ゴールデンウィークの由来
さて、今年もゴールデンウィークがやってまいりました。
コロナ禍で外出すら気を使うようになった昨今、旅行に行ったりみんなでBBQをしたりなんてことも難しくなりましたが、それでもゴールデンウィークになると心踊るものですよね。
さて、そんなゴールデンウィークですが、皆様はその由来をご存知でしょうか?
よく言われているのが、映画業界発祥の言葉と言われていますが、その由来はなんと北海道にあり、時代は明治期にまで遡ります。
明治時代の北海道が、ゴールデンウィークとどう結びつくのかわからない方も多いかと思いますが、実はアメリカ西部開拓時代にあったようなゴールドラッシュが、明治時代の北海道にもありました。
とくに1890年代の終わり頃、明治30年代初頭がピークで、質の良い砂金場では1日16円(現在の価値で5万円相当)稼げたといいます。
そんな一攫千金を夢見た流れ者たちで、何もなかった原野に人口10,000人の砂金採掘者の町が出来たと言われているほど、当時の一大ブームでした。
更にその中でも、1898年の5月初旬、北見山地のある砂金場でのこと。なんと、いつもの3〜4倍もの砂金が採掘され、荒稼ぎした者が続出したことがありました。
この奇跡のような現象はおよそ7日続いたとされ、8日目にはいつもと変わらぬ量の砂金しか採れなくなったといいます。
この現象は砂金掘り達の間で伝説となり、奇跡の黄金週間と呼ばれ語り継がれたといいます。
1900年を境に、北海道での砂金は途端に採れなくなり、ゴールドラッシュのピークは終了しますが、砂金掘りは昭和の中頃まで続きました。
そして、採掘者達の間に語り継がれていた『奇跡の黄金週間』伝説は、昭和初期に流行り始めた映画業界に引き継がれます。
後の大映専務取締役となる松山英夫氏がまだ駆け出しの頃、北海道へ取材に行った際に『奇跡の黄金週間』の話を聞き齧っていたそうで、それにあやかって『奇跡の黄金週間』と同時期の5月初旬に上映した映画が、正月や盆のシーズンよりも興行収入が上回ったことから、黄金週間…後にゴールデンウィークと呼ばれるようになったと言います。
さて、皆さんもお金を使うゴールデンウィークではなく、砂金掘りや映画業界のように、お金を稼ぐゴールデンウィークにしてみては、いかがでしょうか(笑)
では、また。
このお話はZIROの思い付きで実際の人物・出来事とは一切無関係です。