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Bar pomegranate  作者: 裕澄
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答えあわせと箱の中身

「『こんなブログでいいんですか??』って、顔してるな、マサヤくーん。」とマキさんが、タブレットをみせながらニヤリと、笑った。

「そうそう。おれも、最初はそう思ったけど、ユウに聞いたらちゃんと、考えてあるんだってさ。 それに、ユウ狙いの客には、結構ウケいいんだってさ。ほら。」

とマキさんは、コメント欄を開いて俺に見せた

「…確かに。『うん!』とか『yes!』とかのコメントが多いですね。」

「なんや。マキ 後輩できたから、早速先輩風ふかしてるんか。」と、ユキコさんが、横やりをいれた。

「バレた?ユキ(ねぇ)。でも、多分おれの方がマサヤくんより、多分年下だけど、仕事場(ここ)の先輩ではあるからね。」とニコッと笑った。

「でっ!このブログは、読み方があるのだっ!このブログの1文字目を、縦から読んでみるとわかーるっ!」と、人差し指をたて自慢気に解説をしている。

「縦に読む…。【おレのこと あいしてル??】」と俺が答えを言うと…

「そう!!大正解っ!【おれのこと 愛してる??】となるわけであるっ!!」とマキさんは、自分がこのブログを書いたかの様などや顔だ。

「お前は何もしてないのに、良くこの流れで、どや顔できるな。」と、トシユキさんが、笑いを堪えている。

「それにしても、ユウはこう言うの良く思い付くよな?」と、トシユキさんが、マキさんの持っているタブレットを覗きながら、呟いた。

「確かに。おれも、そう思う。普通に文章で読めるようにして、尚且つ(なおかつ)たて読み出来るようにするなんてさ。」と、タブレットをまた操作しはじめた。

「ただ単に、暇潰しってだけやないん??

それにしても、良く同性()相手にこんな、クサイセリフが言えるもんやわ。」と、ユキコさんは、軽くため息をついた。

「ユキ(ねぇ)狙いの女の子も居るのに、そう言うこと、言っちゃうのがユキ(ねぇ)っぽいよ。」と、マキさんは、飽きれ口調で話しては、居るが何処と無く楽しそうだ。

「基本的に、ホームページ(これ)の更新は、ユウ(アイツ)の担当なんだが、マサヤ君も出来れば手伝ってやってくれ。」

「それと、コレ。昨日の箱。開けてみたらどうだ?? 俺の予測が正しければ…アレだな??」

と、俺が昨日Bar(ここ)に持ってきた箱が目の前に置かれた。

「別に俺に出来る事なら、やりますけど…。」と言いつつ、箱を開けると、小さなガーネットの付いたネクタイピンが入っていた。

「ネクタイピンですね。皆さんみたいに仕事してる時に、付けろって事なんですよね?」と、トシユキさんに確認すると…

「そうだね。普段ネクタイを使うときに付けても、良いけど…。それと、バーデン用制服は、ユウが取りに行ってくれてるから、今日の夜また取りにくるか、明日の昼間来たら有るから大丈夫だ。」と、言いながらワイングラスを片付け始めた。

「そうか!マサヤくんは、劇団に居るからカズヒコさん(オーナー)は、サイズとか分かるから、先にトシユキさんに、制服手配させてたんだ。」と、マキさんは納得して、グラスを片付け始めた。

「疑問やら、解決したみたいやし それに、ミーティングも無いねんから、今日は解散や解散。マキ、このグラスも片付けといて。じゃあ、またな。新人(マサヤ)君。お疲れー。」と、ユキコさんは、とドアを開け帰って行った。

「お前らも、帰っていいぞ。 俺はユウを待ってなきゃならないからな。」とキッチンスペースから、トシユキさんが、言ってくれたので俺とマキさんは、帰ることになって、2階から自分の荷物を持ち降りてくると。

「マサヤ君。今後の詳しい事は後で昨日渡した、アドレスから、メール送るから確認してくれ。お疲れ様。」

と、いうトシユキさんの言葉を聞き俺は、Barを後にして、長い長い1日が終わりを告げた。

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