お日様のオレンジジュース お月様のレモネード
オレンジのお日様と レモンのお月様
お日様は暑がり汗っかき
お月様は寒がり泣き虫
空には甘くて酸っぱい雨が降っていた
ある日 食いしんぼうのだれかさんが
目玉焼きでは飽きたらず
コップを持って 昼の空
お日様のしずくを たぷたぷ受けて
飲んでみたら あらおいしい
それが 太陽のオレンジジュース
町中広まって
昼寝前の一杯となったとさ
またまた 食いしんぼうのだれかさんが
山盛り団子では飽きたらず
コップを持って 夜の空
お月様の涙を なみなみ受けて
飲んでみたら あらおいしい
それが 月のレモネード
町中広まって
おやすみ前の一杯となったとさ
長い長い 時が経ち
お日様は暑さが平気になり
お月様は寒さに慣れたとさ
お日様のオレンジジュースとお月様のレモネード
二度と飲めなくなったとさ
二度と飲めなくなったとさ
あとがき(めいたもの)
改めまして、八十島そらです。
夏は繁忙期ですので、帰り道の空はいつも星が瞬いています。月が見えた時は、うさぎ跳びをして駅の階段を上ります(冗談です)。
尋常ではない量の氷をコップに入れて、アイスコーヒーをアイス・アイスコーヒーにして飲んでいた先生がいらっしゃったことを、先ほど思い出しました。僕は、遠慮して氷を我慢していました。汗が止まりませんでした。