盤上の戦い
この将棋は筆者が小学生の時に考えた遊びで、当時はD&D にはまってたからです。
奥からラウルが取り出してきたのは一抱えほどある木製の盤で、表面に縦16マス、横10マスの格子状の線が彫られていて、中央付近には板を立てるようなスロットがある。
ラウルは盤を近くのテーブルに置くと、高さ50センチほどの板を差し込む。一緒に持ってきた椀を置きハルカにサイコロを二個渡した。
「ほら、お前からだ。」
ハルカはサイコロを受け取ると、気合いを入れて椀の中に投げ入れた。出目は『4』と『6』
「やった!合計『10』よ。」
「相変わらずダイス目いいな。んじゃ俺はっと、ちっ『1』と『5』か。」ダイス目を見たハルカはニマニマとにやけながら、上から目線で言う。
「ンッフッフフフ~今回は勝てるわね。攻城戦でなく野戦だから、前回みたいに投石三連なんてマネできないし、実質資金は二倍近いしね。」
「ああ、あったな。攻城戦なのに釣り出された本陣が投石で壊滅。指揮ががた落ち、しかるのちに各個撃破、後は一兵も残らない荒野になったな。」「うっさい!ほら早く部隊決めと配置するわよ。今日こそは習った新陣形で勝つわよ!」
と意気込んでハルカは置かれている箱から駒を選び始めた。
「新陣形って、お前戦い前にバラすなよ…。」
ため息一つつくとラウルも箱から駒を選び始めた。
資金は2D×10、兵科は騎兵、歩兵、弓兵、投石機、魔法兵、長槍兵、斥候兵、重装歩兵などがあり、それぞれ資金がかかります。