きっともうあえなくなるよ
こんなのも描いてみました。
もぎたての第2ボタンをにぎりしめて
詰め襟の背中を送った
そんなきみのこと たしかめるまでもないのに
なぜかぼくはふりかえらなかった
ちいさなさよならを
おおきなさよならにしてしまうのは
ぼくらふたりのしわざだったのだろう
たいした距離でもないし
時間ならいくらでもあるけど
きっともうあえなくなるよ
いままで気づかなかったけど
ぼくもきみが好きだった
願かけのちびた消しゴム使いきれず
筆箱は卒業むかえた
そんなおまじない 信じてるわけもないのに
クラスじゃ流行ってるのを笑った
はじまりそこねても
きっかけさえあればだいじょうぶだと
ぼくらふたりの兆し見落としたかな
世界の端でもないし
時計なら同じ時刻さすけど
きっともうあえなくなるよ
あとから気づくのしゃくだけど
ぼくもきみが好きだった