プロローグ
俺の人生終わった。
現在二十二歳。職業、フリーター。昨今の不景気の煽りを受けてか、大学在学中に内定出ず。働く場所が見つからないまま卒業してしまい、今ではコンビニのバイトで生計を立てている始末。
たかだか新卒のアドバンテージを失っただけと楽観視していたら、早くも一ヶ月が過ぎてしまった。卒業してから親の仕送りを止められてしまったので、生活費を稼ぐためにバイトに精を出し過ぎてしまい、この一ヶ月、まともに就職活動もしていない。
しまいには就職が決まっていないだけで、一つ下の彼女とは険悪なムードになるし、スーツ姿の人を見るだけで自分が妙に情けない人間だと思えてしまう。
本当、何やってんだろうなぁ俺。マジで泣きたくなる。
あぁ、死にてぇ。いや、自殺する気なんてさらさらないから、何か天変地異でも起こってくれないかな。地球が突然爆発するとか隕石が降ってくるとかさ。
もちろん、こんな中学生じみた破滅願望は前フリではない。別に本気で願っていたわけじゃないし、本当にそんなことが起こるとも思っていなかったはずなのに、偶然にも俺はそれを発見してしまった。
何をって? 話の流れから分かるだろ?
地球の自爆スイッチだよ。




