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詩全集

寄り道/シャボン玉

作者: 那須茄子

『寄り道』

 

 **


触れたら恥ずかしいそうに

赤く揺れる夕暮れ


帰り道から逸れた

私には帰る場所はない

ここに今迷子の少女一人

歩き疲れたその足で

別れを更に歩こう


今日限りでバイバイ

私に明日なんていう言葉を掛けないで

来世では変われるかなこんな私

自殺以外でも助かる私を

どうかこの世界に一人だけでも居させて




『シャボン玉』


  **


ぼくら二人は

夜空にふわふわ浮かぶシャボン玉を

一つ一つ数えていた

生産性もない

無意味な数え歌

ぼくらは飽きることなく続けた


きっと彼女も気付いていた

不連続に続く夢のセカイの終わりは唐突で

呆気ないものだと分かっていた

人と共有する夢なんて

ろくな結末しか待っていない







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