青二才
[マサヤ 「…久しぶりに、会って誘ってくれてるのは有り難いけど…
俺は、守らなきゃいけないんだ。Barとあの劇団は。俺の居場所だからな。」]
END』
「『END』…っと。後は、竹さんにデータ送信して、しゅうりょーっ。締め切りセーフっ!!」愛用のノートパソコンの前で背伸びをすると、
「いっだぁぁ!克也さんっ、いだいって!?こめかみグリグリ禁止っ!!」後ろから、克也さんにグーでこめかみをグリグリされる。
「何が、『締め切りセーフ』だ馬鹿。"3月1日"締め切りって言ったろ??」克也さんは攻撃 (?)を止めようとしない。
「いだいって!!だから。締め切りギリキリじゃないですか!"3月1日25時"完成ですよ?」と、攻撃の痛みに耐えながら、完成した台本のデータを
オンラインストレージにアップした。
「臼倉。知ってるか??1日って、24時間なんだぞ。そんなことも知らない馬鹿だったんだな、お前。」克也さんはやっと、あたしのこめかみから手を離した。
「克也さん。あたしそこまで、馬鹿じゃないですよ!それぐらい、チビッ子だって、知ってますよ?」
「じゃあ、今何時だ??」
「3月2日の1時です…。」
こーやって、いっつも、締め切り少しでも過ぎると、怒られるんだよね。
「座長だけでも、手をやいてるんだから、俺に迷惑かけさせるんじゃねぇよ。…ほら。健太郎から、連絡きてるぞ。」スマホを指差された。
LINEの通話をとり、スピーカーモードに切り替えた。
「もしもーし。竹さん、台本のデータちゃんと、ダウンロードしました??」台本が完成したら飲もうと、用意していた、缶チューハイを開けた。
『あぁ。今見てんねんけど、美月お前、出番多過ぎちゃう??』
「バレました?? だって、千重子姐さん『ウチが、忙しいのわかってるやろ?
せやから、台詞数考えてな??』って。注文付きだったんですよ。だから、必然的に。みたいな?」缶チューハイをお供に、竹さんに愚痴りはじめた。
『…なぁ。明智さん居るんやろ? その屁理屈脚本家、1発怒っといてくれへん??』…絶対、竹さん楽しんでるよ。
「あぁ。健太郎に言われなくても、そのつもりだ。」
また、こめかみグリグリが来るかと思って身構えていると、
「いっだぁ!ゲンコツは無しでしょ!
ぼーりょく反対っ!」ゲンコツが頭に2発食らわされた。
『…相変わらず、騒がしいな。他の奴らは、元気にしてるん?』
「あぁ、お陰様でな。 俺と臼倉は、こんなだし、座長は相変わらずフラフラしてるし。鏡夜と千重子は、ドラマで忙しいしな。」
「そうそう。今回の鏡夜さんと千重子姐さん共演のドラマなんて、最高ですよっ!」
『…始まってもーたな、克也。美月の千重子さんを誉めまくるやつ。』
「さっさと、本題に入れよ臼倉。」
「えーっ!? 折角、これから千重子姐さんについて、語ろうとしてたのに。」
『そんなん、今度聞いてやるから早く打ち合わせしようや。』
「分かりましたよ、竹さん。さっさと、やっちゃいましょ!打ち合わせ。」
『今回は、劇団青二才 の久しぶりの舞台公演なんやから、こっちも力入れさせて貰うわ。 いいもん作ろうな。』
「はい!よろしくお願いします。」
こうして、劇団青二才 久しぶりの公演
【Bar pomegranate】の打ち合わせは、進んで行った。




