あらすじってどう書くの?
個人的見解も多く含むので、絶対とは言い切れません。
あらかじめご了承ください。
あらすじは、なろうで長編小説を投稿した際、本編よりも先に読まれる文章です。
そしてこれを読んで、本編を読むかどうかを判断する人も少なくはありません。
というわけで、ここではあらすじについて簡単に説明したいと思います。
例としまして、下のような二つのタイプのあらすじがあったとします。
★Aタイプ
アメルア歴八〇六年。新生ヴォルグガード帝国は、隣国のユーフォリア共和国に宣戦布告もなしに侵略戦争を仕掛けた。
しかし、数多くの魔道士を有するユーフォリア。ヴォルグガードの侵攻を退けるのは容易いと考えられた。
だが、ヴォルグガードが新規投入した魔道装甲兵器・ルーヴェインが戦況を一変させる。
これは、そんな大魔道戦争の中、故郷と両親を奪われた憎しみと唯一無二の能力・魔道無力化を持ち、戦火に身を投じる一人の少年魔道士の物語である。
★Bタイプ
大魔道戦争。帝国の圧倒的な力の前に、為す術がない共和国。
しかし、復讐に燃える少年魔道士には唯一無二の力があった――。
さて、あなたはどちらの本編を読みたいと思いますか?
Bタイプのほうが、とりあえず第一話を読んでみたいと思いませんか?
では、Aタイプの何がダメなのか。
それは、情報量が多すぎること。
まだ本編を読んでもいない――それどころか、読むかどうかも分からない小説の年号や国名など、そんな詳しいことまで読者は知りたいとは思いません。
また、これでは本編の内容が、読者に伝わりすぎてしまいます。
もちろん、何も伝わらないのはダメですが、逆に伝えすぎてしまうと、本編を読み進める楽しみが半減してしまいます。
だって本編で書かれている内容を、もうすでにあらすじで読んでしまっているのですから。
と、このように、あらすじの内容によって、本編を読んでもらえるかどうかが大きく変わってきます。
まず、読者に読んでみたいと興味を持ってもらうこと。
そのことをしっかりと考えて、あらすじを書いてみましょう。