【台詞集】ナガクテクルッテ
1:「お久しぶりです。お元気ですか。ハッピー、ハッピー、ニューイヤー。私は今でもクリスマス。メリー、メリー、クリスマス。優しかったあなたは、今はただの偽善者ですね。そんな偽善者のあなたですけど、5ヶ月くらい前に誕生日を迎えたんですってね。遅くなりましたが、これが私からのプレゼント。1ダースの小石です。笑いながら投げてお渡ししましょう。あははは! ハッピー、ハッピー、バースデー! ところで、やっぱり無責任に善意を振りまくのって楽しいですか? "他人に優しくしている自分"に酔うのは楽しいですか? オーマイガー! そんなあなたを少しでも信じたこと、私、かなり後悔してます。それじゃ、バイバイ!」
2:「あなたって馬鹿ね。だから、大っ嫌い。嫌い。本当に嫌い。心の底から大嫌い。大、大、大、大、大、大嫌い。そういう馬鹿なところが許せない。あなたみたいな大馬鹿者が私は大嫌い。嫌い!嫌い!嫌い!嫌い!嫌い!大っ嫌い!だから、早く消えて?」
3:「ほらほら、始まった。彼がわざとらしいため息を電波の中に流し始めた。それが始まりの合図だ。間も無く、彼は御託を並べ始めるだろう。ベラベラ、ベラベラ、ベーラベラ。浅い思考を何度も無駄にかき混ぜながら。グルグル、グルグル、グールグルってね。表面上は哲学者、中身は単なる愚か者。それが彼の真実だ。滑稽、滑稽、実に滑稽。いや、でもまあ、実際はそこまで面白くないけどね。彼の話って。グダグダ、グダグダ、グダグダのグダでかなり退屈。欠伸が出ちゃうよ〜」
4:「残念……。君……とても……可哀想。中途半端な優しさ……振りまいたから……。やがて……君……憎まれた。中途半端な優しさ……。それは、見せかけの優しさ……。本物と……全然違う……。そう……。偽善……。偽善だよ……。もしかしたら……君には……そんなつもりは……なかったのかもしれない……。でもね……あれは……偽善。紛れもなく……偽善。君って……タチが悪いよね。君みたいな……無自覚な偽善者って……本当にタチが悪い。君の偽善の代償は……永遠に続く恨み……。あはは……。あはははは……! 君って本当に可哀想……! 恨まれて……恨まれて、恨まれて、恨まれて! 恨まれ続けて! 滅びてしまえばいい! 消えろ! お前なんか消えてしまえ!」
5:「桃色の、モーモー鳴いてる牛さんが、勢い余って猛ダッシュ。そしたら黄色の機関車が、奇跡を願ってキスをした。そんな世界で君達は、今日も曰う綺麗事。そうか。君は優しい人になりたいのか。そうか。君は強く生きたいのか。でも、それって何かな? どういうことかな? 無かったことにするの? 真っ黒な街角を。知らないふりをするの? 灰色のハイビスカスを。君達は温かい色しか目に入らない。オレンジ色のお祭りを、頭から被ってパッパラパー。でもね、残念無念また来年。……君達の世界は、もう壊れてるんだよ」
6:「あははははは! 昔は憧れてたんだ。あの人に。でもね、うふふふふふ! いつの間にか愚か者になっちゃった。いひひひひひ! 誰の影響だか知らないけど、頭の中はまるでお花畑。えへへへへへ! あの時に見た思慮深い横顔は何処? 何処に行ったの? まだ残ってる? キャハハハハハ! あの時に感じた優しさは、実はただの愚かさだったのかな? ねえ、どう思う? 愚か? あの人、愚か? だからね、あはは! 今ね、私ね、いひひ! あの人をね、軽蔑してまーす! だから……。だから……! どうか、アの脳内ノおはなばたけガ……! ギャハハハハ! すべて枯レハテテしまいマスように!」
7:「ロールキャベツがこーろころ。ころころ、ころころ、転がった。ざっくり、ざっくり突き刺そう。アスパラベーコン千本を。お気持ち表明なんてナンセンス。茄子を揚げたら味つけよう。そうだ、そうだ。忘れてた。肉を詰めなきゃ駄目じゃない。肉を詰めるの。ピーマンに。あいつの話に中身はないから、代わりにピーマンに肉詰めよう」
8:「やややや! 優しい! 優しい? 本当? 本当に? それって優しさ? ぎぎぎぎ! 偽善! 偽善じゃないの? ねえ、偽善じゃなかった? そそそそ! そうそう! 優しさじゃなかった! NO! NO! NOT 優しさ! やだやだ! 偽善なんて嫌! いらない! いらない! いらないよ! 偽善なんていらなかった! 返す! 返す! 返却します! 偽りの優しさなんて、無くて良かったんだよ……」
9:「行き倒れた黒猫は、本当に死んだのか。その死体を処分した人も、黒猫自身も、確かに死んだと思っていた。では、なぜ黒猫は未だに真夏の暑さを感じているような気がしているのか。なぜ誰もいない道の上に、相変わらず強い日差しが降り注いでいるのを眺めているのか。そうだ。死んだのは間違いだ。その四肢で熱いアスファルトを感じることができなくても、その舌で己れの毛並みを整えることができなくても。黒猫は確かにここにいる。黒猫は、まだ生きている」
10:「仮面なんて必要なかった。何故なら、私は私だから。自分を偽る必要はなかった。何故なら、私が私のままでいることこそが、復讐だから。私が全身全霊の力を込めて恨む相手に、最良の復讐を。それが私の目的だ。壊れた仮面を身に付けて、さあ、マスカレードで踊ろうか。そう、私はまだ貴様の目の前にいる。私は誰かって? 仕方ない。貴様は愚鈍だからな。特別に教えてあげよう。私は——」
11:「僕の存在こそが、アイツへの復讐になる。"今となっては良い思い出"だなんて美化しちゃ駄目だよ。"あんなこと、忘れてしまおう"と目を逸らすのも、勿論駄目だよ。僕はアイツの毒になる。僕の影はまだまだ消えない。簡単に消滅するはずないでしょ。この憎悪が。だから……。だから、だから、だから! ずっと、ずっと、ずーっと! ……苦い思いを味わってね?」
12:「このキャラクターを幸せにしてあげたいからハッピーエンドを書きたいだなんて、慈悲深い創造主を気取ってるのかな? そんなものになるくらいなら私は狂気じみた監督になるね。……って、いっけなーい☆ 不穏、不穏☆ 忌々しい人間の、馬鹿馬鹿しい物語を思い出したら、つい口が滑っちゃった☆ てへぺろ☆ それじゃ、次のお話を考えよっかなー☆ きゃははっ☆」
13:「ああ、やっぱりこんな中途半端な紐じゃ駄目だ。ちゃんと……。あー! この両手を使わなくちゃ。この……。わー! 君に……。あー! あー! あー! をプレゼントしよう。どうか……。うおー! どうか涙を流して欲しい。……そうだね。あー! いー! うー! 辛いね。……えー! おー!でもね、分かったでしょう? この結末こそが……。あー! おー! あー! あははっ!」