第76話 みんなの秘密
「なんだ。バレてたのかよ……」
マルクスは、バレたなら隠す気はないらしい。
「まぁ、身分を隠して学校に入学する人も、少なくないしね」
私みたいに。
「改めて自己紹介するな。俺はマルクス・プランクス。プランクス侯爵家の次男だ」
侯爵家!?それって……男爵、子爵、伯爵、侯爵、公爵……やっぱり、貴族の中でも上の方じゃん!!
マルクスが貴族ってことはみんな薄々気付いてたみたいだけど、侯爵だとは思ってなかったみたい。キャルやアルファードも、驚きの声を上げている。
私?私は、マルクスが貴族ってことにも勘付いてすらいなかったよ!!
「じゃあ、僕も改めて自己紹介するよ。僕はアルファード・フランス。フランス伯爵家の嫡男だ」
「それじゃあ、次は私の番ね。私はキャル・シルク。商人の娘だけど、2人みたいに貴族じゃないわ」
「……私は、マイン・シルク、です。……キャルの、双子の姉です」
えっ!?……確かに、2人は始めから仲が良かったかも……?
そんなことを思い返しているうちに、フィーアも自己紹介を始める。
「私は、フィーア・アウス。ただの平民です」
「僕はカイル・ペレンタって言って、ルカの従兄なんだ」
「ルカ・ペレンタです。最年少だけど、よろしくお願いします」
そういえば、カイルは私の従兄って設定になってたんだっけ。カイルとしか呼ばないから、忘れてたよ。
「その……ルカ。聞いて良いか分かんないけど……」
マルクスが、言いにくそうに私に聞いてくる。
もしかして、私が第4王女だってことがバレた?いや、貴族が来たパーティーの時はドレスを着てたけど学校では幻術をかけてるし、そんなことはないはず……。
「ルカ、さ。女の子だよね?」
少しの沈黙のあと、マルクスが口を開いた。
「えっ!?」
「やっぱり、ダメだった?ごめん、気になって……」
「い、いや。そんなことないよ!それはバレても大丈夫なんだけど……」
慌てて答えると、次はマインが不思議そうな顔をした。
「それは、?」
あっ、墓穴掘った。それは、なんて言ったら、他にも秘密がありますよってバラすようなもんだし……。
「い、いや…………」
「なになに?私たちなら、ルカがどんな秘密を抱えてても嫌いになったりしないよ?」
「うん。僕たちも、秘密は守るさ」
お、おぉ……キャルとアルファードも聞く気まんまんだぁ。誰か助けてっ!
そんな私の心の声が天に届いたのか、耳に入ってきた音は2つ。
「ぐぎゃぁぁぁぁぁ!!!」
「あの、ゴブリン討伐はどうしますか……?」
「「「「「「忘れてたっ!!!」」」」」」
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