転生と異世界。
3つ目の願いとスキルになります。
3つ目の願いは
「武器は大鎌がいいです!!」
そう、ずっと憧れだった大鎌だ。
武器に不向きだと言われるが見た目が好みだ!!
なかなかゲームで登場しない。
あってもステータスが中級程度だったりと
後々、飾りになってしまう。
だからこそメインで使いたいと思った。
「大鎌とな!?
そうか…それはどうしたものか…。」
「えっ?何かありました?だめでしたか?」
「いや、のう。大鎌とは予想外だったものでな。
剣や他の武器は用意してたのだがな。」
「そうですか…。それならしょうがないです……。」
最後の最後でショックだった…。
ここにきてもないなんて…。
「いやいや!待つのじゃ!
はじめちゃんの要望に応えれるようにと
形の変わる魔剣を用意してたのじゃが
大鎌となると剣との大きさが
合わず不安なのじゃ!大鎌となると
大きすぎてなぁ。そこで、私の加護に
一時的に力を与える。それで魔剣に自分の思う武器。
大釜に変わるように願うのじゃ!」
「魔剣!?本当に大丈夫何ですか!?」
「魔剣と言ってもそなたらの思う呪い類などはない。
ただの魔法の剣じゃ!
大鎌に変わらなかった場合、
その時はその時でどうにかするから安心せい!」
「…わかりました…。」
「では、これで3つの願いが揃ったの!
いよいよじゃ!種族はダークエルフになるがいいかの?」
「えっ?」
余計に不安になってきた。
断ったらどうなるのだろう?
けど、有り難かった。
異世界悪役のヒロインの定番ダークエルフと大鎌
これほどいい組み合わせはないと思う!
RPGでも種族でエルフはあっても
ダークエルフがなかったりするからだ。
ちょと楽しみだ。
「はい。大丈夫です!」
「よかった。よかった。
大鎌は予想外だったが
ダークエルフは大丈夫だと思ってたのじゃ!
断られたら赤子からで、いつ転生できるかも
わからなかったのじゃ!
それで魔法はどうするかの?」
また重大な事を
さらっと言うお爺さんだった。
よし!気にしたらきりがない!
「魔法ですか…?」
「そう!魔法じゃ。
転生させる世界では魔法が存在する。
属性でいうと火、水、風、土の4つ。
特殊な光、闇、無の他にも存在するのじゃ!
スキル1からではあるが付与することができる。
何がいいかの?」
創造神のお爺さんはとても楽しそうだった。
私はどれにするか悩みながら
気になった事があったので質問してみる。
「ぅーん。影と回復の魔法はありますか?」
「影なら闇になるかの。回復なら光じゃな!」
「その2つでお願いします!」
「本当にいいのか?全属性っても出来るのじゃが?」
「はい。わたしは器用ではないので
全部は上手く使えないと思いますので。」
「わかったのじゃ。少し残念じゃがの…。
でもなんで、その2つなのじゃ?」
「大鎌、ダークエルフと言ったら
影魔法かなと思ったので。
影なら形を変えたりと使いやすそうだったので。
回復は怪我した場合のためです!」
「なるほどの!
本当にはじめちゃんは本当に面白いの!!
もっと話がしたいが時間も決まっておる。
魔法も決まった所でこれから転生させる。
最後の確認じゃが転生するダークエルフは、
はじめちゃんと同じ15歳の女の子じゃ!
それでいいかの?」
15歳!?私、15歳だったのか。
引きこもったのが14歳になる前の13歳の時。
それから2年も引きこもっていたのか……。
「そんな悲しい顔をするでない!
同じ15歳ならそこから新しく始めればいいのじゃ!」
なるほど!その考えも良いと思った。
そうすると転生も良く思えてきた。
「…ありがとう。」
自然と出た言葉だった。
「はじめちゃん、その顔の方がええぞ!」
と、お爺さんが笑いながら言う。
自然と笑顔になっていたようだ。
そう思うと恥ずかしくなってきた。
少ししてお爺さんが話し出す。
「そろそろ時間じゃの。
では、最後の確認じゃ!
イチ(加賀 初芽)
種族 ダークエルフ
歳 15歳
魔法 光魔法[回復] 闇魔法[影]
スキル
ブレイカー(無効化無効)
極運
創造神の加護(創造神の代理人)
で、良いかの?」
「お爺さん、私の名前が変わっているのですが…?」
お爺さんがハッとした顔で返事をする。
「おぉ、説明がまだだったの!
それはの向こうの世界で
異界人とバレてしまうとまずいからの。
世界を変えると言う事で転生するわけじゃが
もちろん敵もいるわけじゃ!
異世界人とバレたらその力を逆手にとろうとしたり
邪魔になりそうだと潰そうとしたりと
狙われやすいからの。
だから加護やスキルを与え守るのじゃ!
それと向こうの世界にあった名前というわけじゃ!
イチ、変わってると思われるが大丈夫じゃろ!
と、わしがはじめちゃんの名前の意味で
始まりの数字と言う事でイチにしておる。
どうじゃ!?」
得意げな顔をするお爺さん!
はぁ、またこのパターン。
不安になる。
これから行く世界はそんな物騒なのか!?
でも、お爺さんの言う通り
加護やスキルがあれば大丈夫じゃないのか?
最初に比べたら強くなった気がする。
ここまできたらやってみたいと思う。
「わかりました。大丈夫です!」
そういうと足元が光りだす。
いよいよ転生なのか。
その光が柱のようになり私を包む
少しずつ意識が薄れて行く感覚だ。
そんな中、お爺さんはこちらをみて
手を振り笑顔だ。
ふっと意識が落ちる瞬間、
お爺さんが
「頑張るのじゃ!」といった気がした。
おまたせしました。
設定が難しい〜。
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