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幸福行の列車

作者: 超伝説巨匠じゅんぶんが君

挿絵(By みてみん)


ふたりは共に乗れると信じている

幸福行きの列車に


男は必死になってチケットを探す

女にのみ与えられたことを知らずに

女は男が手に入れるのを待っている

この世に一枚しか無いのを知らずに


やがて発車のベルが鳴る

月光が照らし出す

焦燥の影を


女はプラットホームを振り返る

男は探し疲れて、途方に暮れる


やがて発車のベルがなる

月光は語りかける

生命の理を


男は汽笛の響きに、運命を悟る

女は哀しい瞳で列車の中に消える


やがて発車のベルがなる

月光は慰める

礎となる骸を


男は希望を託して力尽き

女は思い出を宿して旅立つ


やがて列車は走り出す


傷ましくも生き残った者を乗せて

幸福を目指して

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― 新着の感想 ―
[良い点] 哲学的。人間いや動物すべての普遍の悲哀を表現している気がする。
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