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序説

派手が好きなみんなとひきこもり。




 



「どれぐらいの時間が過ぎたのだろう‥?」


 ……………。



「どれぐらいの日にちがたったのだろう……?」



 ふとこみ上げた孤独。自分で選んだ事。


 そう、私は世に言う()()()()()だ。



 パソコンの前に座り、寝て過ごす毎日。

 時折、ドアのノックの音がする。

 外はもうご飯の時間だろうか……?


 最初は、ドアの外から心配そうな声も聞こえた。

 何気ない話も聞こえた。

 ()()()()()だんだんと小さくなり

 響くのはノックの音だけになった。


  そこにあるのは無。

 何もない。 何もかわらない。


 何してるんだろう……?

 孤独に続くいつもの言葉‥。


 いくどなく繰り返してきた事だ。


 ()()学校が合わなかった。

 小さい頃は明るく元気な子()()()

 周りに友達がたくさんいた。

 みんなと仲が良かった。

  ()()()()()()()()()


 それが年を繰り返すごとに変わっていった。

 だんだんと周りにグループができ

 各々のグループで固まっていった。

 私はこの変化に戸惑っていた。馴染めなかった。

 仲良かったのに()()


 気づけば、私は1人だった。

 学校に来ても挨拶されず

 休み時間も1人残され

 明るく楽しかった帰り道も広く寂しく感じた。


 ある時、授業で馬鹿にされた。少し苦手だった。

 人よりできなかっただけ……なのに

「ださっ!」 「笑えるよね!」「必死すぎて笑える。」


 悔しくて必死にやったけれど、周りに馬鹿にされる。

 笑い者に晒しあげられる。


「見てみて、次あいつだよ!」

「あははは!どんだけだよ!」

「もうやめたらいいのに。」

「恥ずかしくないのかな⁇」


 先生は優しく応援してくれる。

 けど、周りからの視線が冷たい。

 辛かった。見返したかった。

 だから余計に頑張った。一生懸命取り組んだ。


 ()()()、聞こえてきたのは


「これしかできんないんだ。」

「うわぁ、目立とうとしてない!?」

「気持ち悪くない?」


 そう言われた。そう吐き捨てられた。


(どうして? わたしだけ??

 どうして? どうしてなの??

 どうして? どうしてわたしだけなの?

  どうして? どうして? どうして??

 どうして?どうして? どうして……?)

 

 その思いが強く頭の中巡り渦巻いていた。

 ()()みんなと仲良くしたかった。

 認めてほしかった。居場所がほしかった。

 だけ……なのに。


 何もしてないのに………どうして?


 私だけ……ひとり?


 その時、私はただくちびるを噛み

 下を向き強く拳を握り震えていた。


 改めて孤独を実感した。

 少しでも拳を緩めれば崩れてしまいそうだった。

 それでも溢れてくる涙。抑えなきれない。


 気づけばただひとり泣いていた。


 周りは笑うもの。引いているもの。

 失笑するもの。


 もう私の側には誰もいなかった。


 ——————————————————


 スポーツ万能!明るくて元気な性格で

 自然とみんな引っ張るリーダータイプなA男くん


 おちゃらけた性格でぐいぐい絡んできて

 一瞬で、場を和ませみんなを笑わせるB男くん


 きつめな感じだけど

 めんど味がよく、気が利き

 みんなから慕われている姉ちゃん気質なC女ちゃん


 いつも眠そうにしていて

 どことなくぬけていて

 目が離せない天然なD女ちゃん


 クラスの人気者は周りの人は違い

 変わっていて目立つものがある。

 

 簡単に言えば()()である。

 人とは違う目立つ色((雰囲気))。


 みんな派手なのが好きなんだと思う。


 私もそうだと思った。

 いや、そうだったのかもしれない。


 でも、今は黒く塗りつぶされていく。

 周りが面白がって塗りつぶす。

 私の声など聞かず黒を塗られた。

 何色を使っても黒くなる。


 全部、真っ白にしたら変わるのか。


 でも、ずっと黒い部分だけは取れないのかもしれない。


 そう考えていたら私は部屋の中だった。


 私だけの世界。私だけが知っている色。


 最初は、休むだけだった。

 それが数日と増えだんだん周りが嫌になり

 気まずくなっていく。


 もう出れなくなっていた。

 怖いのかもしれない。不安なのかもしれない。


 そんな事を忘れるように

 一日中、パソコンに集中していた。

 逃げるようにのめり込んでいった。


 いつも通りパソコンでRPGをしていた。

 それが日課だった。それしかなかった。

 全てを忘れられた気がした。

 私の場所があるように思えた。


 成長が目に見える。どんどん進化している。

 結果が出て報酬がもらえる。


 そんな当たり前が嬉しかった。


 次はどうしよう?

 どうやったら効率がいいのか?

 どうすれば強くなるのか。

 そう思考するのが楽しかった。


 これが私の全てだった。

 なにをやっても周りから認めてもらえず

 話も聞いてもらえないのにここだけは違った。


 ちゃんと結果がでる。報酬がもらえる。

 新しい発見をすると周りから喜ばれる。


 初めてのことだった。

 いや、忘れている遠い遠い感覚だった。


 最初は、扉の外からする声も聞こえていた。

 気にしていた。

 それがだんだんと、うとくなり嫌になった。

 外に置いてある食事さえも

 いらなくなっていった。

 味さえも感じなくなっていった。


 全てを忘れて集中していた。

 ただ目の前の作業をこなす。

 それを続けて

 何日、何時間とたっただろうか?

 

 突然それはきた。


 あれ?今日は不思議と眠い。

 手が痺れる。体が重い。

 動きたいのに動けない。

 上手く思考が回らない。


 目の前の世界が回っていると思ったら

 私は倒れていた。

 それでも動けない。寒い感覚がする。

 なんでだろう?そう思うと

 だんだんと目の前が暗くなっていった。


 あっ、これは……死。

 そう覚悟した私だった。

初めて書きます。

慣れない事たくさんありますが

よろしくお願いいたします。


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