ある少年と少女の歌の約束
「少年と少女の話」第2弾!!
ぜひぜひ読んでください。これも1弾と同じく何気に自信ありますww
あるところに歌を歌う少女がいた。
その少女は、親の虐待に合っていた。そんな少女を支えていたのは歌だった。少女はつらいときこそ歌うのだった。
少女には昔であった少年に言われたことを守っていたのだった。
「つらいときや苦しいときこそ歌を歌うと元気になれる。笑顔になれる。だから笑って。歌を歌って笑顔で待っていて。10年後必ず君を迎えにいくから。」
少年はそう言って微笑んだ。小さい頃の約束。少年はもう覚えていないかもしれない。しかし、少女は少年が少女を救ってくれることを願ってずっと待っている。歌を歌いながら。
それから8年後、少女はついにストレスでこえを失ってしまう。どれだけ頑張っても声が出ない。歌を歌えなくなった少女は希望を失った。
希望を失って2年たった少女の元に1人の少年が現れる。
「10年前の約束を果たしにきたよ。」
突然現れた少年は昔、歌の楽しさをおしえてくれた少年だった。しかし少女は暗い顔をする。
『私は2年前声が出なくなってから歌を歌えなくなった。約束を守れなかった。』
声が出ない代わりに文字で伝えた。
約束を守れなかった。その言葉を書いたとき少女は泣き出した。少年は約束を守って迎えに来てくれたのに、自分は約束を守れなかった。その事実がつらかった。しかし、少年は、やさしく少女に問いかけた。
「声が出る前は歌を歌ってくれてたの?」
少女は泣きながら首を縦に振った。
「君はもし・・・もし声が出たらまた歌いたいと思うかい?」
この問いかけにも少女は首を縦に振る。すると少年は約束のときと同じようにやさしく微笑んで言う。
「歌を歌えなくて悲しんでいるなら、僕が君の代わりにうたをうたってあげる。だから泣き止んで笑うんだ。僕が君と約束したことは歌を歌うことだけじゃなくて君が笑っていることもだから。」
少女は少年の言葉にいつの間にか泣き止んでいた。すると、少年は自分のことを話してくれた。
「僕もさ、親からよく思われていなくて暴力を振るわれていたから、自分の家から逃げだしたいと思ったんだよ。でも、一人じゃどこにも行けないって諦めていたんだ。でも、君も同じような環境で育ってきたことがわかって、君となら一緒に逃げられるんじゃないかって思ったんだ。僕のわがままに巻き込んでごめん。
こんな僕でもついてきてくれる?」
少女は笑顔でうなづいた。それから少年は少女の手を引いて走り出す。
「どこでもいい。僕たちが幸せになれるところまで一緒に行こう。」
どこかで少年と少女の歌声がひびいていた。
どうだったでしょう?
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そして、第3弾書くつもりです!またよろしくですです。