表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
第4王女は元小学生です!  作者: 琥珀 蒼
第1章 小学生と転生王女
8/109

第8話 王城のお風呂です

 ということで、この世界に来て初めてのお風呂!マリーと一緒に入っています。

 マリーは、スイ様と同じ湯船に浸かることなど出来ません、とか言って身体を洗うだけ。私はマリーに身体を洗ってもらったあと、湯船に浸かっております。

 「あぁぁぁぁぁ!!いきかえりゅっ!」

 あぁ、これ、マジね。うちのお母様、訓練(という名の地獄の特訓)してきたからね。本当に、指1本すら動かない状態だった。

 ……お姉様達は助ける気がなかったし。マリーは助けられない、とか言ってたし。


──ガタン


 私は突然思考を遮られて驚くが、それよりもマリーだ。脱衣所の方に歩いていっていたマリーの方向から音がしていた。

「マリーっ!だいじょうびゅ!?」

「は、はい。大丈夫です。スイ様はご無事ですか?」

「うん!マリーがふじでよかったぁぁ。すぐにあがって、おかーしゃまにほーこくしよう」

「そ、そうですね。行きましょう」



 お母様に報告しに行ったあと、マリーにお姫様抱っこされた私は部屋に着く前に眠ってしまった。

 ……やっぱり子供の体と美少女のお姫様抱っこは最強だよね?私の精神論じゃないし?ま、おやすみ。



【マリー・ペレンタ】

 私の仕事はスイ様の護衛とメイドです。護衛はアスカも一緒ですが、専属のメイドは私だけです。

 これはとても誇らしいことなんですよ?スイ様の寝顔が見られるメイドや護衛という仕事は、立候補した人もたくさんいたのです。まぁ、結局はナシュア女王陛下が能力の高い、私とアスカを選んだのですが。

 今日、お風呂のあと女王陛下に報告しに行った帰りに、私の腕の中で眠ってしまったときはとても可愛らしかったです。美少女のお姫様抱っこは最強だよね、とか呟いていらっしゃいましたが、スイ様のほうが断然美少女です。……まだ、美幼女ですかね。


 そんなことを考えていたとき、アスカが目の前に来ました。

「マリー、女王陛下がお呼びです」

「ありがとうございます、アスカ」

やはり先程のお風呂での件でしょうね。だってあの物音は……考えるのはやめておきましょう。気分が落ち込みます。

 女王陛下の部屋に着いてノックをすると、入りなさい、と凛とした声が聞こえます。

「マリー、あなたなら気づいていると思いますが、先程のお風呂での物音はアスカが戦っていた音です。相手は魔法を使って逃げたそうですが、その魔法使いが狙っていたのはあなただと思われます。気を付けて生活しなさい」

「了解しました、女王陛下。スイ様に危害が及ばないよう、いつも以上に心がけます」

「よろしい。スイを頼むわ」

「はっ」


 あまり入ることのない部屋で少し緊張しました。しかし、スイ様の寝顔を至近距離で見られたのです。このくらいのこと、なんてことありません。

 さて、明日のためにも、早めに寝ることにしましょう。

お読みいただきありがとうございます。今回はマリー目線でも書いてみました。短かったですが、面白かったら教えてくれると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ