第39話 悪夢の予感
「で、説明してくれるんですよね?」
「はい……。マリー、もう大丈夫なんだよね。談話室の使用許可を取ってきてもらえる?」
私の秘密は、王城にいる人の中でも偉い人しか知らない。それこそ、王宮に務める、宰相を初めとした各部署(?)の長達だけ。
我らがナナ王宮料理長は、王族の口に入るものを取り扱うとして、王宮専属の医師や薬師、宰相の次に偉い人らしい。ナナ師匠すご。
まぁそれは良いとして、談話室は会議室より狭いけど、十分な広さがある。施錠もできるので、少人数での秘密の話し合いには最適ってわけ。
「はい、分かりました!治癒魔法をかけていただいたおかげで、完全に治ってますし、全速力で行ってきます!」
「ならよし。アスカ!……は、いないんだっけ。ライガスさーん!!」
アスカは今日も、なにか別の仕事を任されてるらしい。いつもはマリーと一緒に私の護衛をしてるけど、お忍びのときは後ろから付いてきてくれるから安心。
ずっと[魔力探索]を使って鍛えてる私でも、気を抜けば簡単に暗殺されるであろう隠蔽能力。すごすぎ。
話がそれちゃった。
ということで、剣の腕も鍛え上げられて、新しく私の隠れ護衛になったライガスさんを呼んだんだ。仕事はアスカと同じようなものだから、いないときもあるんだけどね。
……忘れてないよね?あのマリー誘拐事件のときの犯人なんだけど。
「はっ。招集に応じ、馳せ参じました」
「そんなに畏まらなくて良いよ。談話室に皆を集めてくれる?」
「了解です。談話室ですね」
「よろ〜!」
フィーアが絶句してる気がするけど……気にしない、気にしない。
「で、なんで1人で森に残ったのか、教えてくれるのよね、スイ?」
「お姉様に、隠し事はしないでくださいねぇ?」
「みんな心配してたのよ!すごく!」
「それより、その2人は誰なんですか?まだスイには、婿やお義姉さんは必要ないと思うのですが」
……順番に、めっちゃキレてる(気がする)ナシュアお母様と、お姉様権限を使ってゴリ押ししようとしてる第3王女のステラお姉様、号泣しながらも優しい言葉をかけてくれる次期女王かつ第1王女のアリスお姉様、1人だけ論点が少しズレてる気がする第2王女のジェニお姉様。
説教の予感!!
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