやろがい! つか、みかん食ってんじゃねぇよ! カス!」

 あーん! ダメだぁ……だめなんだぁ〜。めーっちゃ怒られてるぅー! カス言われた〜!


「あ、ふぁい。分かりました、すいません」

「モグモグしてんじゃねぇよ! みかん食ってんじゃねぇよ! カス!」

 あーん! わーん! めーっちゃ怒られてるぅ〜! 更に追いがつおならぬ、追いカスを貰ってしまった。

「なんで、授業中にみかん食ってんのよ! なっつーに侵されたの!?」

「いや、みてないのか? みかん、夏川から飛んできたの、わかる?」

「一々、見てないわ!」

「普通に考えれば分かるだろ! 食わないよ!」

「あっ……」

 再び、不味いと思った……。

「くらいやがれやああああああああああ!」

「わー」


 茶色い何かが、飛んでくる! が、甘いっ!

 その速度ならば躱せる! 僕をみくびるなよ、先生め! 若さ故に反応できると言う、差を見せつける時だ!


 咄嗟に頭を左側にスライドし、見事に躱すが……その刹那に別の問題が浮上する。

「あっ、ふゆう……」


 あぁ、なんかこう言う時ってあれだよね。


 物体が僕の横をすり抜けるまでの時間がすごくスローに見える奴、ドラマや映画だけでなく、アニメなどの表現としても用いられ――。


「へ?」


 パチコーン! 軽快な音を立てて冬梅の顔に茶色い何かが着弾する!


「うみゃ!?」


 なんか、すっごい可愛らしい声出ましたけど? 

 あれ、なんかそんな痛くない感じか? ならば、問題は、ないな! ヨシッ!


「ど、どんぐり……」

「どんぐりぃ?」

「うわあああああああ! 冬梅さん、誠に申し訳ない! き、君にどんぐりを当てるつもりじゃなかったんだあああああ」

「痛くなかった?」

 流石に、小さいとは言えど……どんぐりは痛いのではないか? そんな疑問が生まれた。

「あっ、あー! ううん、ちょっと痛いくらい? かな?」

「何故、疑問系なんだ」

「いや、えっと〜……あはは〜」

 まぁ、大したことはないみたいだ。ならば、問題は特にないだろう。これに懲りて、先生も無茶な選択はしないだろし、一件落着!


 こんな感じで、僕らの教室ではたま~にイベントが起きたりしながらも着実に進んでいく。


〜恋心はがらんどう END To be continued~

はい、後書きでは本編に触れていきます。

皆さんもだんだんと大山が仲間たちと打ち解けあっていく様子が少しでも伝わっていればと思うのですが、ここ最近の流れとして春山の存在が大きくなっていると思います。


はい、そろそろ個別エピソードが始まります。




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