第73話 出発
「出発しますよ!みなさん、準備は良いですか?」
「「「「「「「「はいっ!!!!」」」」」」」」
「それでは、レッツゴーです!!」
「「「「「「「「いぇーい!!!!」」」」」」」」
お姉様達の心配性をくぐり抜けて、やっとのことでやってきたキャンプの日。
カイルの荷物も買ったし、お小遣い(なんか大きめな気がする財布)も持ったし……準備は万端!
「いってらっしゃーい!」
校門で校長先生に挨拶をして、私達は馬車乗り場で馬車に乗り込む。1つの馬車に7人ずつで、馬は2頭ずつだ。
そういえば、馬車に乗ったら、街に着くまではやることがないってエルル先生が言ってたから、折り紙持ってきたの!
もちろん、普通のリュックじゃなくて収納魔法に、だけど。
収納魔法は、中に入れてるときは魔力を使わなくて良いし、出すときは入れるときの3分の1以下の魔力で良いから便利なんだよね。
「……なんですか、それ」
「折り紙だよ?フィーアは何持ってきたの?」
「いや、馬車でやるものは持ってきてません」
「そっかぁ。フィーアにも折り紙分けてあげるね」
「いえ、それはいいです」
「え、なんで!?折り紙楽しいよ?」
「いや、それは知っていますが……」
馬車の中に、気まずい沈黙が流れる。
うぅ…………ここはカイルに助けを!
「カイルは何持ってきたの?」
「……いや、僕もフィーアと同じで、馬車の中でやるものは持ってきてないかな」
えっ!?なんで!?
「え?みんなは持ってこないのが普通なの?」
「ルカ、普通は馬車で折り紙なんてしないんだよ?」
「え、なんで?」
「「「「酔うからでしょっ!!」」」」
「うわっ!」
急に、同じ馬車に乗っていた4人が同時に突っ込んできて、驚く。
っていうか、なんて言った?酔うから……?
「そういうことか!酔うから折り紙とか持ってこないのか!」
「そうだよ!馬車の中で折り紙なんてやったら、酔って気持ち悪くなっちゃう!」
私の言葉に、元気な茶髪の少女、キャルが答えた。10歳くらいだったと思う。
「確かに……じゃあ、馬車の中で折り紙するのは辞めておこうかな」
「うん。それがいいと思うよ。折り紙は楽しいかもしれないけど、酔わないのが1番だし」
「…………うん。私も酔ったことあるから……つらいよ」
次に、金髪碧眼の王子様風少年アルファード。
そして最後に、小さい声の子は9歳の青い髪の女の子、マイン。
「そうだぞ、ルカ。明々後日には、魔物の討伐もあるんだし。まあ、俺が全部倒してやるけどな」
最後に頼もしい言葉をかけてくれたのは、赤髪の少年のマルクス。たしか、アルファードと一緒で12歳だっけ?
楽しい旅になりそう!
お読みいただきありがとうございます!
面白かったらブックマークと高評価よろしくお願いします!
他の作品もぜひ読んでみてください!




