1時間後に
「センパイ。諦めて、お客さんとして、飲みに来てくださいよ。 ここで働くか、どうかは別としていい酒提供するんで。」ユウ、完全に悟ってるな。
「と言うことで、マサヤ。今夜来いよ。って、ことでミーティングするから、2階の事務所に集合だ。」とカズヒコさんが言うと、マキさんとキングさんが2階へ上がって行った。
「オーナー。マキさんが試作メニューの材料、朝御飯に使ったみたいなんで、買い出し行ってきます。」
「それに、ミーティングにおれ必要ですか?今日非番ですよ。」ニヤリと笑った
が、カズヒコさんの方が上手だった。
「そうそう、今日はフルキャストに変更だ。買い出し終わったら、キチンと戻ってこいよ。さーて準備だ。 お客は一旦、な。」
手をヒラヒラとさせて、カズヒコさんは2階へ上がって行った。
「じゃ、センパイ行きますか。」そう言って店のドアを開けた。
「開店まで、1時間あるんで、駅前とかで時間潰してから来てくださいよ。駅前のスーパーまで行くんで、お供します♪」急にスイッチが変わった。
「いつもあんな感じなのか??」
「はい。残念な事に。」とても、残念そうには聞こえない。むしろ楽しんでいるようだ。
俺達は、他愛ないことを喋りながら、駅まで歩いた。
「じゃあ、ここで。1時間後にお店で待ってます。 来ないと、おれが怒られそうなんで、お願いしますよ。」
そう、苦笑いをしてスーパーの中へ入っていった。