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【17】・【18】

【17】

中に入ると、そこにウィリアムが倒れているのが見えた。ジェイコブは駆け寄りウィリアムを起こそうとする。しかし、ウィリアムからの返事はない。

そこで彼は気が付いた。ウィリアムが凍死しているということに――。

ジェイコブはその場から逃げ出した。


逃げ出す → 【31】へ



【18】

サーカステントのステージ中央には様々な人形が何かを囲うように置かれている。ジェイコブはそこに目をやると、ちょうど横たわった人影のようなものが微かに動いたのが目に入った。

「お......おい!誰かいるのか!?」

今まで仲間達の凄惨な死を目撃してきたジェイコブは、何が起こるか警戒しながらもその正体を確かめるために近寄った。すると――

「マ、マリー!?」

「ジェイコブ!」

なんとそこに横たわっていたのはジェイコブの彼女、マリーであった。

ジェイコブは彼女に腕を回し、傷の有無を確かめる。

「どこかケガしてないか!?誰にやられたんだ?」

「私は大丈夫......。ちょっと気を失ってただけ」

「そうか......。なあマリー、話さなければいけないことがあるんだ。他の皆の事なんだけど――」

「分かってる。それも全部、”ウサギ”に言われた」

「――え?」

ジェイコブは一瞬何の話をされたのか理解出来ず、聞き返してしまう。

「正確に言うと、ウサギのぬいぐるみを被った人間に言われたの。自分が皆を殺したって」

「おいおいマジかよ......。え、でも、じゃあどうしてマリーは殺されなかったんだ?」

当然と言えば当然の疑問を、ジェイコブはマリーに尋ねた。

「そのウサギはね、私のことを愛しているの。だから殺さなかった」

「愛してる......?そのウサギがそう言ったのか?」

「うん。はっきりそう言ってた」

「なんだそれ......全く意味が分からないな」

ジェイコブは頭を抱え、しばし沈黙する。

「......まあ今はそんな事より、早くここから逃げよう」

「そうね......」


見つけた証拠が2以下 →【38】

見つけた証拠が3つ以上 → 【37】

見つけた証拠が6つ → 【36】

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