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悪役令嬢は世界のバグを修正する  作者: 南蛇井


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シーン9 新しいフラグ

赤い文字は、


まだ消えない。


静止した世界の中で、


それだけが冷たい光を放っている。


レティシアは黙って見つめていた。


理解は終わっている。


この世界は物語。


自分は悪役令嬢。


そして――


本来の物語は、


もう壊れた。


視界の中央では、


文字がゆっくり点滅している。


RECALCULATING STORY

SEARCHING NEW ROUTE


物語を再計算。


新しいルートを探索。


それはまるで、


この世界そのものが


新しい展開を探しているようだった。


その瞬間。


――ビッ。


赤い光が強く弾けた。


文字が揺れる。


ノイズ。


世界がわずかに歪む。


そして。


新しい行が、


ゆっくりと表示された。


NEW EVENT GENERATED


レティシアの瞳が、


わずかに細くなる。


新しいイベント生成。


つまり、


この物語は


新しい展開を決めた。


次の瞬間。


その下に、


もう一行の文字が現れる。


赤い光。


警告のような色。


DISASTER ROUTE


沈黙。


その言葉は、


あまりにも不穏だった。


DISASTER


災厄。


破滅。


破局。


レティシアはじっとそれを見つめる。


静止した世界の中で、


赤い文字だけが揺れている。


断罪イベントは壊れた。


だから、


物語は新しい道を選んだ。


それが――


DISASTER ROUTE


災厄ルート。


レティシアの胸の奥で、


ほんのわずかな緊張が生まれる。


これは、


ただの恋愛物語ではない。


この世界は、


もっと大きな何かへ


動き始めている。


赤い文字が、


最後に大きく点滅した。

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