39.第三の聖闇球 - 道久(後) -
視認転移と飛行移動の組み合わせも大分慣れ、思ったよりも早く着いた。
視認転移は便利なもので、視認した距離感覚を自分が把握できていれば、遠距離であれ見えて入れば転移ができる。
まだ使用し始めて3日目となる技だが、ほぼ使いこなせているだろう。
後は、何か応用技がないかだな。
「ご主人様。チートっていう言葉は便利ですね」
シルフィアが白い目線を投げかけてくる。
対して俺は笑顔を返してやった。
「便利だろう?」
シルフィアは一つ溜息をつく。
「闇の精霊使いの誰もがそんな簡単に使いこなせるわけではありません。よくご主人様はサヤ様のことチートだと言っておりますが、私から見ればよっぽどあなたの方がチートです」
「俺はちょっと器用なだけだよ。サヤは俺にできないことをするだろ?」
にこやかに答えればシルフィアはやはり溜め息をついた。
シルフィアがチートだと言うのは、俺の移動時間のことをさしている。
ハルスの屋敷から神殿キサイトまで、馬車を使って3~4日はかかるところを30分ほどで着いてしまったからだ。
俺は目もいいし、距離感などの空間把握能力は人一番高いと自負しているが、それが如実に表れた結果といえる。
神殿キサイトは、地球で言うサグラダ・ファミリアと雰囲気が似ている。
その神殿を中心に家々が連なり、国となっているようだ。
「シルフィア、聖闇球はどこなんだ?」
「……言っていませんでしたね。神殿キサイトの中です」
シルフィア、この話を自然に受け流そうとしているようだが、『しまった!』と顔に書いてあるぞ。
そこ重要だろうが、全く。
俺がシルフィアに冷たい視線を送ると冷や汗をかいていた。
上空から見下ろす神闇国キサイトは大きい。
正門があるからそこへ行くのがセオリーだろう。
正門に目を向けると、早朝で人が少ないとはいえ商品たちの並んでいる姿が見える。
おそらく身分を証明するなどの検査をしているのだろう。
そうすると、初級冒険者にして資質SSクラス・仕事Fクラスっていう3人が通る場合どんな印象を持つか。
捕まることはないのだろうが、目をつけられる可能性がある。
かといって、俺の視認転移で入るのはいささか問題があった。
神闇国にはファードほどではないが結界が張っており、侵入者アラーム的なものが作動しているようだったのだ。
入るくらいはわけはない。
ただ、俺がこのシステムを作ったと想定すると、視認転移で入国した場合は罠にかかる形になるかもしれないという懸念された。
なぜなら、俺ならまず正門で入国したことの印をつけ、結界を不正に通った侵入者にも印をつける。
そして国で入国者の管理するわけだが、その場合俺みたいに視認転移で入国した場合、印がつかない者が出てくる。
すると何も印がつかない者が神闇国キサイトに存在することになるのだが、その場合、守備管理の何かに引っ掛かる可能性が出てくる。
そんな印がつかないような者の存在を確認すれば、怪しすぎて放っておく訳がない。
今のはあくまで仮定なのだが、神闇国キサイトにはそのくらいのことをしていそうな雰囲気があった。
こういう俺の勘は大概当たる。
さてどうしたものか。
「なぁ、シルフィア。今のお前から見て神闇国キサイトはどう目に映る?」
「ほぼご主人様と同じ見解だと思います。張られている結界は弱いですけれど厄介です。国全体に精霊は通常通りに存在しているようですが、神殿辺りは薄れているように思います。神殿中の聖闇球がどうなっているか、そこはわかりません」
ほぼ同じ見解ね。
聖闇球に関してはもう、もう少し探ってみるしかないわけか。
俺は一つ溜息をつき、気を改める。
「しようがない。上空から深く探ってみよう。シルフィア、力を貸せ」
神闇国キサイトはかなり大きい。
ファードと比べれば10倍ほどの広さはある。
自分だけで闇の気配を探ることは可能だが、時間短縮の為にもシルフィアの力を借りた方がスムーズに行なえる。
俺は目を閉じ、闇の気配の流れに集中し始める。
シルフィアは俺の背で両肩を掴んで浮かんでいる。
シルフィアから力が注ぎ込まれていくことで、より感覚が研ぎ澄まされていくのを感じる。
町全体の闇の気配は通常通りだ。
例えるなら、鉄鋼と宝玉の町ファードと海辺の町シールヒの間くらいの闇の気配。
これだけの人がいてその位で済んでいるのなら上等だろう。
また、シールヒのように一部の場所のみ偏って闇の気配が強いということもない。
ただ、先ほどシルフィアが言っていたように、神殿辺りから闇の気配が薄くなっていることが気にかかる。
通常なら聖闇球辺りは闇の気配が集められていく為、少し濃くなるくらいのはずだ。
聖闇球の近くに人が住めないのはその所為だが、ここの聖闇球は神殿キサイトが何かしているから住めるのだろう。
これでは聖闇球が壊れているのかどうかはわからないな。
壊れていれば何かしらの影響が出てくるのだから、壊れていない可能性の方が高いともいえるのだが…。
壊れていないとは安易に言えない。
ファードのように地表へ流れ、緩やかに汚染していくといったような例もあるからだ。
あれはホシプリット一族が対処していたから問題にならなかった。
今回のキサイトも表面に出ていないだけということも考えらえる。
もし聖闇球が壊れていたと仮定して、一番に影響が出る可能性があるとすれば、やはり神殿内だろう。
本来なら忍び込んで探りたいところだが、今はもう少しこの上空から神殿内に集中をして探ってみるか。
俺が神殿内へ更に意識を高めようしたとき、俺に向かってくる力の波動を感じだ。
俺はすぐに目を開き、視認転移を行い避ける。
俺のいた場所を見れば、何かしらの力が空をよぎったのがわかる。
俺が力の放たれた方へ眼をやれば、すぐそこに白い制服姿の男が向かってきていた。
その男は風の精霊を使役してるようだ。
精霊使いということか。
「いきなり攻撃かよ」
俺がぼそりとつぶやく。
「攻撃ではありませんよ。捕縛です。多少、荒いかもしれませんが」
俺がつぶやいたときは結構な距離があったはずだが、そいつにはどうやら聞こえていたらしく、ニコリと微笑みを浮かべて俺と対峙した。
……サヤに会わせたくないな、とりあえず。
俺はその顔を見て思わずげんなりした。
一言でいえば「美男子」。
しかし、一言では片づけてはいけないだろう。
そう思わせるような絶世の美男子だった。
サヤの逆ハーレム軍団に入れてもまったくひけをとらないだろう。
中性的な美しさを持つ顔に、透明感がある肌、瞳はアメジストのようで、空色の長い髪は部分的に藤色が混ざって神秘的な雰囲気を出している。
背丈は俺やトーヤ位だろうか。
中肉中背の身体の内は、筋肉で引き締まっているだろうことが身のこなしでわかる。
そして、耳。
それは人のそれより長く、ファンタジーの定番のエルフなのだろうと想像できた。
とりあえず3日目になった今日だが、大概の規格外野郎はサヤの逆ハーレム軍団に入っている。
俺は正直、こいつも入るんじゃないかと不安だ。
どうして、こんなにもエンカウント率が高いんだよ!
思わず溜め息をつきながらそいつの顔を見つめる。
通常こういう状況であれば殺気立った顔をしているだろうが、今の俺は殺気など微塵もなく、むしろ呆れた表情をしていた。
「……どうしてそのような顔をしているのです?」
そいつは思ってもみなかった俺の態度に戸惑いを覚えたようだ。
思わず口に出してしまうくらい、俺の顔は間抜けだったのかもしれない。
そいつはハッとしたかと思うと、厳しい表情に切り替えた。
「あなたは何者なのです?どうしてこんなところに?」
俺は改めてそいつの気を観察する。
特におかしな点はなく、むしろ澄んだせせらぎを感じるような清らかな気配しか感じない。
俺は信頼できる相手と見て、正直に答えることにした。
「俺は道久。案内者と救世主の友人だ。更に言うなら神鬼の代表とも知り合いだ。ここへは聖闇球がどうなっているか調査しにきていた」
そう言いながら、俺は懐から神鬼の印籠(小)を取り出して見せる。
朝日が昇り始め辺りは大分明るくなっていたが、神鬼の印籠(小)のほのかな輝きは見て取れる。
ほとんど表情には出ていないが、そいつは怪訝な顔をしていた。
そして、首を振って答える。
「確かにそれは神鬼の印籠の紋章ですね。聞いているものと同じもののようですが……。申し訳ありませんが私にその石が本物かどうかの鑑定はできません」
少し考え込むようにしてから言う。
「私の上司である隊長ならわかるでしょう。一緒に同行して頂けますか?」
挑むようにこちらに視線を送ってくる。
「同行しない。俺はお前のことは信用しようと思っているが、お前の隊長まで信用しようとは思っていない。それにお前はまだ俺を信用しきれていないだろう?そんな相手の言うことを素直に聞くわけがないのは当たり前だろ」
俺は鼻で笑って答えた。
すると突然、俺の傍で控えていたシルフィアが言う。
「口を挟むことをお許しください。私はシルフィアと申します。貴方様が神闇国キサイトでどういう地位にいらっしゃるのかは存じ上げませんが、進言してもよろしいでしょうか」
シルフィアの言葉に対し、そいつは頷いた。
するとシルフィアは怒りを押さえる様にして言葉を続ける。
「貴方様は同行を願い出ていらっしゃるのにお名前も名乗っておりません。それは礼節としてどうでしょうか。……それに、陰に隠れているそこの子、顔を見せるくらいしたらどうです?」
最後の言葉は特に冷たく響いた。
その存在は俺も気付いていたが、無視していた。
シルフィアが最後に言った言葉は、そいつが具現化した精霊に向けていった言葉だ。
精霊として許せなかったというところか。
その言葉にそいつはふんわりと微笑みを浮かべ答える。
「申し訳ありません。確かに礼節をわきまえていませんでした。私は神闇国キサイトの第四守護隊に属しておりますユーリー・スルコフと申します。そして、私の精霊ティティです。さぁ、おいで」
そうして手を前へ差し出すと、ユーリーの首後ろの方から、水色の髪に紫色の瞳をした手の平サイズの少年がふわりふわりと腕に沿うようにして手元へ移動した。
「ごめんなさい。僕はティティ」
そして、そのティティはユーリーの手の上に佇んだまま、うつむいてしまう。
「すみません。ティティは恥ずかしがり屋なもので人前が苦手なのです。こうして前に出てくること自体珍しいぐらいですから。どうかこれでお許しください、シルフィアさん」
そうしてユーリーはティティを肩に移しながら、シルフィアに向かって笑顔を送る。
しかしシルフィアは黙ってその様子を見ていた。
すると、ユーリーの様子にティティが慌てたように言う。
「ユリ!あのね、このシルフィアさんは精霊だよ。最上級の」
ティティの慌てように、それまで大きく崩さなかった表情を崩してユーリーが言う。
「精霊って。いや、だって…」
そしてシルフィアを見ていた。
見かねてシルフィアは言ったようだ。
「私は道久様の精霊です。そんなに驚かれることでしょうか。同じ精霊使いならわかると思っていたのですが…」
そう言って、シルフィアも手の平サイズに変化した。
「これで納得して頂けますか?ユーリー様」
シルフィアを目の前にしてユーリーは目を点にしていた。
最近のシルフィアは普通の少女にしか見えないのは事実だ。
確かに驚くのも無理はないのかもしれないが、シルフィアの言うように察しぐらいつけろよといいたい。
それとも精霊使いとしての常識が邪魔したのか?
しかしそれでも考えればわかりそうなものだと思う。
ユーリーは見た目よりも天然なのかもしれない。
天然っていうか、騙されやすいというか、ぼけているというか。
さっと姿勢を正し、ユーリーは頭を下げる。
「大変失礼致しました。悪人に最上級の精霊がつくわけがありません。闇の使い手となると性格に問題のある者が多いと聞き及んでおりましたので警戒しておりました。私の落ち度です。申し訳ありません」
俺はユーリーの言葉に関心を抱く。
そうか、最上級の精霊は悪人につかないのか。
じゃあ、俺って悪人ではないんだな。
サヤに危害がでるなら平気で悪に手を染めてもいいと思っていたけど、それは悪人に入らないってことか?
俺が変な思考に頭を悩ませていると、それを感じとったシルフィアに睨まれた。
睨むなよ。
俺はシルフィアの視線は無視し、ユーリーに言う。
「別にいいよ。俺の方が怪しかったのは事実だからな。で?俺のことを信用する気にはなったか?」
ユーリーはにこやかに答えた。
「ええ、信用致します。協力も致しましょう」
うん、とりあえず良い傾向だな。
「ありがとう。先程も言ったが、俺はユーリー以外はまだ信用していない。そんな信用していないところへ何も準備しないまま救世主を連れてくるのが嫌だったから俺が先行して偵察にきていたまでだ。それで頼みがあるんだが…」
俺が言葉を止めてユーリーを見ると、真剣な面持ちで待ち構えている。
うん、ユーリーはワンコみたいだな。
「本音として、神闇国キサイトの者には案内者と救世主を会わせたくない。ただ、目的が聖闇球なだけに会わない訳にはいかないだろう。だからユーリー、お前の客人として俺達を迎えてくれないか?」
「救世主としてキサイトには入らないということですか?」
「そう、普通の客人として扱ってくれ。案内者や神鬼の代表も同様に。そうだな、聖闇球を見学しに来たとかそういう理由で、聖闇球を見ることはできるか?」
「現在、聖闇球は一般公開されておりません。私の知り合いということであればできないことはありませんが、手続きが必要になります」
「……できるだけ急ぎたいから手続きは避けたいな。じゃあ侵入経路を教えてくれ」
「いえ、それは…。いくら信用したとはいえ、あなたは初対面です。守護者としてそれを許すことはできかねます」
守護者…ね。
俺はサヤの守護者だが、まぁ、サヤに会わせろと初対面の者に無理やり言われても確かに却下だな。
「わかった。じゃあ、とりあえず入国はさせてくれ。俺達が入国すると目立ちそうなんだよ」
俺がそう言って自分の冒険者カードをユーリーへ投げる。
ユーリーはパッと受け取り、カードを見て目を見開く。
「確かにこれは目立ちますね。監視がつく可能性もあります。他の方もそうなのですか?」
「そ、救世主と案内者がね。神鬼の代表の顔を使えば監視はないかもしれないが、貴賓扱いになるだろう?それもちょっとね」
俺はちょっと懸念していることがある。
キサイトは闇の女神を信仰している。
ということは、闇の女神を彷彿とさせるサヤの容姿は目立つのではないかということだ。
同じくして案内者トーリヤータも認知度が高いはず。
加えて記録者である神鬼のオウシュが同行していれば、おのずと傍らにいるのが救世主であると察しがついてしまうだろう。
黒髪と金の瞳の救世主となれば、女神の再来だとかで神格化されかねない。
サヤが祭り上げられることは避けたい。
サヤも嫌がるだろうし、さっさと救済を済ませてしまいたい俺達にとっては不得手だ。
「わかりました。入国の際は私が同行しましょう。そうすればカードを調べれることもなく、詮索されずに入国できます」
ユーリーが頷き、俺にカードを投げ返してくる。
「……失礼だが、第四守護隊の隊員と言っていたがそこまでの権限はあるのか?」
「ご心配されなくても大丈夫です。隊員とはいえ隊の中では序列3位ですし、こう見えてみなからは信頼されておりますから怪しまれることはないでしょう」
ユーリーはニコリと答えた。
信頼されているのはわかる気がする。
まっすぐな気性と穏やかな雰囲気は人に安心感を抱かせるだろう。
言動からして真面目で人当たりも良いのだろうと推測できる。
「すまないな。確認しないと気がすまない性質なんだ」
「いえ、状況把握は重要です。他に気になるところは?」
俺はユーリーの誠実さに、自然な笑みが出る。
「まぁ、気になるところはいろいろあるが現状必要ないことばかりだ。機会があれば聞かせてもらいたいがな」
俺の態度が軟化したのがわかったのか、ユーリーの浮かべる笑みがより柔らかくなった。
「そうですか。そのときはどうぞご遠慮なさらず聞いて下さい。それで、みなさまはいつこちらに到着されますか?」
「そうだな……」
俺は空を見渡した。
サヤ達も起きているころかもしれない。
朝食をとっているかどうかだが、まぁとっていない場合、キサイト入国後に皆で朝食をしてもいいだろう。
先ほど探ったキサイトの気配からして、ここの住人は早起きなようで開いている店もありそうだ。
「40分ほど見てくれるといいかな。どこへ向かえばいい?」
俺の言葉にユーリーは少し驚く。
「そんなお近くにいらっしゃるのですか?それならば今からでも私がお迎えに伺いますが…」
「いや、いるのはファードだ。多少支度があるだろうから時間がかかるだけだよ。」
そう言ってから俺はみなのことを思い浮かべるのだが、ハルスとトワイリィは付いてくるつもりだろうかという疑問が浮かぶ。
とりあえず、トワイリィは着いてきそうだな。
ハルスは置いて行きたい。
「ファード?」
ユーリーが理解ができていないようだ。
「俺は転移が使えるからな。一度行ったところなら飛べる。エルフなら精霊使いの宝庫だろ?そういう奴いるんじゃないか?」
「え、ええ、私はエルフの里から代表としてキサイトに派遣されています。友好関係の為でもありますが、監視の意味もありますので、里の中でも上位の力は持っています。上位ですが……」
戸惑いを隠せない表情をしている。
するとティティがポソリとつぶやく。
「ユリ、だから言ったよ、僕。あの方は最上級の精霊だって」
この二人の言い様だと、転移できる者はいないということか?
俺が疑問顔でいると、ユーリーが戸惑いを抑えてこちらを見た。
「すみません。取り乱しました。使える者はいなくはありません。闇の精霊使い自体が珍しいので、その年代に一人いれば良い方なくらいで、いたとしても道久様のような長距離の転移はできないでしょう。そんな力は記録にも残っていないはずです」
俺が横目でチラリとシルフィアを見ると、シルフィアはニコリと艶やかな笑みを浮かべた。
得意そうな面だ。
「そうか。まぁいいや。それでどこに行けばいい?できれば今そこの場所へ案内してくれないか。その方が転移のときに位置がつかみやすいから」
「わかりました。……ではこちらへ」
ユーリーは恭しい態度で俺を案内する。
どうもちょっと尊敬されたようだ。
そうして、俺は正門よりも少し離れた場所を示され、40分後にここで落ち合うことを約束し、神闇国キサイトを後にする。
ちなみに、シルフィアの転移の門を見たときのユーリーの表情がちょっと面白かった。
初めまして。
僕はユリの精霊、ティティ。
よろしくです。
ユリはとても良い人。
僕は大好き。
でも他の人は怖い。
今日のミチヒサさんも怖かった。
シルフィアさんもとても怖かった。
これでも僕、頑張った。
……すごい人たちだった。
僕はユリが一番すごいと思っていたから、本当、びっくりした。
あんな人がいるんだね。
またミチヒサさん達と会うのか。
僕、ちょっと不安。
救世主の人、怖くないといいな。
うう、不安。
僕、ユリに隠れているね。
バイバイ。




