第7話 魔法の訓練
「「えぇぇぇぇぇぇ!!」」
「わ、わたし、まりょくもてきしぇいもある、の?」
「え、えぇ、あるわよ?それも最高レベルの」
「えぇ!?」
わ、マジか。捨てられる覚悟まで決めてたのに。
でもまぁ、良かったと思うべきかな。
「わたしのしぇいで、こくみんにめいわく、かかったりしない?」
「えぇ、しないと思うわ。少し混乱したり、職人さんの仕事が遅れるくらいだと思うわ。…………たぶん像が作られるもの」
「えぇぇ……。ぞうまでつくられちゃうの……?」
そんなにすごいのか。他国から舐められることはなさそうだけど、国民に像まで作られるのは……目立ちそうだしやだな。
「……で、どうするの?それが嫌なら、隠してもいいのよ?隠さなければ、神様のような扱いを受けるでしょうけど。」
「だんこきょひでっ!かくしとーしてっっ!」
…………必死すぎたかな。なんか皆少し経ったあと吹き出してるし。
「わ、分かったわ。……でも、ふふっ」
ほら、お母様も笑ってる。
「じゃあ、公表はしないことにします。良いですね。」
私のお母様は優しいな。やっぱり私の意見を一番に通すつもりだったよ。
「スイの魔力測定の結果は、少し魔力が高くて、適性は雷と火、水ということにしておきましょう。その属性の魔法はどこでも使っていいけど、他は緊急時以外あまり使わないこと」
「はいっ!」
私は元気よく返事をする。魔法!やっぱり楽しみ!
「マリー。あなたはスイの護衛です。出来るだけスイのそばを離れないこと。あなたが一緒にいられないときは、アスカに代役を頼むわね」
「了解しました。女王陛下」
お母様はマリーにも命令を下す。アスカ、かぁ。会議に呼びに来てくれた人だな。あの人もマリーくらい強いのかも。マリーの代役が務められるくらいだし。
「それじゃあ、さっそく魔法の訓練に入りましょう」
「え?にゃ、にゃにしょれ。じぇぇぇったいきちゅいやちゅだよね?」
根拠?そんなの、お母様の黒すぎる笑顔で十分。
「た、たしゅけて、おねーしゃまたちぃぃ!たしゅけて!たしゅけてっ!」
助けを求めてお姉様達を見るが、見えたのは三人揃って口笛を吹く真似をしているお姉様達だけ。……口笛を吹けているのはジェニお姉様だけだけど。
絶対受けたことあるだろこの訓練。絶対に関わるまいという覚悟を感じるもん。
「あら、そんなに怖がらなくても良いのよ?娘の魔法の訓練には慣れているもの。大丈夫よ?」
「マリー、たしゅけてっ!マリーっ!」
「ごめんなさいお嬢様。これに関しては……申し訳ございません。お助けすることが出来ません」
なぁっ!!へるぷみーっ!助けてぇぇぇ!!
助けて。指1本すら動かせる気がしない。お母様にしごかれました。魔法使うのすら初めての子供に氷の槍撃ってくる親いる?……いたわ、私の親だわ。ナシュア女王陛下だわ。
昼食も夕食も挟んで訓練した私の頭は、治癒師にかけてもらった魔法でも蘇ることはなかった。……ということで、待ちわびていたお風呂なのですっ!




