第82話 農業見学
「水の量や回数は植物によって変えて……」
「そして、硬い土と柔らかい土には特徴があり……」
オークキング討伐から5日後、私たちはコルン王国の農家さんに農業についての説明を聞いていた。
ここで農業について学び、国にその技術を持ち帰ることで、この国の農家さんと他国の農家さんとの技術交流などが可能になるらしい。
コルン王国やランドル王国、ティリス王国は我がグランドール王国と国交を結んでいるので、技術が少しくらい流出しても大丈夫なんだと。
ちなみに、グランドール王国は小国ながら魔法が発達した国。魔法を使えるものがとても多いため、他国に人材を派遣したり、魔法について他国の少年少女に教えたりしている。
「それでは、大まかな説明はこれで終わります。何か質問がある人はいますか?」
「はい。うちの学校でも、授業の一環として小規模ながら食べ物を育てています。何故こちらの畑はこんなにも植物の成長が早いのですか?」
「それは……フラワーアイスという肥料を使っているからでしょうか。
あなた方の国でも生産されているとは思いますが、海水以外では育たない植物なのです。腐るのが早いので、内陸部では利用できないという難点があります。
それにフラワーアイスの花は薔薇の花に似ていて、間違えて食べてしまうこともあるので、栽培のときは気をつけなければなりません。
人間にとっては猛毒になるので、薔薇と間違えて食べると命にも関わります。そうなるとグランドール王国の治療師でも治すのは困難なので、くれぐれも気をつけてください」
この世界にはそんな植物があるのか。
前世でも、薔薇は食べられる花だったし、こういう植物もあったのかも。
ここでも栽培しているというフラワーアイスの花を見せてもらうと、薔薇の花に瓜二つだった。
見分ける方法は花びらの裏。黒い墨みたいなもので模様がついているものはフラワーアイスだという。
食べると、世界一優秀と言われるグランドール王国治療師でも治すのが難しくなる植物がこんなに身近にあったなんて、と身体を身震いさせているクラスメイトもいる。
適性があって光魔法が得意なお母様なら、フラワーアイスの毒も解毒することができるかもしれない。
魔法で治療できたら自分の大切な人や国民を守ることにもつながるし、習得したい。
お母様は国で1番治療が上手だから、教えてもらえたら良いなぁ。
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