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「物語の幕間〜彼氏・彼女の日常」(セーラー服と雪女 第19巻)  作者: サナダムシオ


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⑤ 犬族たち

 かつて、この惑星ガイアで、ニンゲンが築いた古代エジプト文明に、色濃く影響を与えた、並行宇宙からやって来た異世界の住人たち。 


 それは犬族、猫族、鳥族、そして爬虫類族。

 その中でも唯一、この物語の中で触れて来なかった者たちがある。


 ソレは犬族である。


 実のところ、ピラミッドもスフィンクスも、元々ファラオの墓ではなく、彼等が紀元前2万年程の頃に、建造したものであった。


 ピラミッドの働きは、キャップストーンで時空の交通整理をしたり、地下の施設を稼働させて、発電や、ナイル川周辺の気候の安定を、促すものであった。 


 キミたちニンゲンから見れば、今も昔も、正にオーバーテクノロジーである。


 そして、当時のスフィンクスは、ギザの大ピラミッドを挟んだ隣側にもう1基あり、どちらもドーベルマンのような、尖った犬の顔をして居た。


 それらは、正に"狛犬"の体をなしていたのだった。


 ただ永い歴史の中で、様々な気候変動に見舞われたせいで、狛犬の1基は完全に失われ、残されたもう1基も、長い鼻先が崩れ落ちてしまったのだった。


 だから現在のスフィンクスの顔は、後のファラオによって命じられ、ニンゲンの顔に作り変えられたモノなのである。


 まあ、もっとも、そのファラオの顔の鼻も、別のニンゲンの都合によって、西暦1378年に壊されてしまうのだが…まったく、コレだからニンゲンてやつは…。


…話を戻そう。

 犬族とは、基本的に、犬族どうしでコミュニティを作る事を、好む者たちである。


 ただ偶然、ハダカ猿族が覇権をとっていた世界線に、或る日ポータルが繋がってしまったことをきっかけにして、キミたちニンゲンの歴史に、関わる事になってしまったのだ。


 まあキミたちからすれば、出合い頭の事故のようなモノである。


 ただ幸いな事に、我等犬族は、他の種族を奴隷にしたりなどせず、"教育する事を貴し"とする考え方を、主流としていた。


 因みに猫族の性質も、犬族たちと良く似ていた。二つの種族に共通するのは、"並行宇宙を旅する技術"を持っている、という事実だった。


 つまりそれは、精神的にも、4次元や5次元の住人に次ぐ、成熟したモノを持っている、という事を意味していたのだよ。


 喧嘩や戦争が大好きなハダカ猿族や、爬虫類族、鳥族…はまだマシな方だったが…たちとは、一線を画す、この3次元世界では、一つ上の魂を持つ存在が、犬族なのだ。


 我等はまた、耐用年数15年程の、アバターとしての物理的なボディを作り、そこに自らの魂を載せて、遠隔操作するという、優れた技術も有している。


 だからキミの世界で、キミの隣に居るイヌやネコも、ひょっとしら、そんなアバターの中の、一体かも知れないのである。


 …済まない。また、話が逸れてしまった。

 ええと、どこまで話したっけ?



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