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Bar pomegranate  作者: 裕澄
23/48

こうなるって、予想した上で

「あの言い方だと…。18時30分(開店)までには戻って…来ないな…。きっと。」

と、2階()への階段をみてポツリとつぶやくと

「良く分かったな。マキ(アイツ)は開店準備となると、すぐサボりたがるんだよ…。」と、トシユキさんは、ため息をつきながら俺の左肩に手を置いた。

「…ご苦労様です。俺(ここ)の皆さんに、ついていくのでやっとですよ…。」

と俺もため息混じりに返すと

「でも、本当に助かるよ。マサヤ君みたいな話の解って、周りも見ることのできる人材(スタッフ)は。

さてと…。ユウは、期日前(あの状態)、マキは2階に居る(サボり)…。俺と一緒にやるか。開店準備の清掃作業。」と半ば諦めたような言いぶりで、俺を見てきた。

「…こうなるって、予想した上で、あの時間(17時30分)に俺を呼んだんですよね?」と、返すと

「やっぱりバレたか。仕事をしっかりやってくれる奴が少ないからな。」とニコッと笑った。

「そりゃあ、バレますよ。あからさまですよ、ここまで言われると。」と俺が返すと

「そうだ。掃除するから、一旦それ(制服)脱いだ方が良いぞ。新人が、客前に汚れた服で出るって言うのは、あり得ないからな。」と言われ着替えてから、今の今までこの格好(バーテンダー衣装)だったことをすっかり忘れていたらしい。

「ほら。行って(着替えて)こい。18時15分(15分前)までに掃除終わらせなきゃいけないからな。」と今までとは、少し違うON(仕事)モードのトシユキ(キング)さんの指示だった。




俺とトシユキさんが清掃作業を終える頃になると、

マキさんと、ユウが それぞれON(仕事)モードの衣装とメイクに変わっていた。

「マサヤくーん♪準備おっつかれ~♪ワタシの分までやってくれたの~?」と、ロングヘアのウイッグ、女性のようなメイクをして、キラキラしたワンピース風の衣装を身に纏ったマキさん、

「…相も変わらず、わざとらしいですね。ただサボってただけじゃないですか。おれはマキさんと違って、ちゃんと仕事してましたから。」と、ホスト風の衣装に着替えたユウが、戻って(やって)きた。

「二人とも、更衣室、空いてるんで。」

とユウが店用のタブレットを操作しながら、教えてくれた。

「オレ達も着替えるか。オーナーは来そうに無いから、オレ達が戻っ(着替え)てきたらミーティングして、開店(open)するぞ。…じゃあ行くか、"マサヤ"。」という、トシユキ(キング)さんに「はい!」と返事をすると、俺達は2階へと移動した。

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