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第4王女は転生小学生です!  作者: あにおた
第4章 Sクラス実地訓練
83/126

第83話 漁業見学

 次の日。

 私たちは今日、漁業を見学させてもらえる。

 漁業は農業と違い1日で体験することができるので、体験もできるらしい。

「楽しみだね!」

「漁業の体験ですもんね。初めてですし、興味があります」

「そーお?でも釣った魚は貰えるっていうし、頑張ろっかな!」

 フィーアやカイルの他にも、キャルやマルクスもやる気満々。マインもいつもよりテンションが高い気がする。

 アルファードはお世話になった人達に1度やらせてもらったことがあったらしく、難しかったよ、と言っていた。

 そんなことで諦めるようなメンバーじゃないし、逆に、やってみせるわ、と言っているキャルが隣にいた。

「でも、釣った魚を貰っても上手に調理なんてできないよね」

 私の言葉に、場の空気が凍りつく。

 あ、ヤバいこと言ったかもしれない。

「2人とも……料理できたりする?」

 キャルがおそるおそる聞いてくるが、2人は案の定料理なんてできないらしい。

 マルクスは貴族だから使用人がやってくれるし、アルファードは母親や姉に料理を任せて、自分は力仕事をやっていたと教えてくれた。

 そして次にみんなが狙いを定めたのが私。

「ごめん無理」

 マインがこちらを拝むように見てくるが、できないものはできないし、無理なものは無理だ。

「フィーアとカイルは?」

「私はできません」

「逆に、僕が料理なんてできると思う?」

「できないと思う」

 キャルが即答してしまうくらい、カイルは料理が苦手そうに見えるらしい。

 カイルはうなだれていたけど、先生に呼ばれて漁業体験のことを思い出したのか、1番に先生のところに駆けていった。

「それじゃあ、料理は冒険者さんとか自由時間に宿の人に頼んでみよっか」

「その手があったか!!」

「確かに、エルル先生は森の中に住んでいたから、魚を捌くのは難しいかもね」

 私たちはそんなことを話しながらエルル先生の元に向かう。

 カイルが駆けていってから私たちもすぐ行ったんだけど、早めに着いた子にはもう事情が話されたのかな?

 地面に座っているSクラスのみんなが、悲しそうな顔をしている。

「何かあったんですか!?」

 少しのトラブルで始まるのが遅れた、とかだったら、ここまで悲しむことはないはずだ。それも、ほぼ全員が。

 考えられる可能性としては、漁業の見学や体験ができなくなったとか……。

「船が……壊れていました」

お読みいただきありがとうございます!

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